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シノワズリインテリア、優美な空間のつくり方

シノワズリインテリア、優美な空間のつくり方
シノワズリインテリア、優美な空間のつくり方

”シノワズリインテリア”という言葉を聞いたことはありますか?

ヨーロピアンな華やかさと、中国のエキゾチックな雰囲気がミックスされたゴージャスなインテリア。時間がゆっくりと流れ、日常から解き放たれたような贅沢な気分になります。

ただし、あまりなじみがないだけに「シノワズリインテリアって素敵だとは思うけど…どうやってつくるの?」という方も少なくないはず。

そこで今回は、シノワズリインテリアにリノベーションした実例を紹介します。シノワズリの家具や、シノワズリの壁紙などの華やかさにもご注目!

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シノワズリインテリアってなに?

シノワズリインテリア、優美な空間のつくり方
出典:de Gournay

『シノワズリ』とは、17世紀中頃~18世紀にヨーロッパで流行した中国趣味の様式。ですから、”ただの中国式”ではなく、”西洋人がイメージする中国様式”。どこまでも優美で幻想的な姿です。

たとえば、19世紀にはヨーロッパでジャポニズムが流行しましたが、クロード・モネの描く着物の女性が、葛飾北斎のそれとまったく違いましたね。このことからもわかるように、はるか遠い海のヨーロッパの人々には、東洋諸国が劇的にロマンチックに見えているのです。

つまり、ヨーロッパの審美眼を通した中国趣味がシノワズリです。だからこそシノワズリインテリアは奥が深いのです。

ちなみにシノワズリが最高潮を極めたのは、フランスのロココ文化と融合した(ロココ=シノワズリ)18世紀だと言われています。この時期の絵画や陶磁器にはシノワズリの香りをたっぷりと見つけることができるため、芸術にご興味がある方は美術展などに訪れてみるとよいでしょう。

さて、

・17世紀中頃~18世紀に
・ヨーロッパで流行した
・中国趣味の様式

というシノワズリ。これらを現代のインテリアにどう取り入れたらよいのでしょうか。シノワズリインテリアの実例とともにご紹介します。

シノワズリインテリアの実例1〈透かし建具〉

シノワズリモダンの雰囲気を一気に高めたいなら、迷いなくオススメするのが透かし建具。開口部をゆるやかに間仕切り、ほどよく視線を遮り、しかも美しく彩ります。透かし建具は、窓を装飾するアイテムとして古くから中国で使われてきました。

こちらは、ギャラリーのようにモダンな廊下に格子の建具を設けた実例です。シノワズリを意識しながら、オリジナルで製作しました。複雑に絡み合う組子の間からこぼれる光に導かれ、足を進めるごとに期待感が高まります。

組子の間からは、リビングの様子がちらり。ドアを開くと、一気にシノワズリな世界に引き込まれます。

シノワズリインテリア、優美な空間のつくり方
シノワズリインテリアのリフォーム・リノベーションデザイン事例 #00410

シノワズリインテリアの実例2〈壁紙〉

シノワズリインテリア、優美な空間のつくり方
シノワズリインテリアのリフォーム・リノベーションデザイン事例 #00264

シノワズリモダンな雰囲気づくりでこだわりたいのが、壁紙。

お持ちの家具は上質なアンティークばかり。そこに合わせたのは、手書きで柳が繊細に描かれた輸入壁紙です。中国では柳は初夏の風物詩で、漢詩にも登場するほど親しみが深いもの。そんな中国的な柳の木ですが、抑えた色味のため、ごくごく品のよいシノワズリとしてまとまっています。

さりげなくシノワズリモダンがお好みなら、こうした上品な壁紙を取り入れてみるとよいでしょう。

もっとゴージャスなシノワズリがお好きな方なら〈de Gournay〉というメーカーの壁紙もおすすめです。

大胆な色やパターンがたくさんあります。ちょっと派手さが目立ちますが、うまくコーディネートできればインパクトのあるシノワズリインテリアが完成します。

シノワズリインテリアの実例3〈アンティーク家具〉

シノワズリインテリアで取り入れたいのが、ヨーロッパのアンティーク家具。たとえばアンティークのコンソールに中国の茶器を並べると、ぐっと雰囲気が高まります。

そうしてシノワズリな壁紙に映えるのが、アンティークの椅子。背もたれや脚は優美な曲線を描き、こってりとした飴色となった木が深みのある光沢を放ちます。シートに刺繍された繊細な模様もシノワズリな雰囲気によく似合いそうです。

もちろん、明や清の時代の中国アンティーク家具を置くのもよいでしょう。ベースはヨーローピアンテイストなので、全体のボリュームを見ながら購入してください。

シノワズリインテリア、優美な空間のつくり方

シノワズリインテリアの実例4〈中国風の飾り〉

シノワズリインテリアのリフォーム・リノベーションデザイン事例 #00410

クラシカルな家具が手に入ったら、そのまわりに中国のアイテムを散りばめてみましょう。

中国の急須や掛け軸、花瓶やティーカップ。たとえばマイセンのシノワズリな図柄のカップを、ヨーロッパのアンティークキャビネットに飾ると、ぐっと雰囲気が出てきます。できれば、シノワズリインテリアの特徴であるシンメトリー(左右対称)を意識してレイアウトしてください。

食器や小物はアンティークショップなどに売られています。ときどきお店をのぞいて少しずつ買い足していくのも、たのしいもの。

西洋と中国、そして現代のアイテムを組み合わせながら、シノワズリモダンな雰囲気をつくっていきましょう。

まとめ

シノワズリインテリアの実例をご紹介しましたが、いかがでしょうか。
ベースはヨーロピアンテイストで、ポイントとして中国テイストを散りばめるのがシノワズリ。今回ご紹介したように

・シノワズリの格子の建具
・シノワズリの壁紙
・アンティークの家具
・中国風の飾り

などを工夫することで、ぐっとシノワズリな雰囲気に。あとは、中国風の食器や小物をディスプレイしたり、ラグやクッションカバーを替えてみたり。ヨーロピアンとチャイニーズテイストをほどよくミックスしていくとよいでしょう。マンダリンオリエンタルホテルのようなシノワズリモダンでまとめるのも素敵ですね。

このようにシノワズリは、”ヨーロッパが憧れた中国様式”。欧州と中国の要素が上品に入り交じっています。上級者ほどチャレンジしてみたくなるシノワズリインテリア。

リノベーションで、すてきなシノワズリモダンな空間をつくってみてはいかがでしょうか。

※こちらは2016年7月19日の記事を加筆修正しています

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CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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