物件データ
レストランやショップが集まる自由が丘駅。正面口からゆっくり歩いて3分ほどの場所にある築50年のマンションの2階が、クラフトの自由が丘モデルルームです。ただ古いものを新しくするのではなく、「古いものに価値を与える」ためのリフォームにチャレンジしました。モルタルやアンティーク煉瓦、人研ぎといった昔ながらの素材と工法を、クラフトらしい新鮮な発想で取り入れています。ピンカドの無垢フローリングや木製キッチンは、使い続けるとやがて変色し趣となる。経年が待ち遠しくなる空間です。
BEFORE写真
CONCEPT MOVIE
大人の隠れ家のように
趣味をたのしみながら
「大人が遊びながら暮らせる住まい」をコンセプトに設計しています。リビングは床と天井高を下げ、本棚でダイニング・キッチンからの視線を遮り、こもったようなくつろぎを。壁にはモルタルを塗りムラが残るようになじませ、職人さんの手しごとを感じるように。本やお酒、レコードなどは、どこに置いてもなじむように。「隠す」のではなく、「飾る」ように収納する。ご自身の世界観を存分に発揮できる空間です。
アンティーク煉瓦で
凹凸の陰影を
1階のドアを開けると現れるのは、階段室。あえて光量を抑え、訪れた人の心に静けさが宿るように。壁一面のアンティーク煉瓦は、アッパーライトで照らされてアンニュイな表情を見せています。質感やボリュームを調整しながら、実際に煉瓦を積み上げたようなリアリティを追求しました。アンティーク煉瓦の間にはボーダーの黒い煉瓦を入れ、凹凸や陰影をつくり趣を深める工夫も。
懐かしい空気感
リビングに入った瞬間、遠い昔に引き戻されたような懐かしい空気が広がります。その秘密は素材に。フローリングは赤褐色のピンカドを使用し、無垢そのものの質感が伝わるオイル仕上げに。無垢ならではの重厚感があり、踏むたびにしっかりと体重を受け止めてくれます。静寂さにつつまれたLDKは、ここが都内であることを忘れさせてくれるはず。
さまざまな素材感が交差する
表情ゆたかなキッチン
壁は白いモルタルに亜麻色のモルタルを重ねて塗り、淡くやさしい表情を。シンクの天板と棚はナラで造作。カウンターの引き出しの取っ手は、レザーを使って味わいを感じられるように仕上げています。アイランドキッチンと背面カウンターの天板は、職人さんの人研ぎ仕上げ。さまざまな素材が交差する、オリジナリティに満ちたキッチンをつくりました。
床と天井をあえて低く
こもったようなくつろぎを
リビングは、床と天井を低めに設定。天井にはオーク無垢材を使った框組のパネルを張り、書斎のような落雰囲気に。こもったようなくつろぎを感じさせます。壁の一部と暖炉は、モルタル塗りで仕上げています。グレーに白が淡く浮かぶ様子からは、手しごとのぬくもりが伝わってきます。
好奇心をそそる
赤い壁の向こう側
キッチンの横には赤い壁。ぱっと目を惹く鮮やかさです。床のタイルはダイニングから壁の向こうまで続いており、好奇心をそそられます。誘われるように進んでいくと、壁の先は洗面室とバスルーム。レイアウトを工夫し、ドアではなく壁で視線を遮ることに。「ドアは絶対に必要」という固定概念を取り払い、限られたスペースを有効に使っています。