物件データ
相続したマンションに住み替えるため、デザインリフォームを決めたTさん。愛用しているarflexのダイニングセットに合わせて、床にはヨーロピアンオークを張り、美しい木目や色、質感を味わえるように。玄関ホール〜廊下〜LDKにの床と壁に、フローリングを張り、空間の連続性を感じさせています。テレビボードやダイニング収納は、家具と同じ樹種・同じ色で製作。またキッチンは向きを変え、L字型のオープンスタイルに。木や石調のタイルを貼った柱、ガラス扉などさまざまな質感の素材が調和する、快適な空間です。
床下地を組むことで管理規約を満たし、
フローリングの施工を可能に
マンションの管理規約により定められている遮音等級をクリアするには、一般的なマンションよりも高い性能水準であるLL-40に対応する必要がありました。リフォーム前はカーペットでしたが、床下地を組んで遮音等級を満たすことで、質感や雰囲気のよいフローリングの施工を可能にしています。また、北側の寝室や将来の子ども室にインナーサッシ（二重窓）を設け、断熱性能をアップ。さらに在来工法の浴室はタイル貼りで冬は寒く、日々の掃除も大変なため、ユニットバスに入れ替え。快適性もメンテナンス性も高めています。
リビング
テレビボードは、内部にコンセントやDVD収納、扉を閉めたままリモコン操作ができるスモークガラスのデッキ収納を備えて機能的に。背面の壁にグレーのアクセントクロスを貼り、視線が落ち着くポイントとしました。上部設置予定の、前居から愛用している照明もよく映えます。サイドには仏壇などを隠してしまえる収納も製作し、すっきりとした状態をキープしやすいようにしています。
ダイニング・キッチン
ダイニングには壁面収納を設置。左側にはワイングラスを収めるガラス棚と、ワインセラーのスペースを、右下はロボット掃除機のホームベースに。こちらの収納やリビングのテレビボードは、ご愛用のarflexのダイニングセットに合わせてデザインしました。いくつものサンプルを作って比較し、以前から愛用している家具と同様の木目や色を再現しています。
キッチン
壁に囲まれて暗い印象だったキッチン。L字の対面型に変え、ダイニングとひと続きの空間に。ダイニング側に立ち上げた壁は、床材と同じヨーロピアンオークで仕上げ、飾り棚を設けました。コンロ手前のPS（配管スペース）を囲むように大判のタイルを貼り、玄関と同様に石の柱があるような印象に仕上げています。
ホール
玄関に立つと、床から壁まで張ったフローリングが視界に入ります。正面の壁にはピクチャーレールを設置し、絵画をディスプレイできるように。帰宅する度に目に入り、心を和ませてくれるはずです。こちらの壁はキッチンの側面にあたるため、一部をオープンとすることで奥行きを感じさせるとともに、キッチンの気配が伝わるようにしました。
廊下
南北に延びる廊下の床と壁に、ヨーロピアンオークを張りました。奥の子ども室の壁〜廊下を経てキッチンまで長手方向に張ることで、空間に伸びやかさをもたらしています。さらに建具も木の引き戸で統一。木のぬくもりに包まれた廊下スペースとなっています。
玄関ホール
ゆるやかなカーブを描く玄関框が、やわらかな雰囲気を演出。たたきには白地にグレーの縞が入った大理石を敷き、上品に仕上げました。ミニマムながらベビーカーを置けるスペースを確保し、サイドには傘や靴をしまう収納を。収納内の使い勝手も向上しました。上部に絵画をディスプレイできるように、ピクチャーレールとスポットライトを設置しています。
LDKの
どこにいても景色を
南側のバルコニーに向けて開けた眺望を、どこにいてもたのしめるように空間を構成。リビングやダイニングからはもちろん、キッチンからも、引き戸を開ければ廊下側からも、景色を見渡すことができます。また、リビング・ダイニングの折り上げ天井に間接照明を入れ、空間がより広く伸びやかに見えるよう工夫しました。
玄関とリビングをつなぐ
玄関からリビング・ダイニングにかけての壁面に大判のタイルを貼り巡らせ、石の柱を思わせるアイポイントに。床にはヨーロピアンオークを張り、連続性のある空間を演出しました。建具のサイドにFIXガラスを入れることで、空間のつながりを感じさせるとともに、暗い印象だった玄関に光が漏れるようにデザインしています。
本に囲まれて過ごす書斎
寝室の隣に、籠って仕事や読書ができる書斎を設けました。お父さまが集めたたくさんの蔵書をしまえるよう、壁一面に本棚を設置。窓際に設けたデスクカウンターの上部に吊戸棚を、向かいにも本棚を設けました。床にはシックなブラウンのカーペットを、壁や天井にはライトブラウンのクロスを貼ってシックな装いに。本に囲まれながら落ち着いたひとときを過ごせます。