物件データ
お住まいのマンションをリフォームしたTさん。既存はリビング・ダイニングが一体でしたが、ダイニングでは食事やお子さまの勉強、リビングでは静かなひとときを過ごすことから、リビングとダイニングをキッチンで”仕切る”レイアウトをご提案しました。それぞれをつなぐ廊下は、上部が配管経路となっているため、あえて天井を下げてトンネルのように。気持ちを切り替える役割も備えています。DKの壁面収納をガラス扉にして奥行きを演出しつつ、リビングとダイニングに連続性をもたらしました。デザインは、お好きな北欧テイストに。オークのフローリングやブルーグレーのキッチンなど、心地のよい空間に仕上げています。
BEFORE写真
天井高を活かし、
コンパクトながらも機能を満たした子ども部屋に
限られた空間に2人分の個室を確保するため、間仕切りでゆるやかにゾーニングするプランや、2段ベッドを造作して隣に共有のワークスペースを設けるプランなど、さまざまな可能性をご提案しました。最終的に、それぞれが独立した空間を確保できるプランに決定。天井高を活かし、上部をロフトとして活用することで空間を有効に使用しています。ご希望の部屋数に増やしながら、家族が集うLDKは十分な広さを叶えています。
リビング・ダイニング
リビング正面は、イタリアン漆喰の壁とウォールナット無垢材の飾り棚、キャビネットで構成。バイオエタノール暖炉は、黒皮鉄板で不燃性を高めつつ、炎を引き立てています。TVの下にはサウンドバーを配線が見えないように固定。両サイドに寝室のドアをシンメトリックに配置し、美しさに配慮。落ち着いた雰囲気の空間に、ご愛用のソファがなじんでいます。
リビング
オークのフローリングは、床暖房に対応できるタイプを採用。ガラスフィニッシュ塗装とすることで、水拭き仕様のロボット型クリーナー「ブラーバ」で気軽に掃除ができるように配慮しました。ソファの背面には、ウォールナットでカウンターを設け、北欧で暮らしていた時からお気に入りだったというランプシェードを設置。空間に華やぎを添えています。
ダイニング・キッチン
窓に面したスペースを子供部屋とし、隣接するようにダイニング・キッチンを配置。出入口の上部に窓を設け、ダイニングやキッチンからロフトで過ごすお子さまの気配を感じられるように。ドア周りはモールディングで立体感を出しています。北欧テイストのキッチンと調和するデザインを意識しました。
寝室
ご夫婦の寝室はそれぞれに専用の出入り口を設け、独立した空間として利用できるように。間の引き戸を開ければ、同室となる構成です。引き戸は木製のルーバー。閉めていても、角度を調節することで通風が可能です。ルイスポールセンの照明の柔らかな光が、壁に貼ったエコカラットの凹凸を引き立てています。
サニタリー
洗面台は清掃性に配慮し、ボウルとカウンターが一体型の人工大理石でオーダー。木目の優しいアサダの扉の中には、ランドリーバスケットや掃除用具入れをセットしました。扉にはロングタイプの把手をつけ、家族みんなのタオルが掛けに。タオルウォーマーはキッチンとお揃いのカラーで特注し、空間のアクセントとしました。壁のタイルは浴室入口の枠まで巻き込むように貼り、上質な空間を演出しています。
玄関ホール
玄関ホールのサイドにカウンター収納を造作。玄関ドアの横にミラーを貼り、下部に間接照明を入れることで長手方向を強調しています。また、床とカウンター背面のタイルは同じ色や柄で揃えつつ、大判タイルとボーダータイルを貼り分けてアクセントとしました。左手の収納の扉は、愛用していたテレビボードのウォールナット扉を加工し、再利用。この扉の割付けに合わせて、両サイドのドアの高さを調整しました。
動線上にガラスの壁面収納を
ダイニング〜リビングに入る通路に、大容量の壁面収納を配置しました。キッチン側にはキッチン家電を、ダイニング側には食器や本などをすっきりとしまえるようになっています。内部が見えないよう、ガラスにフィルムを貼ったこともポイントです。ガラス扉で構成したことで、収納の圧迫感がやわらぎ、アイポイントにもなりました。
ロフトで空間を有効活用
もともとリビングがあった窓側の明るいスペースには、子供部屋をレイアウトしました。ロフトを設けることで、上下の空間を有効活用。デスクの上部にはスウェーデンの建築家、ニルス・ストリニングのシェルフを採用しています。子供部屋にも北欧テイストを取り入れて、邸内の雰囲気を統一しています。
トイレはモダンで清潔に
トイレの手洗いカウンターはオーダーメイド。下部収納は、サペリの扉が上品な雰囲気を醸し出しています。クロスや手洗いカウンター正面に貼ったガラスモザイクタイルとともに、淡いブルーをセレクトしました。男の子のお子さまがいることに配慮し、便器周囲の壁は掃除がしやすいキッチンパネルに。