物件データ
おばあさまから相続したマンションをリフォームしました。奥さまの理想のイメージは「シックな北欧」。ポップカラーを使った派手な北欧スタイルではなく、落ち着いた大人の北欧空間をご希望でした。イメージに合う自然素材を効果的に使用し、素材の魅力が最も伝わるような空間をご提案しています。たとえば、LDKの床にはチークのフローリングを。ラフな木目や濃淡に奥行きがあり、無垢材らしくどっしりとした存在感が印象的です。リビング・ダイニングに面するドアはオリジナルで制作。濃淡がはっきりとした赤茶のスギの羽目板を組み合わせています。壁には漆喰を。目の覚めるように清潔で艶やかな白が、まわりの木の質感を際立たせています。
LDK
無垢や漆喰などの自然素材をたっぷりと使用しています。北欧ヴィンテージ家具がなじむ、落ち着いた空間に。理想のイメージをつくるために、一つひとつの素材を厳選。「どこに使用すると効果的か」も徹底的にこだわりました。すべての窓にはインナーサッシを設け、北欧の家庭のような静けさをもたらしています。
ダイニング
LDKのフローリングには、無垢のチークを貼りました。ラフな木目と濃淡は、落ち着いた雰囲気をもたらしています。壁には真っ白な漆喰を塗りました。光があたると光沢や陰影が生まれ、職人お手しごとのぬくもりを伝えてくれます。佇んでいるだけで心が穏やかになるようなダイニングスペースです。
キッチン
リビング・ダイニングから見えないよう、独立キッチンに。開口を設け、見通しと風通しを高めたこともポイントです。カウンター収納の扉は、赤茶色の杉の羽目板張りで仕上げました。キッチン奥の納戸との間は引き戸に。開放すれば、リビング~キッチン~納戸まで心地のよい風が吹き抜けます。
デスクカウンター
奥さまのご希望により、ダイニングにデスクカウンターを設けました。L字型の壁で囲むことで、こもったような雰囲気に。正面には羽目板を張って、ダイニングとカウンタースペースを区別しました。オープンなスペースですが、素材使いで視覚的に別のエリアであることを意識させています。
ドア
リビング・ダイニングに面したドアは、赤茶の杉を使った羽目板ドアに。空間のインテリアに合わせ、デザイナーが木目・色調を組み合わせてオリジナルでデザインしました。清潔感あふれる白い漆喰の壁に、奥行きのある木の美しさが控えめに主張します。
玄関
玄関〜廊下には、赤煉瓦のようなタイルを白い目地でパターン張りに。控えめな光沢のタイルは、長手と小口を組み合わせて幾何学模様のように貼り、白い目地で存在を強調。古い赤煉瓦を眺めるような趣が生まれました。両側にはタイルを引き立てるように立ち上がる漆喰の壁。水面の光のような優しさで、玄関を照らします。