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軽量鉄骨の耐用年数は19~27年とされていますが、実際は60〜80年ほど使用可能です。ただし、リフォーム時にしっかりとメンテナンスすることが大前提。防錆処理や雨漏り対策を行うことが大切です。
とくに軽量鉄骨住宅は、大手ハウスメーカーが手がけているため高品質。建て替えではなく、躯体を活かした「リフォーム」がおすすめです。
軽量鉄骨の法的耐用年数は19~27年
構造 | 法的耐用年数 |
---|---|
軽量鉄骨 | 鉄骨の厚さ3mm以下:19年 鉄骨の厚さ3~4mm以下:27年 |
重量鉄骨 | 34年 |
木造 | 22年 |
鉄筋コンクリート造 | 47年 |
それぞれの構造の耐用年数は国税庁によって決められています。軽量鉄骨の耐用年数は、他の構造と比べるとやや短めに設定されていることが気になりますね。
ここでちょっと注意したいのが、「耐用年数=建物の寿命ではない」ということ。耐用年数とは、あくまで税務上で必要な減価償却用の数字に過ぎません。
軽量鉄骨でも、しっかりとメンテナンスを行えば、かなり寿命を伸ばせます。

大手ハウスメーカーなら、メンテナンス次第で60〜80年暮らせる

軽量鉄骨の住宅を供給するのは、ほとんどが大手ハウスメーカー。大和ハウス、積水ハウス、セキスイハイム、パナホーム、ミサワホームといった有名企業が手がけています。
軽量鉄骨は木造住宅と違い、事前に部材を工場で生産するため品質が安定。そのため「メンテナンスが行き届いていれば、軽量鉄骨でも60〜80年は持つ」と言われています。
「軽量鉄骨かどうか」を外観から判別する方法

「我が家は軽量鉄骨だった気がするけど、わからない…」という方もいらっしゃるかもしれません。一番シンプルな見分け方は、外観から判断すること。専門家じゃなくても構造を判別する方法があります。たとえば、
2階建ての三角屋根→→→ 90%の確率で木造
屋根がフラットで外壁に60cmほどの幅のパネルが張ってある→→→ 重量鉄骨
屋根がフラットで外壁にパネルがない→→→RC(鉄筋コンクリート)
そしていよいよ軽量鉄骨にはどんな特徴が? となりますよね。残念ですが…軽量鉄骨はRCや重量鉄骨のように、外観から見分けることがとてもむずかしいのです。強いて言うなら
2階建てのフラットな屋根→→→ 軽量鉄骨の可能性がある
2階建ての三角屋根で、木造じゃない→→→ 軽量鉄骨の可能性がある
ということくらいでしょうか。あくまで外観からは「軽量鉄骨かもしれない…」と”見当をつける”程度。正確さを求めるなら、リフォーム会社などプロに聞くのが確実です。
軽量鉄骨造住宅の特徴

メリット
- ・品質が安定している
- ・木造住宅より地震に強い
- ・しっかりメンテナンスすれば長持ちする
- ・長持ちしやすい傾向にある
軽量鉄骨造の「プレハブ工法」では、一部もしくはすべてのパーツを工場でつくり、現地で組み立てるため、品質が安定。メンテナンスをしっかり行えば長持ちします。
さらに、軽量鉄骨造住宅の鋼材には柔軟性があり、折れにくいため「木造住宅より地震に強い」という特徴も。
また軽量鉄骨造住宅のほとんどは大手ハウスメーカーが手掛けており、長持ちしやすいという特徴があります。
デメリット
- ・木造よりも音漏れが気になる
- ・RC造よりも間取りが制限される
軽量鉄骨はも木造と同じくらい、もしくは木造よりも音が響くと言われています。リフォーム時には壁に防音材を入れるなどの対策が必要です。
また、壁にブレース(筋交い)が入っており、間取り変更の妨げになるケースも。ブレースを露出させてインテリアの一部とするなど、リフォームプランを工夫しながらご希望の間取りにする必要があります。
軽量鉄骨リフォームは、経験豊富なCRAFTにお任せ
軽量鉄骨住宅は耐用年数に関わらず、しっかりとメンテナンスを行えば「60〜80年は暮らせる」と言われています。まだまだ使える状態なら、壊さずにリフォームで「活かす」方がおすすめです。
軽量鉄骨リフォームの経験豊富なCRAFTなら、間取り変更・デザイン変更はもちろん、鉄骨の防錆処理や構造補強により、建物の寿命をより伸ばすことも可能です。
青山ショールームでは相談会を開催中です。
<青山ショールーム相談会の内容>
・今のお悩みやご希望をヒアリング
・可能なプラン、費用感をお伝え
・ショールームのご見学
「建て替えとリフォームで迷っている」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。


<著者>中野 瀬里乃
CRAFTのインハウスエディター兼ライター。出版社を経て2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。