物件データ
ご夫婦で在宅でお仕事をしているKさん。飲食店として使われていた4階建てのビルを一棟買って、自宅兼事務所にデザインリフォームしました。1階が仕事スペース（SOHO）、2階はLDK、3階に子供部屋と猫の部屋、4階は夫婦の寝室としました。フロアごとにインテリアイメージを変えたこともポイントです。階段を上り下りするだけで、オンとオフの切り替えがスムーズに。仕事とプライベートの空間をはっきりと分けたことで、それぞれの時間を大切にできるようになりました。仕事関係の来客があるため、ビジネスライクな外観・玄関に仕上げたこともポイントです。
BEFORE写真
小さなお子さまやペットがいても
いつもすっきりした空間
ワンフロアのスペースが限られているなかで、快適に過ごせるように工夫しています。2階のLDKは、スペースを有効活用できる壁付けキッチンに。ダイニングテーブルやソファも置ける広さを確保しました。ベビーカーを収納できるSIC（シューズインクロゼット）や納戸など、各フロアに十分な収納を設け、モノが表にでないようにしたこともポイントです。小さなお子さまやペットがいても、いつもきれいな状態をキープできるようになりました。
堂々たるオフィシャルな玄関
２つあった玄関を1つに集約し、両引き戸の大きな玄関を新設。味気ないデザインだった外壁は、ダークトーンで塗装。クールな外観でオフィシャルなイメージを強調しています。広い土間スペースにはベージュのタイル、ホールには同じベージュの光沢タイルを連続させ、伸びやかなイメージを実現。玄関ホールに大きなミラーを設けたことで、より明るさと奥行きを感じられるように。クライアントを迎えるのにふさわしい堂々たる玄関としました。
1階 クールなオフィススペース
飲食店だった1階はオフィスに用途変更。仕事に集中できるようクールなデザインに仕上げました。床はブラックウォルナットのフローリング、壁はボーダー石調や古材調のクロスを貼ってアクセントにしています。カウンターはフローリングと同色の集成材で造作し、空間イメージを統一。プライベートスペースのモダンな雰囲気とはあえて対局なインテリアを取り入れ、気持ちを切り替えやすくしました。ヘッドマウントディスプレイを使って作業することがあるため、中央には十分なスペースを確保しています。
2階 ゆったりとくつろげるLDK
和室を取り込みLDKを広げ、十分なダイニングスペースを確保。壁付けのL字型キッチンにより、ミニマルなイメージを与えています。奥まったところに冷蔵庫や納戸を配置し、デッドスペースを有効に活用。寒さが気になっていたことから、リビング側の窓にはインナーサッシを入れて断熱性をアップしました。半透明ガラスを採用し面格子を入れることで、隣家や通行人の視線を遮りつつも、通風・採光を高めています。
3F たのしい子供部屋
3階には子供部屋と猫の部屋をレイアウトしました。ベッドスペースの前に引き戸を設け、オープンにして開放的なプレイルームに。引き戸を閉めれば、静かな寝室に変わります。クロスは消灯すると星空や雪の結晶が浮かぶタイプをセレクトし、たのしい雰囲気に。愛猫の部屋は、いつも気配を感じるようにガラスの間仕切りとしました。
4階 華やかな寝室
ご夫婦の寝室は4階に。階段室の壁をなくして居室と一体にし、スペースに広がりをもたらしました。階段から寝室には華やかなアクセントクロスを貼り、階段を上がってくるときに気分が切り替わるように。収納の位置を検討し、ご希望のクイーンサイズのベッドを入れています。ベッド奥には大きなミラーを貼って、映り込みによる視覚的な広がりを演出しました。
さわやかな玄関ホール
白でまとめた広々とした玄関ホールは、オフィシャルなさわやかさ。玄関とオフィスの間に半透明のガラスを入れ、オフィスの活気が伝わるようにしています。同時に、帰宅したお子さまの気配をオフィスにいるご夫婦に伝える役割も。もともと1階は飲食店だったため、すべてが土間の高さとなっていました。ホールの高さを確保するため床組を行いつつ、階段の踏み板を減らして玄関・ホール・階段におだやかな段差をつくり、土間とホールを明確に分けています。
猫専用のプレイルーム
猫専用のプレイルームには、キャットタワー&キャットウォークを造作。床は清掃性の高い塩ビタイル、壁は爪研ぎのキズができづらいキッチンパネルを採用。自分でベランダに出られるように、低い位置に窓を新設。換気システムも導入し、居心地のよい空間としています。忙しいKさんご夫婦が気にかけてあげられない時でも、自由気ままに遊べるようになりました。