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古いロフトアパートメントのように

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00392 東京都 渋谷区
マンションリフォーム・マンションリノベーションデザイン事例 #00392
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物件データ

所在地:東京都 渋谷区 / 家族構成:本人 / 築年数:10年 / リフォーム面積:80㎡ / 工期:3ヶ月 / 費用:-万円
BEFORE
BEFORE
AFTER
AFTER
古いロフトアパートメントのように

「壁や取っ手の色といった、ディテールまでこだわりたかった」と話すGさんは、当初から新築ではなく、中古マンションを買ってリフォームすることをお考えだったそうです。物件探しからリフォームまでサポートするクラフトの”ワンストップリフォーム”を利用し、渋谷区に静かなメゾネットタイプのマンションをご購入。理想のイメージは、古いロフトアパートメント。イギリスで過ごしたときに、古い建物に手を加えたモダンで懐かしい空間に、特別な心地よさを感じていたそうです。モダンさを意識しながら、塗りムラや刷毛の跡のある塗装、傷や変色のある黒皮鉄、古材やヴィンテージ仕上げの無垢材などで趣をプラス。表情ゆたかな空間に、Gさんお気に入りのジャン・プルーヴェの家具がさりげなく調和しています。

メゾネットタイプのマンション
上下に視線を通してワンルームのように

メゾネットタイプのマンションは上下階に分かれてしまいますが、プランの工夫によってご希望のワンルームを目指しました。1階は玄関から奥の窓まで、また2階は寝室から吹き抜けまで視線を通し、ワンルームのような伸びやかさ、連続性を実現。さらに、吹き抜けに面した2階の壁をなくして上下階につながりをつくり、パブリックとプライベートでイメージを分けたこともポイントです。

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LDK

既存の階段は住まいの中心にあり、空間を分断するような印象でした。そこで階段を窓側に移動して視線を通し、つながりをつくりました。さらに、2階の吹き抜けに面した壁をなくしたことで、1階と2階が吹き抜けを通じてつながるように。メゾネットタイプですが、大きなワンルームのような印象となっています。床はヴィンテージ仕上げのオークの無垢材を使用。やや幅広のフローリングで、ゆったりとした時の流れを感じさせます。

キッチン

対面のオープンキッチンに変更。キッチン前には階段と同じ黒皮鉄で腰壁を設けています。変色や加工跡の残る黒皮鉄は無骨ですが、収納を光沢のある黒で塗装し、モダンさもプラス。ヴィンテージ仕上げのフローリングや塗装の壁、黒皮鉄のなかで、収納が懐古的になりすぎることを防ぎました。お気に入りのジャン・プルーヴェの家具が、ずっとそこにあるように馴染んでいます。

マンションリフォーム・マンションリノベーションデザイン事例 #00392
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書斎

階段を上がるとすぐに書斎。インダストリアルなテイストを取り入れた1階に対し、2階はトラディショナルな雰囲気です。オーク無垢材のヘリンボーンの床に促されるように奥へ進むと、書斎~WIC~水回り~寝室といったプライベートスペースが連続します。洗面室・浴室・トイレを一カ所にまとめ、壁をダークグレーに塗装。壁ではなく大きな箱のように見せ、「あの中には何があるの?」と、好奇心と広がりを感じさせています。

クローゼット

書斎から寝室に続く廊下には、オープンクローゼットを設置。モルティーニのシステム家具は、Gさんのご希望。ジャケットやスラックスの数やサイズに合わせて、クラフトのデザイナーが仕様を検討しました。スーツからネクタイまでしまう場所がはっきりしており、たくさんの衣類をすっきりと陳列することが可能です。表に出したくないアイテムは、扉のあるクローゼットへ。見せる・見せない、それぞれのクローゼットで、空間を華やかに彩ります。

マンションリフォーム・マンションリノベーションデザイン事例 #00392
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寝室

クローゼットのある廊下の先は、寝室。スペースを広げ、ゆったりと過ごせるようになりました。正面の壁のみ水回りから続くようにダークグレーで塗装し、シックなアクセントに。壁に飾る絵もよく映えます。書斎とつながるワンルームのような空間ですが、引き戸を閉めれば完全に独立させることも可能。静かに休むことができ、冷暖房効果も高まります。対面には、廊下から続く”見せない収納”を造作。モルティーニの家具に色を合わせ、オリジナルで造作しました。

洗面室

洗面室やバスルーム、トイレは、一カ所にまとめてコンパクトに。ミラーの下やスリットに入れた間接照明で、限られた空間に奥行きを演出しています。壁は居室と同様にライトグレーで塗り、洗面台には釘穴や節穴が残る古材を使用。側面には傷のある黒皮鉄を使うなどして、モダンさと趣が心地よく交差するように。壁の上部に入れたFIXガラスからは寝室の窓の自然光が届き、洗面室を明るく照らします。

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シンボリックな黒皮鉄の階段

階段は吹き抜けに移動し、新たにつくりました。使ったのは黒皮鉄。表面には黒皮の溶接の跡などがあらわれ、9mmの黒皮鉄板が一枚板のように折り上がっています。手すりも黒皮鉄のフラットバーを使用。笠木や支柱の本数は最低限。さらに、階段の下部は手すりを設けないことで、黒皮鉄板の階段のうつくしいシルエットを際立だたせています。日常のなかで変色したり、擦れたりしながら趣を深めていき、住まいにより馴染んでいきます。

ディテールでヴィンテージ感を

海外のロフトアパートメントのようにラフで古びた味わいと、モダンな美しさをミックスしたようなイメージをお持ちだったGさん。そこでシンプルなデザインでまとめつつ、素材やディテールで趣をつくりました。たとえば、スイッチはアメリカ製を使用。プレートはステンレスのヘアライン、トグルは黒で、小さな部分ですが、レトロな空気感が広がります。梁の一部をあらわしにしてモルタル塗装し、ご希望のラフ感を演出しました。

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