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マンションリノベーション人気の間取り8選
2024年現在、マンションリノベーションでは、以下のような間取りが人気を集めています。
〈マンションリノベーションの人気間取り1〉広いリビング

こちらのリノベーション事例では、隣接する個室をリビングと一体にし、クローズドキッチンをオープンに変更してリビングを広くしました。自然光がたっぷり入る大きな窓に囲まれ、キッチンからダイニング、リビングまでがひとつながりの間取りに生まれ変わっています。
かつては個室が多い方がいいとされた間取りですが、時代とともにニーズも変わります。自宅で過ごす時間も長くなった昨今では、「広いリビングが欲しい」という声はとても多く、CRAFTでも、ほとんどのリノベーション事例で採用される間取りです。
〈マンションリノベーションの人気間取り2〉オープンの対面キッチン

こちらのリノベーション事例では、既存のクローズドキッチンをリビングと一体のオープンな対面キッチンに変更しました。
キッチンからは、ダイニングはもちろんリビングで遊ぶお子さまを見守ることもでき、とても気に入っているそう。お料理の配膳や片付けも、楽になったとお喜びです。
キッチンの向きや位置も、リノベーションで変更したいとご要望が多くなっています。今人気のあるキッチンの間取りは、ペニンシュラ型やアイランド型のオープンな対面キッチンです。
〈マンションリノベーションの人気間取り3〉伸びやかな回遊性

こちらのマンションリノベーション事例では、キッチンを中心に2つの回遊動線を採用しました。1つはキッチンからパントリー、WIC、寝室までがつながり、玄関ホールを通ってまたキッチンへ戻ってこられる動線です。家事をしながら身支度したり、買ってきたものを玄関からパントリーへ直接運び込んだりでき、とても便利です。
もう1つは、キッチンからリビングを通り、脱衣室、洗濯物を干したり畳んだりするユーティリティースペースをつなぐ回遊動線です。
家族の生活動線がぶつかることなく、住まいが広く感じられる間取りになりました。
〈マンションリノベーションの人気間取り4〉ゆとりのある玄関ホール

こちらのマンションリノベーションでは、キッチンを移動して玄関ホールに広さを確保しました。リビングとの間は、FIXガラスで間仕切り。引き込み扉を開ければ、リビングの美しい景色と窓からの明るい光が目に飛び込んできます。ゲストをお迎えするのにもふさわしい、ゆとりある玄関ホールが実現しました。
明るく広々とした玄関ホールは、ゲストをゆったりとお迎えでき、出かける前の身支度や帰宅した時の荷物の整理をするにも余裕が持てます。
〈マンションリノベーションの人気間取り5〉デスクカウンター

こちらのマンションリノベーションでは、リビングの壁面にデスクカウンターを造作しました。デスク下に愛犬のケージやキャビネットも合わせて設計し、ディスプレイを兼ねた書棚も設置しています。デザイン性だけでなく、お掃除のしやすさや片付けやすさも大切にしています。
リビングでの過ごし方はご家族によってさまざまですが、リノベーションで、お仕事やちょっとした書き物、お子さまの宿題ができるデスクカウンターを設ける間取りも、人気があります。
〈マンションリノベーションの人気間取り6〉ホテルライクなバスルーム

こちらのマンションリノベーションでは、シャワールーム、洗面、トイレをまとめた間取りを採用しました。広いカウンターにベッセルタイプの洗面ボウルを2つ設け、シャワーブースには海外のホテルでよく見かけるレインシャワーも設置しています。壁にランダムに貼ったストーン調の六角タイルや、ガラスの間仕切りもラグジュアリーな雰囲気を演出しています。
ゆったりとリラックスできるバスルームに仕上がりました。
〈マンションリノベーションの人気間取り7〉広いWIC

収納スペースの間取りで人気が高いのは、WIC(ウォークインクローゼット)です。
また最近では、各部屋からアクセスしやすい場所に大きなWICを設けて「ファミリークローク」とする間取りも増えています。畳んだ衣類を各個室のクローゼットに収めるより家事が楽になり、洋服も整理しやすくなります。
WICは内部に通路を取るため意外とスペースが必要になります。一箇所にまとめて設けるのもおすすめです。
〈マンションリノベーションの人気間取り8〉効率のよい家事動線

リノベーションするなら、「毎日の家事をできるだけ楽にしたい」というご希望も、年代を問わず多く伺います。家事の負担を減らすために役立つのは、効率のよい家事動線を取り入れた間取りです。
こちらの事例のように、キッチンの通路の奥にパントリーを設ける間取りも、家事の効率化を助けてくれます。

マンションリノベーションの間取りビフォーアフター
マンションリノベーションで間取りを変更したお宅の、ビフォーアフター事例を2つ紹介していきます。
事例1:大きく回遊できる家〈マンション〉

こちらは、タワーマンションの一室を、ご夫婦が愛犬とゆったり過ごせる部屋にリフォームした事例です。
リビング・ダイニングに隣接していた部屋をなくしてキッチンをオープンにし、LDKを拡大。寝室~WTC~洗面室~LDKをつなげて、生活動線も見直しました。

事例2:パークビューを望む1LDK〈マンション〉

こちらは、パークビューのマンションをリフォームした事例です。
お子さまたちが独立されたということもあって、不要な部屋を減らし、ワンルームにもなる1LDKへと間取りを変更。バルコニー側をすべてリビング・ダイニングにしたことで、公園の景色を見ながら過ごせる心地よい空間になりました。

マンションリノベーションで間取り変更するときの費用相場は?
さて、間取りを大きく変えるようなマンションリノベーションをするなら、費用についても知っておきたいですね。
実際の費用は、マンションの広さや間取り、リノベーション内容によって、大きく異なります。CRAFTでマンションをフルリノベーションするなら「35万円/㎡」は見ておくと安心です。たとえば90㎡のマンションのフルリノベーションであれば、3150万円ほど。
ただし、セレクトする素材や設備によるため、すべてが上記に当てはまるとは言えません。詳しい費用感を知りたい方は、CRAFTのモデルルーム相談会へご参加ください。
マンションの間取りを考えるときに意識したい7つのポイント

1. 生活動線・家事動線
家での過ごしやすさや家事のしやすさに直結するのが、生活動線や家事動線です。どれだけ素敵な住まいにリノベーションしても、動線が悪いと過ごしづらさを感じます。
- ・起床から外出までの動線
- ・帰宅後の動線
- ・1日の家事の流れ
などを考慮しつつ、最適な生活導線・家事動線を考えましょう。
2. 日当たり
マンションをリノベーションする際は、隣接する建物で影になる時間帯などを考慮しつつ、日当たりを意識しながら間取りを考えるようにしましょう。
日当たりの良い場所にリビングを配置するなど、その部屋にいる時間の長さや時間帯などを考えながら配置を決めるのがおすすめです。また、西日の影響も大きいので、西日が入る場所や時間も確認しながら部屋の配置を考えるようにしてください。
3. 風通し
住宅内の風通しも、住宅内の快適性に直結する要素の一つです。実際に複数の窓やドアを開放してみると、住宅内での風の流れを把握できるようになります。
風の通り道に壁を配置するなど、風の流れを遮断するような間取りにしてしまうと風通しが悪くなってしまうので、どのように風が流れていくのか確認しながら通風計画を考えましょう。
4. 景観
眺めが良いマンションの場合、眺望も間取りを考える上でのポイントに。
海や山、公園など、素晴らしい景観が望める部屋なのであれば、そこにLDKをレイアウトするのがおすすめ。個室やバスルームからも景色を眺めめらるようにすると、一日中開放的に過ごせます。
5. 騒音
線路の近くや大通りに面したマンションをリノベーションする際は、騒音も意識しながら間取りを検討する必要があります。
住宅の騒音問題には防音対策も大切ですが、間取りで解決できる場合もあります。「寝室は道路の反対側に配置する」など、状況に合わせて間取りを考えましょう。
6. 収納の量と場所
収納は後回しにされがちですが、快適な住まいを実現するためには十分な量の収納が欠かせません。
生活動線や家事動線を考慮しながら、どこにどれくらいの収納を配置するか考えるようにしましょう。
7. 家族構成や家族のライフスタイル
住宅の間取りを変更する際は、家族構成やライフスタイルにも目を向ける必要があります。
例えば、小さなお子さまがいたり、これから生まれる予定なのであれば、部屋は多めに用意しておくべきです。一方、すでに独立しているのであれば、部屋数を少なくして、リビングなどそれぞれの部屋を広めにとる方がおすすめだと言えるでしょう。
また、家族の生活リズムが異なるのであれば、お互いのリズムを乱さないような間取りを検討する必要もあります。
マンションリノベーションでの間取り変更を成功させるコツ
事例を見て参考にする・イメージを固める
マンションを間取りを変更するのであれば、リフォーム事例をなるべく多くチェックして、間取りを参考にしましょう。
事例をチェックすることで、やりたい間取りのイメージが固まりやすくなります。また、「こんな方法があったんだ」「こんな考え方もあるんだ」というように、良いアイデアが見つかることも。
マンションのリノベーションが得意なリフォーム会社に相談する
部屋の最適な間取りは、プロに相談しながら決めるのが一番です。マンションのリノベーションが得意なリフォーム会社を探し、やりたいことや理想の住宅のイメージを伝えながら一緒に形にしていきましょう。
マンションのリノベーションが得意で実績が豊富な会社に相談すれば、より良い間取りを提案してくれます。また、マンションリノベーションの実績が豊富な会社は、構造上の制限などをうまく回避しながら理想に近い間取りを実現する方法などにも長けています。
事例や実績を確認し、マンションリノベーションを得意としている会社を探して相談しましょう。

モデルルームを見学する

マンションリノベーションの間取り変更を成功させるためには、理想の間取りのイメージを固めることがとても重要です。
そこでおすすめしたいのがモデルルームの見学。
モデルルームを見学することで理想の間取りをイメージしやすくなるだけでなく、より最適な間取りのヒントが見つかることも。また、リフォーム会社にその場で相談できるので、迷っていることが瞬時にクリアになります。
マンションリノベーションでの間取り変更の注意点
マンションには「ラーメン構造」と「壁式構造」という2種類の構造があります。
ラーメン構造は、柱や梁でフレームを作り、フレームで建物を支える構造です。一方、壁式構造は、柱や梁ではなく壁で建物を支えます。
ラーメン構造は比較的自由に間取りを変更できますが、壁式構造は、壁で建物を支えるという性質上、壁を移動したり撤去できないことがあります。壁式構造のマンションの場合、間取りの変更に制限が生じてイメージ通りの間取りにできないこともあるため注意しましょう。
〈まとめ〉暮らしにフィットする間取りにマンションをリノベーションしよう
マンションリノベーションでは、間取りを大きく変更して、ライフスタイルや理想のイメージに合う家づくりができます。
今回ご紹介した間取りは、どれもマンションリノベーションで人気のあるものばかりです。ぜひ、事例を参考にご自身の理想の住まいを探してみてくださいね。
また、CRAFTでは、物件探し〜リノベーションまでワンストップでサポートしています。フルリノベーションを前提として中古マンションを購入する場合は、リノベのプロが購入前の物件見学に同行し、どのようなリノベーションができるか、いくらくらいの費用がかかるかなど、アドバイス。確実に理想の住まいになる物件を購入できるため、安心です。



<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。