物件データ
お住まいのマンション内で、眺めのよい上層階の角部屋に住み替えることにしたKさん。窓からの眺めをたのしめるようリフォームしました。2つの和室を取り込み、2方向の窓から自然光が注ぎ、高層ビルのパノラマ風景を望むLDKを新設。キッチン側のデスクカウンターでは、料理や家事をしながらPC作業が可能です。さらに、WICとバス、トイレ、洗面室、寝室を一直線上に配置し、生活動線を短縮したことにより、忙しいときでもスムーズに家事や身支度ができるようになりました。また、たくさんお持ちだった絵画や家具を飾るために壁を増やし、室内の淡いトーンでまとめてそれらを際立たせています。上品な佇まい、欧米の邸宅のような優美な空間に生まれ変わりました。
眺めのよい窓側にLDK
絵画や家具を飾る壁を
海外生活の経験があるKさんのため、欧米のエレガントな住宅をイメージしながら間取りやインテリア、素材を決定していきました。複数のプランを考えた中から、眺めのよい窓側に広々としたLDKを設けるプランを採用することに。また、たくさんの絵画と家具をお持ちだったことから、引き込み式の引き戸を設けるなどして壁面を増やし、室内の随所にお気に入りの絵をディスプレイできるようにしました。LDKの壁は、お持ちの家具のサイズに合わせて大きさを決定。全窓にインナーサッシを加え、外壁に断熱材を補充して暮らし心地も高めています。
リビング・ダイニング
既存の2つの和室を取り込んで大空間となったLDK。2方向の窓の外には高層ビルが連なり、昼も夜も室内に都会的な雰囲気をもたらしてくれます。リビング・ダイニングからはもちろんキッチンからも景色を堪能できるため、趣味の料理が一層たのしみになりました。端から端まで視線が抜ける、心地のよいLDKとなっています。
キッチン
料理が趣味のKさんのために、広さと使い心地に配慮しました。調味料などいつも使う小物は壁面のパイプにかけて収納。使用頻度が低いキッチンツールは、フリッパー扉に収納します。キッチンとダイニングの間にはキッチンカウンターと同じ素材でデスクを造作し、家事の合間にPC作業や読書ができるようにしました。簡単な食事も済ませることができます。
リビング・ダイニング
Kさんがこれまで収集してきた絵画や家具のサイズを把握し、飾る場所を決めて空間構成しました。建具はドアにすると開けたときに絵を飾った壁が隠れてしまうため、引き込み戸を採用しています。また、ダイニング前の壁を愛用の収納家具にサイズに合わせて幅を設定し、家具をぴたりと収めています。上部はギャラリースペースとして活用しました。
洗面室
浴室と洗面室、トイレが一体になったゆとりの空間。横長の洗面台には大きな鏡を配置し、空間全体を淡い色で上品にまとめ、心地よく過ごせるようにしました。海外の上質なホテルのようにタオルウォーマーや拡大鏡を備えて快適性を高めたこともポイントです。
浴室
足を伸ばしてゆったりとくつろげるサイズのバスタブを配置。壁に貼った光沢のあるベージュの大判タイルが、ダウンライトに照らされて空間に上質な雰囲気をもたらします。居室と同じくらいインテリアにこだわりながら、日々の疲れを癒してくれる浴室に仕上げました。
玄関
壁に囲まれて暗い印象だった玄関は、廊下とリビングの間にガラスの扉を設けてLDKの光が玄関ホールまで届くようにしました。また、床に敷設した光沢あるタイルが光を拡散し、さらに明るさをもたらしています。隣接するWICの扉は引き込み戸にし、絵画を飾るスペースを確保。シンプルな空間にあたたかい絵画をさらりと飾った玄関は、帰宅時に心を和ませてくれます。
やわらかな色彩で空間構成
床や壁はやさしい色調で統一し、海外の邸宅のような印象に。キッチンや洗面室などの水廻りはベージュの大判タイル、リビング・ダイニングにはどことなくクラシカルな印象のブリティッシュウールカーペットを敷設し、淡いイエローのクロスを貼りました。やわらかな空間に、お持ちのダークトーンの家具やモノトーンの版画の存在が際立ち、上品な雰囲気を醸し出しています。