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至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」

至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」
至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」

控えめな光沢があり、見るからに肌ざわりがよさそうなウール。しかし実際に手にとると、意外なことに気がつきます。想像していたよりもはるかにやわらかく、軽く、滑らかで心地よい。これまで手に触れてきたどのようなウールとも違っているのです。

7回目となるマスターピースは、〈Loro Piana Interiors(ロロ・ピアーナ・インテリア)〉。身にまといたくなるような贅沢なファブリックが住まいを彩ります。

守り続ける「自社一貫生産」と「最高品質」

至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」

ラグジュアリーブランドとして知られる〈Loro Piana (ロロ・ピアーナ)〉。圧倒的な上質感と、羽のように軽い着心地。最高品質のビキューナ、ベビー・カシミヤ、ウールといったアパレルウエアは、世界中のセレブリティが愛用しています。

〈Loro Piana〉が誕生したのは1924年。イタリアのコルソ・ローランディーという町で、最高級の毛織物を取り扱うことからはじまりました。

〈Loro Piana〉には他の毛織物を扱う会社と圧倒的に異なるスタイルが2つあります。「繊維の生産から紡績、生地の製品化まで自社一貫生産」であることと、「最高級品質の生地しか提供しない」こと。長きにわたって揺るぎない姿勢を貫いていることが、〈Loro Piana〉が世界トップクラスのラグジュアリーブランドである所以です。

現地の生産者とパートナーシップで高品質をキープ

至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」

「最高級品質の生地しか提供しない」。そのために、聞けば言葉を失うくらい手間のかかる活動をしています。

〈Loro Piana〉のアイコニックな素材といえば、カシミヤのほか、世界的にも貴重なビキューナ、世界で最も細い最上級の繊維とされるザ・ギフト・オブ・キングス®。こうした最高級のテキスタイルの中のいくつかは、産地特有の過酷な環境だけで生み出されます。言い換えれば、生産者の負担が大きく、継続的に続けることが難しくなるリスクがあるのです。

そこで<Loro Piana>は、生産サイドの支援をスタート。現地政府や生産者との取り組みにおいて絶滅危惧種を保護したり、最高品質の原料を作り出した生産者にアワードを授与するなど、希少な原料の安定確保を目指してきました。

さらに品種改良にも注力しています。たとえば内モンゴル自治区アラシャン産のカシミヤは、山羊の1頭当たりの採取量を高め、より上質な繊維の安定生産を実現。山羊の飼養頭数を減らしても、生産者がより豊かな暮らしを送れるようになりました。

現地の人々と協力関係を築くことでフェアトレードを確立し、動物と自然環境を守り、伝統文化を維持する。必要な最高級テキスタイルを生産すると同時に、その取り組みをSDGsにつなげる取り組みは世界中で高く評価され、〈Loro Piana〉の名声をさらに押し上げています。

洗練された空気で満たす〈Loro Piana Interiors〉のカーテン

至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」

そんな〈Loro Piana〉が、ファッションのセオリーをそのままインテリアに昇華させたのが〈Loro Piana Interiors〉。最高級の素材を使ったカーペットやブランケット、クッション、張り地。どれもテキスタイルそのものの美しさが際立ちます。

至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」

なかでも注目したいのが、〈Loro Piana Interiors〉のカーテン。

デザインは極めてシンプルです。〈Loro Piana〉のアイコン的モチーフのストライプのほか、繊細な織り模様が伝わる控えめな装飾が中心。職人の息遣いが聞こえてきそうな精緻な織り、手のひらを滑り落ちていくような滑らかさ。

手間ひまをかけてつくりだした最高品質のテキスタイルだからこそ、華美ではなく、素材そのものの風合いが伝わるシンプルなデザイン。どのような住まいにもフィットする落ち着いたカラー展開も〈Loro Piana Interiors〉の特徴です。

特筆すべきは見事なドレープライン。ウールの美しく波打つような襞(ひだ)と、それにより生まれた陰影は、空間にエレガンスな表情をつくります。たっぷりと生地を使いながらもすっきりとした印象を与え、手に取ればその軽さにため息が出るほどです。またリネンのレースカーテンは、さらに風のように軽く、窓から注ぐ自然光をやわらかく拡散。

空間に「洗練」という空気をもたらし、暮らしそのものを上質にしてくれる特別なカーテンです。

〈Loro Piana Interiors〉のギャラリー

至極のマスターピースvol.7 「Loro Piana Interiorsのファブリック」

〈Loro Piana Interiors〉のテキスタイルはバスタブブランド〈HIDEO TOKYO〉に併設されたギャラリーで見ることができます。アーティスティックな空間に合わせてブルーを中心にセレクトされたカーテンのほか、ブランケット、クッションのサンプルなどを手にとり、肌ざわりを確かめてみてはいかがでしょう。

〈HIDEO TOKYO〉のバスタブや〈GiGi〉の収納とともに、上質なライフスタイルを提案してくれるはず。ぜひ訪れてみてください。

〈Loro Piana Interiors〉ギャラリー(HIDEO TOKYO内)
所在地:東京都港区赤坂3-3-3-1F
営業時間:10:00-18:00
定休日:土日曜・祝日
予約制(ウェブサイトまたは電話にて受付)
URL:https://www.hideo.design/
TEL:03-5797-7507

ailes creation(エルクリエーション)

〈Loro Piana Interiors〉の総輸入元、〈Alexander Lamont〉の日本エージェントとして多数のインテリアアイテムを取り扱う。エルクリエーション築地スタジオでも商品の見学可能(要予約)。

<著者>中野 瀬里乃

大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。

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