物件データ
新築で購入したマンションにお住まいのMさん。スタイリッシュなデザインがお気に入りでしたが、お子さまが成長したことで子ども部屋が必要になり、リフォームすることに。スペースが限られていたため、リビングのバルコ二ー側に子どもスペースを設けることをご提案しました。バルコニーからの光を遮らないように、間仕切はランダムにくり抜いたパネルを使用。リビングを圧迫せずに、空間に溶け込むようなスペースとなっています。また、廊下からリビングに続く壁にはカウンター収納を造作するなどし、すっきりとした暮らしのために、各エリアに必要な収納を設けました。お気に入りのモダンなデザインはそのまま、ご家族の暮らし方に合わせた心地よい住まいとなりました。
いつも一緒の家族のために、気配を感じる子どもスペース
家族みんなでリビングで過ごす時間が多いというMさんご一家。そこであえて独立させず、リビングの一角にパネルでゆるやかに仕切った「子どもスペース」を設けました。バルコニーの前に位置するため、LDKへの光や風を遮らないように、間仕切のパネルはランダムにくり抜いています。こうすることで、リビングへの圧迫感も軽減。また、もともと暗かった玄関は、隣接する洋室との壁にスリットを設け、自然光が光まで行き渡るようにしました。家全体が自然のやわらかな光に包まれるよう、隙間を使って工夫しています。
リビング・ダイニング
バルコニーの前に設けた子どもスペースは、リビングまで光が届くよう、間仕切りのパネルをランダムにくり抜きました。ダイニング前の3連窓の下部には天板をつけ、光を遮ることなく収納量を増やしています。コンクリート、コルク、シナベニヤを使って構成されたこお気に入りの空間に、新たな部屋と収納を加えて機能性を高め、心地よく過ごせるようにしました。
リビング・ダイニング
キッチンカウンターを新設するために、キッチンの下部で邪魔になっていたエアコンを、キッチン収納の上部に移設しました。カウンターの幅を広げることで、家族4人で食事ができる、ゆとりのあるスペースとなっています。また、エアコンを高い位置に移設したことにより、やや離れた子どもスペースにも冷暖房が届きやすくなりました。
リビング・ダイニング
廊下からLDKに続く片面の壁には、カウンター収納を設けました。カウンターの上には、小物をディスプレイするなどして、お好みのインテリアをたのしんでいただけます。廊下とリビング・ダイニングの間仕切りにはガラスを使用し、引き戸を閉めたときも連続性を失わないよう配慮しています。玄関からLDKがひと続きのような、伸びやかな空間に仕上げました。
子ども部屋
今回のリフォームの最大の目的だった、子ども部屋の新設。リビングの一角に、ロフトベッド・ベンチ・収納・クロゼットの4つをコンパクトにまとめ、LDKとつながりのある小さな子どもスペースを設けました。将来お子さまが独立した後はこのスペースがいらなくなることを想定し、簡単に撤去できるように設計しています。
書斎
子どもスペースの裏側は、ベッドで生まれたデッドスペースを活用して、家族みんなが使える書斎にしました。既存で使われていた素材に合わせて、デスク周りはシナ材のパネル張りとしています。書斎側、ダイニング側、子どもスペース側と、各スペースかごとにパネルの色を変えて、空間の棲み分けをしています。ダイニングテーブルとパネルの接触箇所は、スタイリッシュなステンレスで固定しました。
玄関
もともとあったシューズクロゼットは奥行きがなく、容量が不足していました。隣接する洋室にも収納が不足していたことから、玄関と洋室の間にシューズクロゼットと衣類のクロゼットが表裏一体となった収納を造作しました。洋室の壁厚をスリムにすることによって、収納スペースを広げることができました。
必要な場所に収納を設けて、よりスタイリッシュな住まいに
生活感のあるものはできるだけ隠し、すっきりと暮らしていただくために、収納量を拡大しました。廊下からリビングに続く壁にはカウンター収納、キッチンは背面には家電収納、さらに、カトラリーなど小物を収めるラックを造作しています。ほかにも、それぞれの場所に必要なサイズの、出し入れしやすい収納をつくりました。