目次
GROHE(グローエ)というブランドをご存知ですか?
1936年創業、トップクラスを誇るドイツの水栓ブランド。みなさんも「グローエの水栓」「グローエのシャワー」という言葉をどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ではなぜ、「グローエ」の名がここまで日本に浸透したのか。
それは、日本人の感性とドイツ生まれグローエのコンセプトが、ぴたりとフィットしているからです。グローエの魅力をわかりやすくまとめました。
キッチンの水栓にこだわるべき理由
「そもそも、なぜキッチンの水栓にこだわる必要があるの?」
なんて思うかもしれません。しかしクラフトのリノベーション事例からもわかるように、もはやキッチンは住まいの主役です。リビング・ダイニングの中央に”見せる”キッチンをレイアウトするスタイルは、日本でも定着してきました。
有機的な造形のアクセントとなる水栓。洗練された輝きとシルエットで、キッチンをより美しく見せてくれます。スーツの着こなしをコンプリートしてくれる時計といったところでしょうか。
ドイツのミニマルデザインを象徴するグローエは、モダンなキッチンにフィットします。
グローエとハンスグローエの違いは?
「グローエとハンスグローエって、どこが違うの?」
「一緒のブランドじゃないの?」
と思っている方も多いようです。たしかにどちらもドイツの水栓ブランド。
実は、ハンスグローエの創業者の息子がはじめたのが、グローエ。遡れば親子ですから、混同されるのもムリはありません。しかしグローエとハンスグローエには、決定的に大きな違いがあるのです。
〈グローエ〉
・テクノロジーにこだわりがある
炭酸水の出る水栓など、最新技術を取り入れた製品ラインナップ
〈ハンスグローエ〉
・デザイン性にこだわりがある
社外のデザイナーとコラボしながら、革新的なデザインを発信
シンプルなデザイン・最先端の機能性を求めるならグローエ。ちょっと遊び心のあるデザインが欲しいならハンスグローエ。そういう風に選んでみるとよいかもしれませんね。
どちらもショールームがありますので、ご自身の目で確かめてみるのが一番です。
グローエでおさえておきたい!3つの水栓をご紹介
グローエの赤坂ショールームでは、キッチン水栓やシャワー水栓を見ることができます。まずは個人的に「これは知っておいてほしい」というグローエの3つの水栓をピックアップしました。
MINTA/ミンタ
グローエの魅力と言えば、均等なクローム層による深い光沢。シンプルに伝わるのが、こちらの「ミンタ/MINTA」。そのフォルムは完璧な機能美を備えています。高級マンションに導入されていることもあるため、「実はうちがグローエだった」なんて方もいらっしゃるのでは。
吐水口の位置が高く、大きなフラワーベースでも水を注ぎやすい。先端のノブでシャワーへの切り替えも可能です。シンプルながらも、しっかりと実用性を考えられているところがグローエらしい。
使いやすさとドイツのミニマルデザインを両立した、グローエのスタンダードモデルです。
K7/ケーセブン
ミンタとは一転、特徴的なシルエットが際立つ「K7」。オーダーメイドの大きなキッチンに備えても、しっかりと存在感を発揮してくれます。
このスプリング式のノズルは、使いやすさを追求したゆえの造形です。ホースが伸びるタイプに比べてしっかりと固定され・食材を洗う・シンクを洗うといったあらゆるシーンのストレスをなくしてくれます。
たとえば片手に食材を持ち、片手でぐいっとホースを傾けながら洗うことも。また、小さなボタンを押すだけで、泡沫とシャワーが切り替えられます。
インパクトのある存在感と機能性は、ハイクラスの暮らしを求める人から支持されています。
GROHE BLUE/グローエブルー
グローエのテクノロジーを体現したウォーターシステムがこちら。
自宅の水栓から炭酸水が出てきます。これ以上ないくらい冷えきっていて、フレッシュな味わい。浄水・微炭酸・強炭酸と、お好みで選べることもポイント。ハンドルを回して調節するだけという、シンプルな使いやすさも魅力です。
炭酸水を常飲するするヨーロッパでは、既に人気上昇中だとか。モヒートからハイボールといったお酒はもちろん、フリットの衣に使うとサックリとした仕上がりに。
「ペットボトルを出さない」というメリットを打ち出している点も、環境先進国のドイツらしいですね。
まとめ
グローエの水栓についてご紹介しました。
美しいキッチンには欠かせない水栓。なかでもグローエの水栓は、ハイテクノロジーな機能性とドイツらしいシンプルで美しいフォルムが特徴です。
「どれにしたらいいかわからない」という方は、デザインよりもまずは使い心地からセレクトするのがおすすめ。人間工学に基づいて設計されたラインナップの中から、きっとライフスタイルにフィットするものがみつかるはず。
東京・赤坂にショールームがあるため、気になる方は訪れてみてはいかがでしょうか。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。