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バカンス大国フランスでは、パリから車で2〜3時間のところに別荘やセカンドハウスを所有するケースが多いそうです。若いビジネスマンも、毎週末別荘で過ごす家族の時間を大切しています。
今回は、フランス流の別荘・セカンドハウスの買い方・過ごし方をお伝え。素敵な夏を過ごす参考にしてみてください。
週末や長期休暇は、別荘やセカンドハウスでのんびりするのがフランス流
「バカンスが長い」と言われるフランス。海外のリゾートへ旅立つ人ももちろんいますが、大半人々の過ごし方は意外と地味なもの。多くは〈田舎の家/メゾン ド カンパーニュ〉でまったりと家族の時間をたのしんでいます。
〈田舎の家〉は、日本で言うところの別荘やセカンドハウスのようなもの。
例えばパリに住んでいるなら、車で2〜3時間のノルマンディー地方などにセカンドハウスを構え、金曜の夜に出発、日曜の夕方パリに戻る。このスタイルは、葉山や逗子の別荘に毎週末通うような、日本人と共通していますね。
フランスでは、若い世代も気軽に別荘・セカンドハウスを所有
田舎へ行けば行くほど土地の価格が下がるのは、フランスも同じ。不動産広告などでも、要リノベーションの一軒家が30,000€(400万円前後)程度で購入できたりします。
さらに、完璧にでき上がっている家よりも、自分で好みの間取りにつくり直すことのできる〈リノベーションが必要な物件〉が人気です。意外と知られていませんが、フランスには築100年以上経つようなマンションも多いため、「内装を自分好みにリノベーションして住む」というスタイルが定着しています。
日本でいうと、鎌倉の古民家を購入してリノベーションするようなものでしょうか。
自分の好みにリノベーションするのも、別荘・セカンドハウスの魅力
〈リノベーションが必要な物件〉を購入した後、時間をかけて自分好みに改装するのもフランス流。
田舎の家の素朴な雰囲気をキープしつつ、壁を壊してリビングを広げたり、屋根裏を寝室にしたりといった大胆なリノベーションを行います。リノベーションのプロに任せながら、オリジナルの空間をつくり上げる過程も楽しみの一つです。
日本の別荘におすすめ!中古マンションを南仏テイストにリノベーション
フランス人の〈田舎の家〉は、日本でもリノベーションによって手に入ります。
こちらは逗子の海にほど近いマンション。週末を家族や友人と過ごす、セカンドハウスにリノベーションした事例です。
水色の珪藻土を塗った厚い壁、アーチ型の開口部、アンティーク加工した化粧梁。さまざまな要素をとりいれて、南仏リゾートを感じさせる空間に仕上げています。
潮風感じる空間でハンモックに揺られていると、遠い異国を訪れたような気分に。フランスの田舎町のように居心地のよい、日本のセカンドハウスです。
まとめ
フランスの別荘・セカンドハウス事情についてご紹介しました。セカンドハウスは、フランス人にとってライフステージを広げてくれるもの。
そんな別荘やセカンドハウスは、日本でも実現可能です。海や山の近くの中古物件を、自宅でできなかったような大胆な間取り・デザインにリノベーション。リタイア後に移住するつもりで、若いうちから所有する人も少なくありません。
フランス人のように、もっと気軽に別荘やセカンドハウスを所有してみてはいかがでしょうか。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。