物件データ
渋谷区の中古マンションを購入したBさんご夫妻。ご希望は、浴室回りを開放的で、壁には大理石のアラベスカートを使って美しい空間にすること。 アラベスカートは大理石の中でも白と黒のコントラストがはっきりしたクセのある模様が特徴。 既製品のカットされた石を並べて貼ると、クセが強調されて乱雑な印象になってしまいます。 そこでクラフトは、模様が繋がるようにするため、提携の石材店にアラベスカートの大きな石塊を注文し、切り分ける位置を何度も検討して石板を製作。 まるで一枚の大きな石板を張ったような浴室が完成しました。他にも洗面カウンターの造作やバルコニーを庭園のようなウッドデッキにするなど、 細部まで美しさが追求されています。
ご希望のはっきりとしたデザインイメージを、
高いレベルで叶えるよう心掛けました
Bさんはご希望を写真で伝えるなど、はっきりとしたデザインイメージをお持ちで、その写真に使われていたのが大理石のアラベスカートでした。 クセのある模様なので、既製品のカットされた石ではなく、美しく仕上げるためにオリジナルの石板を作ろうと思い、思い切って石塊を注文しました。 石材店に届くとすぐに出向いて模様が美しいかをチェック。 満足できるものだったので、いろいろな角度から撮影し、帰社後にプリントしたものを眺めては、 どこで切り分けて並べると模様がきれいにつながるかを考え、何日も何日も写真と格闘しました。
リビング・ダイニング
リビングからの景色もくつろぎを大きく左右するもの。 そこでウッドデッキのカラーは、リビングの天井や家具のカラーとコーディネートし、スポットライトのあて方にも配慮している。
浴室・バス
浴室とサニタリーを一体にして開放的に生まれ変わった空間は、アラベスカートの美しい模様が印象的。 実際は何枚もの石板を張り合わせてあるが、まるで一枚の大きな石板を使ったかのようだ。右の便利な2ボウルのカウンターも空間に合わせて造作したもの。
バルコニー・エクステリア
植栽を美しく照らすよう、随所にスポットライトを設置。配線はデッキの下で組んで見えないようにしている。 夜もくつろげるデッキになり、「地元の花火大会のときはたくさんの友人が訪れ、一緒に観賞しました。居心地がよくて帰りたがらないんですよ」と笑顔のご夫妻。
バルコニー・エクステリア
単なるバルコニーが、日差しや青空、植栽の似合うウッドデッキに生まれ変わった。
洗面所
洗面のカウンター材も壁と同じアラベスカートを使用。ボールは同じ大理石の黒を使ってコントラストを強調している。
洗面所
上部はタオル棚を設置し、カウンター下にはタモの扉を開けると洗濯機が収納されており、直接洗濯機が見えないような工夫がされている。 デザインされたタオルウォーマーを壁面に設置し、暖房としても有効に機能している。