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海外在住中に、品川のマンションをリノベーションしたKさん。帰国時期に合わせて完成させ、新生活を気持ちよくスタートしました。
打ち合わせはメールで行い、一時帰国時は集中して仕様決めとショールーム巡り。「リノベーションのおかげで、日本に帰って来るのがたのしみになりました」と話してくださいました。
最上階で、広さも十分。「リノベーションして暮らそうかな」
CRAFT(以下C):シックで生活感がなく、まさに「大人の住まい」といった印象です。リノベーションのきっかけを教えていただけますか?
Kさん:はい。海外で7年暮らしていて「そろそろ日本に戻ろうかな」と考えていたんです。そうした矢先、兄からこちらのマンションを相続することに。はじめは売却するつもりでした。でも広さは十分ですし、ロフトも吹き抜けもあって開放的。ふと「リノベーションして、私が暮らそうかな」と思ったんです。
C:それでクラフトにお声がけくださったんですね。海外滞在中でしたので、ひとまずインターネットで検索されたのでしょうか?
Kさん:ええ。実は、インターネットでたくさんのリノベーション会社を見たんです。ほんとにたくさん。その中でデザイン事例を見て、「センスがいいな」と思ったのがクラフトさんだけでした。
「とにかくクラフトさんに会ってみよう!」と、一時帰国のときに相談することに。
「こんなに素敵になるなら、お断りする理由がありません」
Kさん:お会いしてみたら、営業さんは驚くくらいほがらかで、とても印象がよかったです。いい意味で「イメージを裏切られた」と言う感じ。手がけていらっしゃる事例を見て、クールな方ばかりだと思っていましたから(笑)
その日は要望をお伝えして、後日ラフプランとお見積りを見せていただきました。本当に素晴らしいご提案で、とくにCGにはびっくり! 「こんなに素敵になるんだったら、お断りする理由がありません」とお伝えしました。
C:ということは、その場で即決されたんですね。
Kさん:はい。ご提案いただいたプランだけじゃなくて、デザイナーさんの人間性もすごかった。とても親身に話を聞いてくださって、引き出しがたくさんあって。「こんなこともできますよ」とどんどんアイデアを出してくださるんです。さすがプロだと思いました。
あまり褒めるとウソっぽくなっちゃいますね。本当なんですよ…。
C:はい、Kさんのうれしさが伝わってきます(笑)
ホームパーティができるような、ゆったりとしたLDKに
C:リノベーションでは、どのようなご要望をお持ちだったのでしょうか?
Kさん:一番は「ホームパーティができるLDK」です。海外にいた時、いつも友人を招いて食事やお酒をたのしんでいましたから。日本でもそんなふうに暮らせたらいいな、と。それで一部屋をとり込んで、LDKを広げていただきました。キッチンはCUCINAでゆったりしたサイズのものをセレクトしています。
他は「ゲストルームが欲しい」「グランドピアノが入る防音室」「器を飾りたい」といったものでしょうか。もちろん、全部叶えていただいています。
たくさんの素材が調和する、理想通りの空間
C:ショーケースは、器が引き立つようにオリジナルで製作させていただきました。照明が仕込まれていて、一つひとつのアイテムが際立っています。玄関からLDKまで続いているので、空間の連続性を感じさせる効果も。
Kさん:昔からインテリアが好きだったので「こんな空間にしたい」という理想がはっきりしていました。ですから、雑誌を切り抜いて具体的なイメージをお伝えしたんです。そうしたら、想像以上のご提案!
もう何も言うことがありません。
C:玄関からLDKの入り口にかけては白い大判タイル、リビング・ダイニングはグレーのカーペット。キッチンの壁はボーダータイルで、WICまわりやショーケースはチークに。天井は、オークを張って…。素材の使い方も大変贅沢です。
Kさん:こんなにたくさんの素材を使っているのに、ふしぎと調和しているんですよね。
どの角度から眺めてもほんとうに素敵。それぞれの素材感も、天井の凹凸による光の陰影も、すべてが完璧。家に帰ってくるたびに「やっぱりいいな~」なんてつぶやいています。
基本のやりとりはメール、一時帰国時に打ち合わせ&ショールーム巡り
C:それだけご満足いただいて、私たちもうれしいです。それにしても、リノベーション中は、ほとんど海外にご滞在でしたね。仕様決めなどはどのように行ったのでしょうか。
Kさん:基本的にはメールでやりとりしていました。クラフトさんに現地を見ていただくときは、親族に鍵を預けたり。
解体前に一時帰国することがあったので、その2日間で集中的に仕様を決めていました。朝から夕方までクラフトさんとずっと一緒で、合宿みたいでしたね(笑)。
キッチンやタイルなどのショールームも、その時にまとめて回りました。いくつか候補を挙げていただいていたので、迷うことなく決めることができました。
C:中間検査や完了検査(※)の時は、帰国されたのですか?
Kさん:いいえ。工事過程をあえて見ないで、引き渡しの時のサプライズにしたかったんです。
C:すごいです。まったく気になりませんでした?
Kさん:もちろん気になりました。デザイナーさんも何度か「せめて、お写真をお送りしましょうか?」と言ってくださって。でもクラフトさんを信頼していたから、我慢したんです。たのしみがなくなっちゃいますからね。
引き渡し当日は、想像以上のサプライズをいただきました。どこを見ても「完璧です!」と言っていたような気がします。
※中間検査・完了検査…仕上げ前と仕上げ後の現場確認。施工会社とともに、お施主さまがチェックします。
帰国に合わせたリノベーションだから、気持ちよく新生活をスタート
C:海外にいながら日本の住まいをリノベーションすることは、国内にいる方に比べて大変なのかな…と思いますが、いかがでしょうか?
Kさん:大変と思ったことは一度もありませんでしたよ。ガスや水道の手配など、「こんなことお願いしてもいいのかしら…」ということまで、クラフトさんがやってくださいました。おかげで帰国して、すぐに気持ちよく暮らせるようになりました。
C:帰国のタイミングに合わせれば、仮住まいの必要もありませんし、時間もコストもカットできますね。
C:「リノベーションの成功のコツ」のようなものがあれば、ぜひ教えてください。
Kさん:ふつうは「これを言ったら迷惑かな」と思うかもしれませんが、私は「せっかくリノベーションするんだから、思ったことはどんどん伝えよう」と決めていたんです。
すると、クラフトさんは全部受け止めて「こんなこともできますよ」なんて、期待のアイデアで返してくれました。それがすごく嬉しくて。リノベーションするときは、『思ったことは遠慮なしに言う』ことが大切だと思います。
※こちらの詳しいプランは、デザインリフォーム・リノベーション事例 #18003をご覧ください。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。