物件データ
横浜の海を望むタワーマンション。セカンドハウスにするために、オーシャンビューを活かしてデザインリフォームしました。海に面した個室をとりこみ、眺めのよい開放感あふれるLDKを新設。料理教室ができるほど広々としたL字型のキッチンからも、海の景色を見渡せます。ウッドデッキ張りのバルコニーは、リビングとひと続きとなり伸びやかなイメージに。窓辺にはベンチを造作し、大きな空と海を感じながらゆたかな時間を過ごせるようにしました。
BEFORE写真
フレキシブルな空間で
宿泊人数の変化に対応
セカンドハウスという特性上、いつも家族がそろうとは限りません。そこで個室を減らし、LDKを広く確保しました。リビングの一角に引き戸を設けることで、宿泊人数が増えたら間仕切りできるよに。眺めのよい寝室として機能します。また廊下を短縮して居住スペースを広げ、ゆったりとした休日を過ごせるようにプランニングしました。
左官仕上げがやさしいLDK
開放感あふれるLDKの床は、オークのフローリングに。ベンチスペースの背面の壁にもオークを張り、くつろいだ雰囲気に仕上げました。壁は珪藻土、キッチン側はライトグレーの左官で仕上げ、やわらかな表情を。廊下からはキッチンを通ってリビングにアクセスする間取りながら、シンクサイドにカウンターを設けることでバックスペー的なイメージを抑えています。
海と空を身近に感じる
リビングに入ると視線の先は、海と空。2面の窓の間に柱型があったため、壁を立ち上げて印象をやわらげています。ダークグレーの左官で仕上げ、ディスプレイ棚を設けて、リビングに入った瞬間のアイポイントに。夜の景色も美しく見えるよう、窓の上部には間接照明を入れています。
フルオープンのL型キッチン
料理教室を開催できる、広いキッチンをご希望でした。そこで作業スペースが広くとれるフルオープンのL型キッチンを採用。背面はすべて壁面収納とし、電子レンジやウォーターサーバー、ゴミ箱などをビルトイン。冷蔵庫もフラットに収め、生活感のない美しいキッチンに仕上げています。
ガラスの引き戸で開放感
LDKへの入り口は、ガラスの框引き戸を使用。FIXガラスとともに、たくさんの自然光を廊下へ届けています。ドアを開ける前に海の景色が視界に入り、その先に続くさわやかな空間を予感させる効果も。廊下の突き当たりの壁には天然石を貼り、ダウンライトを入れています。玄関から見たときのアクセントに。
デッドスペースにトイレ
L字型でデッドスペースの多かった玄関ホールは、一部をトイレにして有効活用。やわらかな曲線の手洗いカウンターに丸型の手洗いボウル。その背面壁にはグレーのタイルを貼り、もう一方の壁はスモーキーなピンクで塗装。やさしい印象を与える、くつろぎのスペースとしました。
廊下を短縮して、居室スペースを広く
レイアウトを変え、廊下を短縮。そのぶん居室スペースを広く確保できました。トイレや洗面まわりのストック品などをしまえる壁面収納を設けつつ、壁と建具の色をそろえることですっきりとした区間に。石壁やガラスの向こうに意識が注がれるよう、視線をコントロールしています
ベンチでヒュッゲなひとときを
リビングにベンチを造作し、外の景色を眺めながらくつろげるように。立ち上がりの壁には床と同じオークの幅広フローリングを張り、木に包まれたスペースとしました。ベンチには杉の足場材を使用。サイドには愛犬のケージを設け、引き込み扉にし、正面から見たときに左右対称になるように計画しています。
海を眺めて歌のレッスン
声楽界で活躍する奥さまのために、リビング横に2.5畳ほどの防音室を設けています。海を見ながらレッスンができるよう、一部をFIX窓にしました。ガラス越しにリビングの先の景色を眺められるように。
洗濯を効率的にする動線
リビング横にはWTC(ウォークスルークロゼット)~ユーティリティ~洗面室をレイアウトしています。ユーティリティには洗濯機と乾燥機を置き、ハンガーパイプに干せるように。WTCにしまったり、洗面室に着替えを運んだりと、洗濯動線を最短にできるように工夫しました。