物件データ
通勤やご実家の距離が気に入って、中古の一戸建てを購入したIさん。間取りやデザインは好みではなく、「家族がリビングで集う時間を大切にできるような住まいにデザインリフォームしたい」とお考えでした。そこで、1階にあったLDKを2階に移動し、吹き抜けを新設。吹き抜け部分には新たに窓を設け、ハイサイドライトの自然光がたっぷりと注ぐように。ご家族みんなが集まる、開放的で伸びやかなリビングが誕生しました。予算内でいくつかのご希望を叶えるために、実現したいことの優先順位を明確にしたことがポイントです。
物件購入前に
クラフトへ相談
ご希望は１階が寝室などのプライベート、2階がLDKなどパブリック。とくにLDKの上部を吹き抜けにして開放感をぐっと高め、バルコニーの掃き出し窓の高さを上げ、吹き抜けに台形窓を新設。自然光が広がる開放的な空間に仕上げました。リフォームを前提に中古物件を購入するにあたって、事前にクラフトへご相談くださったIさん。2つの物件候補から、希望通りのリフォームができるかどうかを判断。リフォーム費用の概算と物件購入費用とのバランスを取った結果、予算内で最適な物件を購入することができました。
リビング・ダイニング
もともと２つあった2階の洋室は、壁をなくして大きなLDKを新設。上部を吹き抜けに変えて、梁でしっかりと補強しました。リビングの目立ちやすい位置に構造上なくせなかった柱があったため、梁の色調と同じダークブラウンに塗装。真っ白な空間を引き締めるためのアクセントとしました。
キッチン
もともとは和室だったスペースにキッチンを設けたため、既存の窓は肘掛け窓で低く、キッチンカウンターと高さが合いませんでした。通常なら窓をつくり変える必要がありますが、リフォーム費用を抑えるため、サッシの手前に壁を立ち上げて高さを揃えています。さらに窓の上には照明を兼ねた飾り棚を造作し、キッチンスペースのデザイン性を高めました。
リビング・ダイニング
LDKは、家族みんながくつろげるよう、2階の窓際に面した位置にレイアウトしました。さらに開放感を高めるため、上部に吹き抜けを新設。新設した吹き抜けの台形窓と、高さを上げたバルコニーの掃き出し窓からたくさんの自然光が差し込み、LDKをいっぱいに照らしています。吹き抜けによって暖房効果が弱まる可能性があるため、床暖房を採用しました。
外観
吹き抜けとバルコニーの窓をつくり変えたため、その一帯の外壁も一新。既存と似た柄の外壁材を張って白く塗装し、既存の外壁と違和感のないように仕上げています。狭かった白いバルコニーは撤去し、奥行きのある黒いバルコニーを設けました。ゆったりと使用できるようになったと同時に、白い外観をぐっと引き締めています。
黒で引き締める
窓枠や柱・梁はダークブラウンに塗装しています。白を基調にした空間の随所に、ダークブラウンや黒を効かせることで、間延びしがちな空間を引き締めています。また、外観と内装に統一感を持たせていることもポイントです。白い外壁に対して、バルコニーは黒いアルミで造作し、室内と同じく白と黒のコントラストが効いた洗練された印象に仕上げています。