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ハウスメーカーの家は、系列リフォーム会社じゃないとダメ?

ハウスメーカーの家は、系列リフォーム会社じゃないとダメ?
ハウスメーカーの家は、系列リフォーム会社じゃないとダメ?

「ハウスメーカーの家に住んでいます。リフォ―ムするときは、そのハウスメーカー系のリフォーム会社に依頼した方がいいのでしょうか?」

という質問をいただくことがあります。ハウスメーカーの家をリフォームするとき

〈1〉新築したハウスメーカー系のリフォーム会社に依頼する

〈2〉独立系のリノベーション会社に依頼する

といった2つの選択肢が出てきます。新築時のハウスメーカーなら安心だけど、リノベーション会社なら独創的なデザインを提案してくれるかも…?

「ハウスメーカー系リフォーム会社でリフォームすべきか、独立系リノベーション会社に依頼すべきか」と迷った方は、まず読んでみてください。

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ハウスメーカーで建てられた家は、リフォーム向き?

軽量鉄骨の見分け方は?耐用年数は?メリット・デメリットって?

まず知っておいてほしいのは、ハウスメーカーの家はリフォームに向いているということです。間取りを規格化し建築資材を工場で生産することで、安定した品質をキープしています。

その反面、大量供給や効率を重視するためにプランやデザインが限られています。もちろんオプションで仕様にバリエーションを持たせることはできますが、それでも注文住宅に比べると、間取りやデザインの選択肢がどうしても少なくなる傾向に。

やや面白味に欠けるハウスメーカーの家ですが、先述したように品質が安定している点ではリフォーム向きだと言えるでしょう。ハウスメーカーの家も、間取り・デザイン・素材こだわってリフォームすることで、建築家が設計したような魅力あふれる住まいに生まれ変わります。

ハウスメーカー系リフォーム会社に依頼するメリット

最近はリフォームに積極的なハウスメーカーが増えています。過去に自社が供給した家のリフォームが中心です。

ここで重要なのは、各ハウスメーカーがもつ独自の工法。

住友林業・木下工務店…木造軸組工法
三井ホーム・住友不動産・三菱地所ホーム…ツーバイフォー(2×4)工法
ミサワホーム・エスバイエル…木質パネル工法
セキスイハイム・ダイワハウス・パナホーム…軽量鉄骨系プレハブ工法
旭化成ホームズ…重量鉄骨構造

ハウスメーカー系のリフォーム会社の強みは、その工法のノウハウや設計図面を持っているということ。たとえば「この壁を撤去したい」とき、過去の図面を見ながら家の強度をキープできる提案をしてくれます。ムリのない間取り変更をするなら、ハウスメーカー系のリフォーム会社に依頼してもよいかもしれません。

独立系リノベーション会社に依頼するメリット

一方で、ハウスメーカー系のリフォームではディテールのこだわりを追求できないというデメリットがあります。

ハウスメーカー系のリフォーム会社は、工場で大量生産した建材を使います。つまり新築と同様に、選択肢が限られているということ。「ここにモルタル塗装をしましょう」「イタリアのタイルを取り寄せましょう」「アンティーク煉瓦の上から塗装しましょう」といった手間のかかる提案をすることはありません。間取りも同じで、大胆な提案をすることはほとんどありません。ハウスメーカー系のリフォーム会社は安心感がある反面、完成しても無難な住まいになりがちです。

ハウスメーカー系リフォーム…ハウスメーカーによる新築のようなイメージ
独立系リノベーション会社…建築家に設計を依頼する注文住宅のようなイメージ

このことからも、間取りとデザインを徹底的に追及するなら独立系リノベーション会社がおすすめです

ここで大切なのは、構造計算ができるリノベーション会社に依頼すること。フルリノベーション専門会社なら、各ハウスメーカーの構造の特性をしっかりと理解し、構造的に問題のない範囲で間取りを変更してくれます。また各リノベーション会社のHPの事例を見て、ご自身の理想を叶えてくれそうなリノベーション会社を選ぶことも大切です。

ハウスメーカーの家を独立系リノベ会社がリフォーム

ハウスメーカーの家は、系列リフォーム会社じゃないとダメ?
ハウスメーカーの家をリフォーム・リノベーションデザイン事例 #00390

築12年の家を購入したTさん。「ハウスメーカーのありきたりなデザインと間取りはつまらない」と、独立系のリノベーション会社に依頼することにしました。

木質パネル工法のルールに従って壁にスリットを入れ、玄関ホールとのつながりを演出。ライムストーンを貼り、やさしく上品な雰囲気に。スポットライトによって流れるような石目模様が美しく浮かび、LDKのハイライトとなっています。

ハウスメーカーの家は、系列リフォーム会社じゃないとダメ?

スリットからはリビングの光がこぼれ、玄関ホールがやさしい光に包まれます。

玄関に入った瞬間、目の前に天然石の壁があらわれます。明るいシベリアンウォールナットとの相性もよく、帰宅とともに心が和らぐ玄関ホールとなりました。

建築家がこだわって設計した注文住宅のような仕上がりに、Tさんも大満足だったそうです。

物件の詳細はこちらから

まとめ

ハウスメーカーの家のリフォームの依頼先、そのメリットとデメリットについてご紹介しました。ハウスメーカーの家のリフォームでは依頼先に迷いがちですが、考え方はいたってシンプル。

間取りもデザインも無難なところで良い、安全な工事でリフォームしたい
→ハウスメーカー系のリフォーム会社へ

サプライズのある提案がほしい、素材にもこだわりたい
→独立系のリノベーション会社へ

と認識しておくとよいでしょう。『どちらに任せたいか』よりも『どのようなリフォームを希望しているか』でリフォーム会社を決めることが大切です。新築時のハウスメーカーにこだわらず、デザインやプランへのこだわりから「ここに任せたい」と思ったリフォーム会社を選びましょう。

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CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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