物件データ
マンションを購入し、ライフスタイルに合わせてデザインリフォームしました。リビングはあえて窓のない北側にレイアウト。照明を抑えることで、ほの暗い空間で映画に集中できるように。日当たりの良い南側は、さわやかな朝を迎えるダイニング・キッチンに。キッチン・ダイニング・書斎を一直線上に配置し、伸びやかな印象を与えています。木の羽目板や大谷石、漆喰といった素朴な素材に彩られた、あたたかい住まいが誕生しました。
廊下をなくし居住スペースを拡大
ゆとりある暮らしを実現
66㎡のコンパウクトマンションのため、廊下をなくして居住スペースを拡大しました。玄関〜SIC〜キッチン、寝室~WTC(ウォークスルークロゼット)~洗面室の動線は、効率的かつ無駄なスペースを排除しています。PS(パイプスペース)の空間も、収納として活用。デッドスペースをなくすことで、限られた空間でゆったりと過ごせるようになりました。
暖炉でゾーニング
ダイニングとリビングの間にはバイオエタノール暖炉を設置。どちらからも暖炉をたのしむことができ、またそれぞれをほどよくゾーニングしています。モダンなコの字型のマントルピースは、オリジナルで造作しました。背面の壁にはグレーの漆喰、手前には白の漆喰。濃淡を重ねることで、マントルピースの形を際立たせています。
こもったようなくつろぎを
ダイニングと異なり、仄暗さが心地よいリビング。壁と天井には草木染めの羽目板を連続させ、こもったようなくつろぎを与えました。ダウンフロアとすることで、より独立性を高めています。支柱のないワイドなオープン棚には、これまで集めたお気に入りのアイテムをディスプレイ。映画や読書がたのしくなるリビングです。モールテックスの床を玄関から連続させ、広い土間のように見せていることもポイントです。
大谷石が映えるキッチン
壁にはやわらかな風合いの大谷石を貼りました。作業スペースを広くとれるコの字型のキッチンを採用。框扉のキッチンはどことなくクラシカルなイメージで、大谷石とマッチしています。一方で、収納棚や窓の下台、ワインホルダー、レードルハンガーなど部分的に杉の足場板を取り入れ、ラフな雰囲気に。天板から取手まで、奥さまのお好みでまとめたこだわりのキッチンです。
フレキシブルな書斎
ダイニングの隣に書斎をレイアウト。普段は引き戸を開けてオープンスペースに、集中したいときは閉めて独立した書斎として使うことができます。来客時はオープンにして開放的に過ごしつつ、フラップ扉を閉じてデスクを目隠しすることも。いずれは上部にロフトを設け、お子さまの勉強スペースにする予定です。簡単な工事でリフォームできるよう、スイッチの配線を整備しました。
洗面室
洗面スペースを広くとり、ご夫婦で一緒に使えるように。窓からたっぷりと自然光が注ぐ明るい洗面室。洗面カウンターには、朝のやわらかな光に映える石目模様の人工大理石を使いました。天井はピンクで塗装し、アクセントとしています。収納の建具や棚板には足場板を使用し、ほどよくラフな雰囲気に。大きなミラーが、実際以上に空間を広く感じさせています。
懐かしく心地よいトイレ
壁はシックなネイビーで塗装。サイドにはざらざらした質感の六角タイルを貼りました。背面はPS(パイプスペース)の凹凸を利用して、飾り棚を設置。ちょっとしたアイテムを飾ってご夫婦らしさを表現できるように。レトロな真鍮の水栓やペンダントライトで、懐かしいような心地よさが生まれています。居室スペースと同じ空気感がただよう居心地のよいトイレです。
猫も自由気ままに
寝室〜WTC〜洗面室の間にはキャットドアを設けました。留守の時でも、猫が自由に動き回ることができるようにしました。二面に窓のある洗面室のドアは、淡いピンクで塗装してより明るい雰囲気に。框扉のクラシカルな印象と、アンティーク風の取っ手に新鮮な空気を添えています。
レトロな雰囲気のガラス扉
リビングの入り口トアは、風合いのあるレトロガラスに。ガラスの向こうに映る人影や光がおだやかな気持ちを誘います。できるだけガラス面を大きくするため、親子扉を採用。暗くなりがちなマンションの玄関に、リビングの明るい自然光を届けます。