物件データ
これまで賃貸に出していたマンションに移り住むことに。「バリのリゾートホテル」のような住まいをご希望でした。床やキッチン、TVボードやドアに使用したチークは、美しい年輪が魅力。お持ちのアジアン家具を引き立て、邸内にゆるやかな空気をつくります。寝室や洗面室などプライベートエリアにもこだわりました。壁や天井にチークのパネルを使用し、木に包まれたラグジュアリーホテルのように。ルーバーの木の引き戸で風通しを高めつつ、隣室をエキゾチックに見せたこともポイント。すべてのエリアを、リゾートホテルのように上質な空間に仕上げています。
家具やオブジェを引き立てる
コンセプチュアルな空間
「バリのリゾートホテル」という明確なイメージをお持ちだったSさん。事前に見せていただいた家具やオフジェは、上質なものばかりでした。これらが引き立つように、どこに何を置くかを考えながらプランニングしています。たとえば玄関にもともとあったニッチは、床置きできるディスプレイスペースに変え、大きなオブジェを飾ることができるように。寝室には、ホテルサイズのベッドを入れるためにスペースを拡大し、壁と天井にチークのパネルを張りました。日常を贅沢に変えてくれるコンセプチュアルな空間となっています。
スイートルームのような寝室
寝室を広げ、大きなベッドを置けるように。天井には、梁やダクトによる凹凸があったため、チークの突き板パネルを張ってフラットに。壁にもスペースを空けて上下にパネルを張り、ゴージャスなベッドヘッドのように見せています。こもったような落ち着きが生まれました。上下のパネルの間には、テクスチャーのあるクロスを貼り、間接照明を。ホテルのスイートルームさながらの贅沢な寝室です。
贅沢な余白の空間
洋室へは、廊下だけでなく寝室からも直接アクセスできるようにしました。木製ルーバーの引き戸を使用し、光と風が通るように。引き戸を閉めた状態でも、洋室のシェルフがかすかに見えてエキゾチックな情緒をかもし出します。視界に入るだけで、贅沢な「余白」を感じさせる洋室です。
朝の身支度をスムーズに
寝室横のWICを拡大し、その先に洗面室をレイアウト。通り抜けができるウォークスルークロゼットによって、朝の身支度をスムーズにしています。また、洗面室から湿気が流れてくることを想定し、WICの壁にスリットを入れ、扉はルーバーにしてWIC風通しをアップ。さわやかな風が家中を巡ります。
居心地のよいリビング
独立していたキッチンはオープンにし、リビング・ダイニングと一体に。キッチンに立っていてもバルコニーが視界に入り、心地よく家事をできるようになりました。リビングの太い柱には木のパネルを張り、サイドには梁型に合わせたTVボードをオリジナルで制作。柱をTVボードのように見せ、構造躯体の存在を和らげています。ホームシアターと床暖房を設置し、居心地のよいリビングに。
ギャラリーさながらの廊下
玄関からリビングへの向かう廊下に、ディスプレイスペースを計画しました。これまで集めてきたオブジェが映える配置を検討しています。間接照明を入れるとオブジェがより印象的に浮かびあがり、ギャラリーのような静寂が。さらに光によって視線を奥へと導き、実際以上の広がりを感じさせます。上質な邸内を予感させる、洗練された廊下となりました。
ホテルのように上質に
天井・壁・収納扉には木目のチークを張り、アジアンリゾートの雰囲気に。木に包まれてリラックスして身支度ができるようになっています。人工大理石の天板と壁のモザイクタイルが煌めき、ホテルのライクな洗練さを演出。大容量の収納を設け、目につかない場所に洗濯機を配置するなど、生活感が出ないように工夫しました。
ゲストのためのパウダールーム
2つあった浴室のうち1つをなくし、ゲスト用のパウダールームを新設しました。洗面台の収納扉にチークを張り、ミラーは木でフレーミング。他のエリアとインテリアを統一したことで、リラックスして過ごせるように。トイレと洗面室が一体となった、ホテルのようなパウダールーム。ゲストには気軽にメイク直しや身支度をしてもらえるようになりました。
独立性の高い書斎
玄関横の独立性の高い部屋は、書斎に変更しています。適度にゆとりを持たせ、必要な広さを確保。ダークトーンでまとめて仕事に集中できる雰囲気に仕上げました。L字型のデスクカウンターや、天井まで届く本棚のユニットをを造作し、限られたスペースを有効活用。書斎・廊下間の壁にスリットを入れ、暗くなりがちな玄関へ自然光や風を届けています。