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お客さまインタビューvol.11 センチメンタル・バリュー | デザインリフォームのクラフト

お客さまインタビューvol.11 センチメンタル・バリュー
お客さまインタビューvol.11 センチメンタル・バリュー

静かな住宅街にある、3階建ての一戸建てをリノベーションしたIさん。2~3階は居住スペース、テナントに貸していた1階は、ご主人さまのプレイルームとしました。

ご自身が撮影した写真やレコード、ギター、本、自転車といった大切なアイテムが並ぶソリッドな空間。遊び心のあるプレイルームのこだわりをお聞きしました。

趣味の写真を飾ってギャラリーのように

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CRAFT(以下C):入り口から入った時、まずはブルーの壁とモノクロの写真に目を奪われました。まるでギャラリーみたいですね。

Iさん:仕事で海外に行くことが多いんですが、こちらはパリで暮らしていた頃に私が撮影したものです。たくさんあるので飾る場所がなく、長い間しまい込んだままだったんですよ。

C:では今回のリノベーションで、やっと飾ることができたんですね。ちなみに土間を広くしたのは、何か目的があってのことですか?

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Iさん:2階・3階のリノベーションの依頼中に、1階のテナントが出て行くことがわかり、急遽1階のプランをお願いしました。はじめはビルトインのガレージをつくる予定でしたが、調査したところ、そのためには外壁を一カ所撤去する必要があるとわかりました。「構造計算上は撤去しても問題ない」ということでしたが、建物の強度を変えたくなかったので、コンセプトを大きく変えることにしたんです。

2つ目にご提案いただいたプランは、”室内の壁を撤去して大空間をつくる”というものでした。しかし解体してみると、壊す予定の壁はブロックではなく、コンクリートだということが発覚。実際の構造が既存の図面と違っていたんですね…。

でも先ほどお話したとおり、”建物の強度を変えないこと”が絶対条件だったので、デザイナーさんが3つ目のプランを提案してくださいました。それが今回の土間のあるプランです。

モルタル、コンクリート躯体、古材でベースメント風に

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C:3度目のプランでやっと実現に至ったわけですね。

Iさん:はい。3つ目は2つ目を上回るプランで、とても感激しました。玄関を開けると広い土間があり、それが奥まで続いていて、靴を履いたまま移動できるようになっています。広い土間、コンクリート躯体の高い天井、コンクリートや古材ベンチでベースメント風に。まさに私のイメージ通りの空間です。

C:こちらはギター演奏や音楽鑑賞、ストレッチをするためのプレイルームだとか。

Iさん:友人が立ち寄った際は靴のまま土間に入ってもらって話をしたり、あるいは音楽を聴きながら奥でくつろいでもらったり。あらゆる過ごし方ができそうです。

スクリーンを下ろせばすぐにミニシアターのようになります。先日はここでロベール・アンリコ監督の『冒険者たち』を観たんですが、とてもよかったです。好きで何度も観ているのに、ここだと印象がより深まりました。

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C:土間からフローリングの方を眺めたときの印象も面白いですね。

Iさん:こうしてベンチに座っていると、室内窓から隣の空間を借景できて気持ちがいいんですよ。室内窓と引き戸はデザイナーさんのオリジナルデザインで、開けた時、室内窓と引き戸の枠がキレイに重なります。ここまでディテールにこだわってデザインしてくださったことも、とてもうれしかったですね。

その横の壁は、深いブルーの特殊塗装です。塗りムラや深い色合いがシャガールの絵のようで、一目で気に入りました。

モデルルームを見て『クラフトさんなら間違いない』と

C:築40年の一戸建てだと、建て替え・住み替えの選択肢もあったと思います。その中でリノベーションを選んだ理由を教えていただけますか?

Iさん:最初は新築・リノベーション・マンション購入と、3つの可能性を考えていました。しかし、クラフトさんのHPの実例写真を見て「リノベーションでこんなにかっこよくなるんだ」と思ったんです。それから1日かけて、妻と一緒に新宿、青山、自由が丘の3つのモデルルームを見てまわりました。

C:一日で!それは大変でしたね。

Iさん:それぞれのモデルルームのデザインはまったく違うけれど、どれもいいなと思いましたね。

まず新宿は質感がよかった。青山はコンテンポラリーで一番自分たちの暮らしにフィットしそう。自由が丘は土間の雰囲気が気に入りました。「この3つのいいとこ取りなら、いいリノベーションができるんじゃないかな」と。もちろん他のリノベーション会社のモデルルームらしきところも見ましたが、クラフトさんのデザインが断然よかった。”モデルルームで決めた”といってもいいくらいです。

2階はLDKを拡大し、明るく居心地のよいスペースに

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C:2階はクローズドキッチンをオープンにして、ひと部屋をとりこんでLDKを広くされたそうですね。

奥さま:はい。おかげでLDKはだいぶ広くなりました。特に私がこだわったのはオープンキッチンです。フランスで使っていた食洗機が大きくて使いやすかったので、こちらもMieleの食洗機を入れました。サイドにパントリーがあるのでキッチンが散らかりにくいし、広くて開放感があって、主人と話しながら楽しく料理ができるようになりましたね。

C:1階のプレイルームとは、雰囲気ががらっと変わりますね。

奥さま:白がベースで明るく、ほっとする雰囲気で気に入っています。私の好みでもありますが…基本的には主人と一緒に選びました。CUCINAのキッチンは側面を木にし、落ち着いた印象に。これからカールハンセンのダイニングテーブルがデンマークから届くのが、とても楽しみです。

リノベーションした空間に合わせて、家具をそろえていくのも楽しいですね。

リノベーションにはセンチメンタル・バリューがある

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C:『建て替えではなくリノベーションにしてよかった』と思える点はどこですか?

Iさん:この家は、40年前に父が建てました。まだ十分に使えるし、思い出も残っています。リノベーションは、家のストーリーや思い出を残しつつ、新しい暮らしをたのしませてくれる。目に見えない”懐かしさ”とか”思い出”を感じながら過ごすことができます。だからこそ、建て替えではなく、センチメンタル・バリューのあるリノベーションにしてよかったと思いますね。

私が撮影した写真にも、その時の想いが漂っています。私にとってはただの写真ではなく『この時こんな暮らしをしていた』というセンチメンタル・バリューがあるんです。家を大切にして暮らし続けるということは、家が持ってるセンチメンタル・バリューを大切にすること。大切にしたい思い出があるなら、絶対にリノベーションがおすすめです。

※センチメンタル・バリュー…人それぞれが抱く特別な思い入れや価値

インタビュー後記

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1つひとつのエピソードを丁寧に話してくださったIさんご夫婦。

「センチメンタル・バリューを大切にしたい」という言葉どおり、お2人が何かを語る時には必ず、物事の背景が詳細に語られます。その口調から、Iさんご夫婦がいかに思い出を大切に、”かけがえのないモノ”として扱っているかが伝わってきました。

リノベーション事例について詳しく見たい方は、こちらをご覧ください。

※こちらの詳しいプランは、デザインリフォーム・リノベーション事例 #00437をご覧ください。

中野 瀬里乃

<著者>中野 瀬里乃

大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。

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