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窓が少なかったり、隣家が密接していてカーテンを閉めっぱなしだったり、そもそも陽当たりの悪い立地だったり…。居心地の悪さを感じながらも、暗い家でガマンしている方も少なくないようです。
今回は、リノベーションで明るいリビングに一新した事例をご紹介します。
(作成日2018.2.7 更新日2021.1.8)
暗い家の原因は、立地よりも『採光』にあった?!
「うちはビルに囲まれてるから、陽当たりが悪くても仕方がない」というあなた。でもたとえ高台にあったとしても、窓が小さかったり、壁が多かったりしたら、やっぱり暗いのには変わりありません。家の明るさを左右するのは、採光だからです。
採光とは『窓から自然光を取り入れる』こと。光を取り込みやすいトップライトやハイサイドライト、ハイサッシを取り入れるなどして、室内を明るくする工夫が必要です。このとき床・壁・天井に明るい色を使うと、光を拡散するので効果アップします。
case_ 1 明るいリビングにリノベーション〈窓を新設〉
BEFORE
吹き抜けとハイサイドライト(高窓)があったものの、どことなく薄暗い印象だったこちらのお住まい。さらには近所の視線が気になって、カーテンも閉めたままなことが多かったそうです。
リノベーションで縦長の窓とガラスブロック
AFTER
そこで、壁の上部に横長の小窓を設けました。乳白色のガラスブロックによって隣家の視線をさえぎりつつ、やわらかな光をたっぷりと取り込めるように。
さらにフローリングだった床は、明るい白い大判タイルに変更。自然光を拡散する効果を期待できます。
case_ 2 明るいリビングにリノベーション〈窓を大きく〉
BEFORE
両隣の住宅が密接し、採光が難しい状態。リビングは暗い上にせまくて窮屈でした。
家族でくつろげないし、友人も呼びにくい状態。リラックスできる西海岸テイストにリノベーションすることにしました。
リノベーションでリビングを窓側に。FIX窓でたっぷり採光
AFTER
LDKを、庭に面したスペースに大移動。これまで物置となっていた和室を取り込み、大きな空間を確保しました。
ポイントは、リビングに設けた大きなFIX窓。窓を大きく開口したことで、自然光がたっぷりと注ぐ開放的なリビングに。
古材やモルタル、羽目板といったラフな質感でまとめた空間。ソファに座っていると気持ちのよい時間が流れます。窓から注ぐ陽気な自然光が、西海岸テイストの雰囲気を高めているようです。
case_ 3 明るいリビングにリノベーション〈スケルトン階段〉
BEFORE
もともとリビング・ダイニングには吹き抜けがありましたが、暗い印象。どことなく窮屈さもありました。この吹き抜けを活かしてリノベーションすることに。
リノベーションでスケルトン階段に
AFTER
注目したのは、リビング・ダイニングの隣にあった階段室。階段室の壁を撤去し、光と視線を通すスケルトン階段に変更しました。ダイニング・キッチンは階段の向こう側にレイアウトし、スペースを拡大。リビングとダイニング・キッチンを、階段でゆるやかにゾーニングしたこともポイントです。
階段が採光を邪魔しているお住まいは、『スケルトン階段で見通しを高める』『階段の位置や方向を変える』といった方法でお悩みを解決します。
〈まとめ〉リフォームなら暗いリビングを明るくできる
暗い家を明るくするリフォームをご紹介しましたが、いかがでしょうか。
・新しく窓を設ける
・既存の窓を大きくする
・光を遮っていた階段をスケルトン階段に
といった方法をご紹介しましたが、これもほんの一部です。ほかにも、間仕切り壁をガラスブロックに変えたり、LDKを陽当たりのよい2階に移動したり…様々な方法があります。
マンションも戸建ても「家が暗い」と思ったら、ぜひリフォームで明るい家に一新してみましょう。
CRAFTでは、その家のよいところを活かしつつ、居心地の良い住まいをつくります。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。