物件データ
お1人でお住まいだったマンションにご夫婦2人で暮らすことになり、よりくつろげる住まいにリフォーム。共働きのため、仕事で疲れて帰ったときや、休日にゆったりと過ごせるようなプランをご提案。リビング・ダイニングの天井とカーペットは上品なオフホワイト、壁には直線的な木目がモダンな木材を張り、落ち着いた雰囲気を演出。リビングに続く書斎は全体を黒で統一。さまざまに使い分けた照明が、仕事の集中力を高めてくれます。収納が不足していたことから、SIC(玄関土間収納)やWICも新設。とくに、WICは大容量で、衣類や小物をディスプレイしてたのしむこともできる特別な空間になりました。生活感を排除し、ご希望通りのホテルライクな暮らしを実現しています。
お持ちのデザイン家具が引き立ち、
生活感を感じさせないホテルライクな空間に
センスのよい上質な家具をたくさんお持ちだったため、これらに合わせてホテルのような住まいを提案しました。リビング・ダイニングの床にはオフホワイトのカーペットを敷いて高級感を醸しつつ、家具の重厚感を強調しています。間取りはいくつものプランを提案した結果、玄関、書斎、キッチンなど各エリアに必要量の収納を設けることに。とくに、WICには衣類や小物を詰め込むのではなく、飾るように収納できることがポイントです。生活用品を見せない収納計画で、洗練されたホテルのような状態を保ちます。
リビング・ダイニング
当初はフローリングをご希望だったMさんでしたが、お持ちだった家具のデザインや、イメージしていた暮らしを考慮した結果、オフホワイトのカーペットを提案しました。窓の外でゆれる緑が室内の木目の壁と調和し、自然をそのまま取り込んだようなインテリア。シンプルな色彩でまとめたことで、すがすがしさを感じる、くつろぎに満ちた空間をつくることができました。
リビング・ダイニング
リビング・ダイニングにはあたたかみのある光のダウンライトを使用。夜はまた違った趣をたのしむことができます。その先には、Mさんの書斎を設けました。床・壁・天井をすべて黒で統一したシックなインテリアは、淡い色彩の面積が大きいリビングをぐっと引き締めてくれます。リビングに隣接しているにもかかわらず、穴蔵のようなデザインが仕事の集中力を高めるためのポイントです。
リビング・ダイニング
リビング・ダイニングと一体になったキッチンは対面式に変更しました。背面の壁は、リビングの木目に揃えてベージュのタイルを横方向に張り、視線が流れるようにしています。リビングとダイニングはそれぞれが折り上げ天井になっていましたが、キッチンの移動にともないバランスが悪くなったため、ダイニング側の天井を下げることにしました。
書斎
リビング・ダイニングに続く書斎は、黒を基調とした大人のインテリア。本や資料をすっきりと片付けやすいよう、壁一面に本棚を設けました。間接照明を用いて空間に陰影をつくり、落ち着きをもたらしています。光が拡散しないダウンライトで全体の光を抑え、デスクまわりに光を集中させました。3タイプの照明を使い分け、仕事の効率が高まるように工夫しています。
玄関
床にオフホワイトのタイルを敷いた玄関ホール。正面のドアや壁の木目とのコントラストがモダンな印象を与えます。色調をリビングのカーペットと揃えることで、ドアの横のFIXガラスを通じて空間のつながりを感じさせています。土足部分のタイルには表面が滑らかで艶のあるものを使用して掃除がしやすいようにしました。
WIC
詰め込むのではなくゆったりと飾るように収納するために、シャツトレイやジュエリーケースを設けた大きなWICを新設しました。空間が無駄にならないように、中央のスペースに壁をつくって収納量を増やしています。バッグ、コート、シャツ、アクセサリー、それぞれを収める場所をきちんと定めたことで、収納量が多くても整頓しやすいWICとなりました。
スペースごとに照明を使い分け、
デザイン性と快適性ともにアップ
白と木目で統一したシンプルな住まいは、毎日泊まりたくなるホテルのような上質感。その一翼を担っているのが、照明です。たとえば、書斎やトイレは光が拡散しないダウンライトを用いて集中力や落ち着きを高めた一方で、洗面や浴室は明るく照らしてさわやかに。各スペースの用途に合わせて照明を使い分け、デザイン性と快適性を向上させました。
オープンキッチンで
開放感をアップ。
SICで家事動線も向上
リビング・ダイニングよりも奥まった場所にあった既存のキッチンは、暗く閉鎖的でしたが、対面式のオープンキッチンにしたことで、明るく開放的に生まれ変わりました。使わない洋室をなくして、書斎やWICに。玄関とキッチンの間に設けたSIC(玄関土間収納)は、購入した食材を直接、玄関からキッチンへ運ぶことができる、使い勝手のよい家事動線となっています。