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鉄筋コンクリートはどんなリノベーションができる? 事例・費用・注意点をわかりやすく紹介

鉄筋コンクリートはどんなリノベーションができる? 事例・費用・注意点をわかりやすく紹介
鉄筋コンクリート造はどんなリフォームができる? 事例・費用・注意点をわかりやすく紹介

鉄筋コンクリート(RC)造とは?壁式構造とラーメン構造で違う?

RCとは「Reinforced Concrete」の略で、鉄筋コンクリートのこと。そしてRC造は、柱や梁などの主要な構造物を、鉄筋コンクリートで作った建物を指します。

鉄筋コンクリート造の構造には、壁式構造とラーメン構造があります。

壁式構造は柱や梁を設置せずに、壁だけで重さを支えるよう設計された構造。柱や梁がないため、すっきりした空間を演出できます。一方、コンクリートの間仕切り壁は撤去が難しいことから、大がかりな間取りの変更ができません。

ラーメン構造は、柱や梁で長方形のフレームを作り、それで建物を支える構造です。基本的には動かせない壁がないため自由な空間を作りやすいですが、室内に柱や梁が出て圧迫感を感じるケースもあります。リノベーション時はできるだけ凹凸を解消するのがおすすめです。

鉄筋コンクリート(RC)造の建物の特徴は?

築30年の戸建てリフォーム

鉄筋コンクリート造の建物は、耐久性・防音性・耐火性に優れています。ここでは、それぞれの詳細を解説します。

耐久性が高い

鉄筋コンクリート造の建物は、法的耐用年数が47年です。しかし実際の寿命に関しては100年以上と言われ、木造や鉄骨造といった他の構造に比べてかなり長持ちです。コンクリートは圧力に、鉄筋は引っ張りに強いため、両者を合わせた鉄筋コンクリートはどちらの強さも兼ね備えています。またコンクリートの中では、鉄がさびにくいという特徴もあります。

防音性が高い

鉄筋コンクリート造は、コンクリートを隙間なく流し込んで建てるため、音や振動が伝わりにくくなるメリットも。そのため、音をさえぎる遮音性に優れています。特に上下階の音が気になりがちな、二世帯住宅に向いているといえるでしょう。

火事に強い

鉄は火に直接さらされると強度が下がりますが、鉄筋コンクリートはコンクリートで覆われているため、耐火性が上がります。また、コンクリートは不燃材のため、火災で全壊するリスクが少ないメリットも。実際に建築基準法でも「耐火構造」として扱われています。

鉄筋コンクリート(RC)造のデザインリノベーション事例

鉄筋コンクリート(RC)造のリノベーション内容をよりイメージしやすいよう、CRAFTのリノベーション事例を3つ紹介します。

事例1 鉄筋コンクリート(RC)造の断熱リノベーション

鉄筋コンクリート造はどんなリフォームができる? 事例・費用・注意点をわかりやすく紹介

デザインリフォーム・デザインリノベーションCRAFT #20278

築年数:42年
リノベーション面積:303㎡
工期:8ヶ月
費用:-万円

築40年を超える鉄筋コンクリート造のリノベーション事例です。寒さや暑さが問題だったため、断熱材を全体的に充填しました。また、窓ガラスとサッシもすべて交換。屋根は下地の野地板を二重にして通気層をつくり、遮熱シートを入れて断熱・遮熱性能を高めています。

事例2 鉄筋コンクリート(RC)造の増築リノベーション

鉄筋コンクリート造はどんなリフォームができる? 事例・費用・注意点をわかりやすく紹介

デザインリフォーム・デザインリノベーションCRAFT #20242

築年数:33年
リノベーション面積:209㎡
工期:4ヶ月
費用:-万円

「屋根付きガレージ」のご希望に応えるために、リノベーションではシャッター付きのモダンなガレージを増築。また、屋根やベランダの防水、外壁補修を行い、住まい全体の性能も高めました。邸内のインテリアも大胆に一新。リビングは、壁の曲線のデザインをテレビボードやダイニングにも反映させ、統一感を持たせています。

事例3 鉄筋コンクリート(RC)造の二世帯リノベーション

鉄筋コンクリート造はどんなリフォームができる? 事例・費用・注意点をわかりやすく紹介

デザインリフォーム・デザインリノベーションCRAFT #18449

築年数:30年
リノベーション面積:230㎡
工期:5ヶ月
費用:-万円

ご両親が大切に住み続けていたご実家を、二世帯住宅にリノベーションした事例です。建物を左右で分け、生活リズムが異なる二世帯が、快適に暮らせるようにリノベーション。鉄筋コンクリート造は耐久性が高いため、二世帯住宅として子世帯に受け継いでいくのにも適しています。

鉄筋コンクリート(RC)造はリノベーションしやすい?その理由

鉄筋コンクリート造の住宅はリノベーションしやすい」といわれています。その理由は、間取り変更の自由度が高いためです。
鉄筋コンクリート造の住宅は、ラーメン構造であれば間取り変更がほぼ自由。柱と梁でできたフレームさえ崩さなければ、どのような間取りにもフレキシブルに対応できます。
壁式構造は柱や梁の役割を壁が担っているため、大胆な間取り変更がしにくくなる点に注意しましょう。

鉄筋コンクリート(RC)造のおすすめリノベーション

ここでは鉄筋コンクリート造のおすすめのリノベーション方法について紹介します。リノベーションの方針に迷っている方は参考にしてみてください。

大胆な間取り変更

鉄筋コンクリート造はどんなリフォームができる? 事例・費用・注意点をわかりやすく紹介

ラーメン構造の住宅では、部屋と部屋をつなげて大空間のリビングにしたり、水回りの場所を変えたりと自由自在。壁式構造の住宅は、耐力壁を撤去することが難しく、大きな間取り変更はできません。しかし「仕切り壁」などの構造に関係ない壁は撤去できるうえ、柱や梁がないため、ある程度の理想の空間を実現できるケースもあります。

必要に応じて構造を補強する

間取り変更で壁を撤去する場合、構造を補強しなければならない場合もあります。そのときは専門家が構造計算をし、間取り変更・構造の補強を行います。専門家と連携が取れ、構造補強の実績があるリノベーション会社に依頼することが大切です。

必要に応じて構造を補強する

間取り変更で壁を撤去する場合、構造を補強しなければならない場合もあります。そのときは専門家が構造計算をし、間取り変更・構造の補強を行います。専門家と連携が取れ、構造補強の実績があるリノベーション会社に依頼することが大切です。

寒さ・暑さ・結露対策

コンクリートは、熱伝導性が木よりも高いという特徴があります。そのため木造住宅と比べると、鉄筋コンクリート造の住宅は寒さや暑さの影響を受けやすくなります。また壁や窓と、室内の気温差が激しいと結露が起きやすいという特徴も。断熱リノベーションを住宅全体に施すことで、これらの問題を解決できるでしょう。

バリアフリーを検討する

鉄筋コンクリートの住宅には、ホームエレベーターの設置も可能。建物にゆとりがあれば邸内に、敷地にゆとりがあれば増築して設置します。なお書類の準備や、建築基準法などを確認する必要があるため、リノベーション会社に相談しましょう。

鉄筋コンクリート(RC)造のフルリノベーション費用は?

鉄筋コンクリート造のフルリノベーション費用は、築年数や住宅の規模にもよりますが数千万円はかかります。必要な費用の内訳は、以下のとおりです。

・解体工事費用
・耐震工事費用
・断熱工事費用
・窓、サッシ交換費用
・外壁・屋根工事費用
・設備交換費用
・電気配線工事費用
・床や壁の材料費用
・その他諸費用

詳しい事例は「CRAFTの戸建てリノベーション事例」をご覧ください。ご自宅の広さやリノベーションでやりたいことに近い事例の金額を参考にするとよいでしょう。実は大規模なフルリノベーションをしても、建て替えと比べると「1/2の費用」で済みます。詳しくは以下で解説します。

鉄筋コンクリート(RC)のリノベーションは、建て替えの1/2!なぜ?

頑丈な鉄筋コンクリート造を建て替える場合、解体費が1,000万円以上になることも。それに対し、構造躯体を活用したフルリノベーションは、建て替えの1/2程度に費用を抑えることが可能です。

もちろん、これから中古で購入する場合もお得です。戸建ての建物の価格は約20年でゼロになるため、「土地代」だけで寿命の長い住宅を購入でき、新築するよりも安く、理想の住まいを手に入れることができます。これから中古戸建てを買う方は、ぜひ鉄筋コンクリート造も検討してみましょう。

鉄筋コンクリート(RC)リノベーションの工事の注意点

鉄筋コンクリートのリノベーション工事をする際に、注意すべきポイントを3つ紹介します。

旧基準の住宅は耐震補強工事が必要

鉄筋コンクリート造の住宅は、その長い寿命から、建て替えが中々行われない特徴があります。そのため、耐震基準が古いケースも少なくありません。専門家に相談しつつ、必要な耐震補強工事を行いましょう。

配線や配管もチェック

築年数が古い住宅は、配線や配管が劣化している場合があります。「リノベーションしたのに、配線が断線してまた工事が必要になった」などの状態に陥らないように、配線や配管の工事も一緒に行いましょう。

工事中の防音対策を忘れない

解体工事でコンクリートの壁を削る際、どうしても大きな音が出ます。近所のトラブルを避けるためにも、配慮を忘れないようにしましょう。なおCRAFTでは、騒音が出る機械の利用をなるべく控えつつ、窓を閉め切って作業するなど、近隣住民の方に配慮して工事を進めています。

鉄筋コンクリート(RC)の住まいをリノベーションするメリット

鉄筋コンクリート造の住まいをリノベーションするメリットはさまざま。ここでは、具体的に得られる恩恵を3つ紹介します。

資産価値を上げられる

リノベーションによって断熱性やデザイン性を高め、住まいを新築同様に変えられます。それによって住宅の価値が上がり、築年数によらずに将来の売却などもスムーズに。特に寿命が長い傾向にある鉄筋コンクリートのリノベーションは、資産価値の向上に効果的といえます。

相続税対策になる

将来、ご自宅をお子さまに引き継ぐ予定があるときもリノベーションがおすすめ。現金をキャッシュアウトすることで相続税対策になります。また資産価値が上がっても、固定資産税は据え置きです。リノベーションによって価値ある建物を次世代に引き継ぐことも、有効な相続税対策となります。

環境問題に貢献できる

鉄筋コンクリートの建物を建て替える場合、解体時に大量の廃棄物が出ます。こちらの処分費用もまた高額。使える構造躯体をそのまま使ってリノベーションすることは、費用の削減にとどまらず、地球環境の維持にも貢献できます。

<まとめ>鉄筋コンクリート(RC)造のリノベーションで理想の住まいを実現

この記事では、鉄筋コンクリートのリノベーションであれば、理想の間取りを実現できることを紹介してきました。さらに建て替えと比べて費用が安く済むなどさまざまなメリットもあります。費用を抑えた分、ハイグレードなキッチンやバスタブを導入できます。鉄筋コンクリートのリノベーションで、理想の住まいを実現しましょう。

鉄筋コンクリート造のお住まいを「リノベーションするか」「建て替えるか」とお悩みの方も、ぜひCRAFTへご相談ください。お客さまにとってベストな方法をご提案させていただきます。

鉄筋コンクリート(RC)リフォーム・リノベーションの事例一覧はこちら

CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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