物件データ
お子さまの成長、お母さまとの同居を考え、広い戸建てへ住み替えることにしたAさん。購入したのは築13年の注文住宅でした。既存の吹き抜けやテラスを活かしてデザインリフォームしています。開放感を高めるため、階段室をなくし、スケルトン階段にしたことが大きなポイント。吹き抜けやテラスから自然光がたっぷりと注ぎ、視線が縦横に通るようになりました。構造上撤去できなかった柱は塗装し、階段とともにオブジェのように見せています。家族が適度な距離を保てるよう、リビングとダイニング・キッチンを階段がゾーニングする役割も。白と木で統一した開放感あふれる住まいで、二世帯が心地よく過ごせるようになりました。
BEFORE写真
スケルトン階段を中心に
大きく回遊する間取り
魅力的なテラスがあったものの、LDKには面しておらずもったいない印象でした。そこで既存の階段をスケルトン階段に変更。階段室や廊下を取り込むことでLDKを広げるとともに、いつでもテラスの明るさを感じられるようにしています。またスケルトン階段を中心にリビング〜ダイニング・キッチン〜パントリー〜WIC〜靴収納〜玄関へと、大きく回遊しながら移動できる間取りを計画。玄関から最短距離でキッチンへアクセスでき、奥さまの家事効率が格段にアップしました。
スケルトン階段で見通しアップ
階段の位置は変えず、スケルトン階段に変更。階段室の壁をなくしたことで、テラス側まで見通せるようになりました。リビングとダイニング・キッチンがゆるやかにつながります。階段の踏み板にはナラを使い、床のオークのフローリング、玄関の框扉、ダイニングテーブルになじませました。白をベースとしたシンプルな空間にぬくもりを与えています。
いつも外を感じながら
１階はテラスを中心にワンフロアがつながるように計画。リビングのテラスに面した壁を開口し、窓を新設しました。ソファに座ると視線が抜けて、伸びやかな印象です。テラスを挟んだ独立性の高いスペースは、お母さまの個室に。腰窓を大きな窓に替え、より外を感じられるようにしました。リビングで過ごす子世帯の気配をテラス越しに伝える効果も。さらに吹き抜けからは、2階のサンルームの自然光が降りてきます。どこで過ごしていても、明るい光に包まれるように。
オールステンレスのキッチン
奥まっていて暗かったキッチンは、テラスに面してレイアウト。オープンの対面キッチンからはリビングやテラスが見渡せます。背面には4m以上のカウンター収納を設けました。キッチン・収納ともにステンレスを採用し、ひとつのユニットのよなイメージに。壁に貼った黒いキッチンパネルには、ステンレスの質感をより際立たせる効果があります。オークのフローリングのぬくもりある空間に、スタイリッシュな空気がほどよく流れています。
柱と梁をアクセントに
テラスに面した廊下や水まわりを移動し、ダイニング・キッチンに。テラスの魅力を最大限に活かしています。構造上撤去できなかった柱や梁は、一部補強して白いクロスを貼りました。存在を抑えて空間になじませるととともに、リズミカルなアクセントとしています。白い壁や柱によって自然光が拡散し、より明るい雰囲気に。
すべてをまとめて収納
SIC（シューズインクロゼット）・WIC・パントリーを一箇所にまとめることで、収納のしやすさをアップ。前のお住まいではリビングに出したままだったというFAXやシュレッダーも、ダイニングからアクセスしやすいパントリーに配置。パントリーには電子レンジや炊飯器といった日常アイテムも収納し、生活感を徹底的に排除しています。
家事もできる洗面室
窮屈だった洗面室を広げ、2ボウルの洗面カウンターに。長いカウンターを設けたことで「洗濯物をたたむ」「アイロンをかける」といった家事もできるようになりました。キッチンからもアクセスできる動線により、料理中に洗濯をしたり、お子さまを入浴させるといった家事の同時進行を可能にしています。
視線を導く玄関ホール
玄関ホールとリビングの間には、FIXガラスとガラスドアを入れました。床のタイルもリビング側まで連続させ、視覚的なつながりを演出。玄関ホールに立つと視線が奥まで導かれ、伸びやかさを感じます。またリビングの明るさを玄関ホールへ届ける効果も期待。玄関ホール～SIC（シューズインクロゼット）～WIC～パントリー〜キッチンという動線をつくり、奥さまの家事効率をアップしたこともポイントです。