物件データ
お住まいの鉄筋コンクリート（RC）住宅をクラフトでデザインリフォームをしたSさん。リビング・ダイニング・キッチンがそれぞれエリア分けされていた間取りを見直し、キッチンを南側に移動。LDKがひと続きの伸びやかな空間としました。リビング・ダイニングは折り上げ天井を設け、間接照明を入れることで天井高を感じさせつつ、ラグジュアリーな印象に。リビング・ダイニングの床にはアッシュのフローリングを張りました。玄関ホールからLDKにかけて壁一面にやわらかな色のタイルを貼り、ホテルのようにモダンで上質感のある空間をデザインしています。
BEFORE写真
生活動線や収納量を見直し
キッチンの奥に、パントリーやユーティリティをレイアウト。SIC（シューズインクローゼット）もひと続きの間取りで収納量を確保しつつ、ストレスフリーな生活動線を叶えました。パントリーはキッチンと廊下のどちらからも行き来できる2WAYの動線で、買い物から帰って荷物をそのまましまえるように。SICもユーティリティと駐車場、それぞれから出入りできます。また、ユーティリティには飼育用の水槽スペースを確保。掃除や水やり、愛犬の足の汚れを落とすための洗面台も備えました。
上質感のあるしつらえに
リビング・ダイニングの床にはアッシュのフローリング、壁一面には流れるような石目柄のタイル貼りに。上部は折り上げ天井にして間接照明を入れ、シーリングファンを設置。ゆったりとくつろげる上質な空間をデザインしています。
しまうものに合わせた収納を
キッチンを移動することで、LDKがひと続きの伸びやかな空間に。ダイニング横には構造上なくすことができない柱の存在を感じさせないように、飾り棚を設置。両脇には壁面収納を設けました。手前の壁面収納は奥行きをもたせて掃除機などをしまえるようにするなど、お持ちのアイテムに合わせて収納を計画しています。
キッチンとカウンターを一体に
イタリア・Poliformにオーダーしたキッチンは、テーブルカウンターを組み込んで一体感のあるデザインに。キッチンとカウンターの距離が近いため、コンパクトな動線で配膳でき、ちょっとした食事や会話を気軽に楽しめます。上部にはガラスのペンダントライトを設置し、モダンな雰囲気に仕上げました。
心地よく使いやすいキッチン
南側にキッチンを移動したことで、一日中明るい空間で料理ができるようになりました。キッチンの下部にはMieleの食洗機やゴミ箱をビルトインに。背面収納は風が通り抜けるように既存の窓を残しつつ、Mieleのオーブンレンジや家電収納などを備えるなど収納量も確保しています。生活感を表に出さずすっきりとした状態を保ちながら、使いやすさにも配慮しました。
機能的な洗面室
洗面室は、洗濯機やガス乾燥機を設置してもゆとりある広さに。洗面台は、洗面ボウルを片側に寄せることでカウンタースペースを確保。下部をオープンとすることで、椅子に座ってスキンケアやメイクをしたり、洗濯物の一時置き場にしたりと多目的に活用できるように。洗面室と浴室の間に脱衣室を設けたため、家族が入浴している間も気兼ねなく洗面室を使えます。
ホテルライクな浴室
浴室の壁には石目柄のタイルを貼り、鋳物のホーロー浴槽を設置。シャワーや水栓はhansgroheで揃え、上質な空間に仕上げました。浴槽の向きを変え、幅のある片引窓とすることで、奥にある坪庭と行き来がしやすいように。坪庭にはウッドデッキを敷くことでメンテナンス性を高め、植栽などもレイアウトしやすくしています。
玄関ホールとリビングのつながり
ガラス張りで、結露に悩まされていたという玄関ホール。そこでサイドの壁の上部にはすべり出し窓を、下部にはFIX窓を設置。周囲からの視線は遮りながら、自然の光や風を取り込めるようになりました。また、玄関ホールとリビングの間は、扉の横にFIXガラスを入れることで奥まで視線が抜けるように。リビングまで同じタイルを貼ることで連続した空間であることを感じさせつつ、リビングの明るさが玄関ホールまで届くように計画しています。
