物件データ
お子さまの誕生に合わせ、リフォームを前提に中古マンションを購入。天井の中央を通るダクトスペースや、壁際の梁による凹凸、傾斜によってLDKに圧迫感が生まれていました。そのため、換気扇をダクトのいらない室内循環フードに変更し、中央をフラットに。さらに、梁や傾斜した天井を隠すように折り上げ天井を設け、間接照明を入れて、視覚的にすっきりと感じるよう仕上げています。新築マンションに見るようなモダンで開放感あふれるデザインがご希望だったことから、LDKの壁と天井は白を基調とし、床や壁の一部に、凛とした木目がうつくしいウォールナットを使用しました。キッチンは黒い扉で空間を引き締めるなど、モダンの中にぬくもりを感じさせる素材使いがポイントです。
ダクトの撤去とデザインの工夫で、
フラットで開放感あふれる天井に
LDKの天井の凹凸を解消するために、キッチンの換気扇をダクトのいらない室内循環式に変更し、ダクトを撤去しました。よりすっきりとさせるため、壁側にある梁と、天井の端の傾斜を折り上げ天井で隠し、さらに間接照明を入れて、伸びやかな印象を与えています。こうしたダクトの撤去やデザイン・照明の工夫によって、フラットで開放感あふれる天井に生まれ変わっています。ほかにも、インナーサッシの設置、ガラスの交換、洗面所の段差の解消など、予算内で機能性を高めたこともポイントです。
リビング・ダイニング
LDKに圧迫感を与えていた、天井の中央を通る太いダクトスペース。そこで、換気扇をダクトのいらない室内循環タイプに変えて、ダクトスペースをなくしました。さらに、壁側の梁と天井の傾斜は折り上げ天井で隠し、間接照明を入れて伸びやかさを演出。壁・天井の白さがすがすがしい空間には、ウォールナットの幅広なフローリング材がゆったりと横たわり、洗練さとぬくもりを同時に感じさせています。
リビング・ダイニング
梁下にできた空間を利用し、下部に家電も収納できるカウンター家具をつくりました。水まわりの壁と同じウォールナットを使用し、空間のテイストを統一。ダークカラーの大きな収納は重くなりがちですが、床から浮かせることで軽やかな印象に仕上げています。一方、その上にある収納は壁・天井と同化するような白にして、インテリアの邪魔をせずに収納量を拡大しました。
廊下
玄関から廊下にかけては、つややかな白いタイルを張って明るい印象に。LDKとの間仕切りはガラスにして、冷暖房効率を保ちながら、空間の開放感を保っています。シューズクロゼットの扉を鏡張りにしたため、リビング側から眺めると空間が写り込んでいっそう伸びやかさを感じさせます。限られたスペースでも広々とした印象を与えるために、さまざまな視覚効果を駆使しました。
玄関
将来のことを想定し、廊下は車椅子で通ることができる幅に設計。床・壁・天井を白で統一した上品な玄関の正面には、ウォールナット材の壁。木目の凛としたたたずまいが目にあざやかに映ります。LDKの壁や家具と同じ木材を玄関の壁にも使うことで、家全体の統一性を図っています。さらに、この壁をLDKまで連続させて、ゲストを奥へと導きます。
キッチン
換気扇は、室内循環タイプのIH専用レンジフードを採用したことで、LDKの天井のダクトスペースを撤去できたうえ、ダクトに制限されず自由なキッチンレイアウトが可能に。もともと北側にあったキッチンを南側に大移動して、ゆとりのある広さを確保しています。キッチンの扉は鏡面塗装。なめらかな光沢のある黒が、空間を引き締めると同時にモダンな印象を与えています。
パウダールーム
造作したオリジナルの洗面台は、全面を鏡にして明るさ、広さを演出しました。壁には天然の貝殻を染色してつくったタイルを張って、模様や光沢、色合いで趣のある空間に。洗面台の中にはランドリーボックス用の収納、背面にはタオルウォーマーを設置しています。デザイン性・機能性を共に向上させ、居心地のよい空間に生まれ変わりました。
部屋を圧迫していた凹凸は、デザインの工夫ですっきりと
LDKの天井の中央を通っていたダクトスペースや、壁際の梁、傾斜のせいで、せっかくの広い空間が窮屈に感じられました。そこで、キッチンの換気扇をダクトのいらない室内循環式に変更し、折り上げ天井で梁も傾斜も隠してしまいました。間接照明を入れて、天井に奥行きを感じさせながら、伸びやかでうつくしい天井に仕上がっています。
色、素材、照明、デザインを駆使して、
明るさと開放感を演出
限られた空間を広くうつくしく見せるよう工夫しました。暗い印象だった玄関ホールは、白くつややかなタイルを張って、明るく広がりを感じられるように。また、シューズクローゼットの扉を鏡張りにしたことで、空間が映り込み、奥行きが生まれてより開放的に。LDKは、折り上げ天井と間接照明の視覚効果を使って、実際以上の広さを感じられるようにしました。
使う場所ごとに必要サイズの収納を設け、生活感のない暮らし
リビングの造作家具にはFAXも収まるスライド式の棚を設け、中で配線できるようにしました。寝室にもWICを備え、玄関ホールにはシューズクローゼット、さらにコート掛けや、日用品を収納できるスペースも。それぞれの物を使う場所に必要サイズの収納を確保して、片付けやすく生活感のない暮らしを可能にしています。