目次
マンションリフォームで騒音が発生する場合の対処方法とは?
マンションリフォームにおいて最もネックとなるのが騒音の問題です。
そこでマンションリフォームをする際の4つの対処方法を詳しく解説します。
① マンションリフォームで騒音が発生することを事前告知しておく
② マンションリフォームの工事時間を配慮する
③ マンションリフォームの予定はしっかりと立てる
④ マンションリフォームの工事中もマナーを守る
マンションリフォームは工事を必要とする以上、騒音が必ず発生してしまうものです。
近隣住民へのマナーやモラルの観点から、騒音への対処は、ぜひ実施をしましょう。
対処方法①マンションリフォームで騒音が発生することを事前告知しておく
「事前告知」は、マンションリフォームのトラブルを防ぐ上で最も重要なことです。
予告なしに突然リフォームが開始され、騒音を出されると、お隣さんとトラブルになる可能性が極めて高いです。
マンションリフォームをする際は、マンションの管理人はもちろんのこと、近隣住民にもしっかりとそのことを告知しておきましょう。事前にいつリフォームをするのかを知っていれば、お隣さんもそれなりの心構えができ、トラブルになる可能性を最小限に抑えることができるでしょう。
マンションリフォームの事前告知はできるだけ早めに
事前告知をするタイミングですが、早ければ早い方が良いです。
例えば、1週間前に「リフォームをしますので、よろしくお願いします」と言われても、近隣住民は「突然そんなことを言われても」となってしまいます。
お隣さんの不満を最小限に抑えるためには、できるだけ早くマンションリフォームの予定について知らせなければなりません。目安としては、4か月くらい前から告知しておいた方が良いです。
実際のところ、「リフォームをします」と管理人に連絡をしてから、工事に取り掛かるまで、諸手続き等でかなり時間がかかります。そのため、お隣さんにとって「突然工事が始まった」ということにはなりません。
しかし、可能であれば、「リフォームを検討している」という段階からお隣さんに告知しておいた方が良いです。リフォームを決心してから、管理人に連絡をし、頃合いを見てお隣さんに知らせるというやり方では、かえって問題をややこしくします。下手をすると、お隣さんの強い反対により、これまでのリフォームの手続きをすべてリセットする結果にもなりかねません。
また、告知は複数回行った方が良いでしょう。半年前に告知を行ってそれっきりでは、お隣さんは、「本当にリフォームをするのかな?」という気持ちになってしまいます。そうなると、お隣さんの心構えなしに、「突然工事が始まった」ということになりかねません。一度告知したとしても、工事1週間前や前日など、小まめに告知しておきましょう。
できれば贈り物も用意する
マンションリフォームはどれだけお隣さんに気を遣っても、必ず迷惑をかけてしまいます。工事の日程を詳しく知らせていたとしても、隣から騒音が聞こえることには変わりなく、その日程に合わせてお隣さんに生活のスケジュールを変更させなければならないからです。
お隣さんに最大限配慮してマンションリフォームを行うことで、騒音のトラブルは防げたとしても、迷惑はかけてしまうことに変わりありません。お隣さんに贈り物などをして、リフォームに協力してくれたことに対して感謝の気持ちを贈りましょう。
対処方法②マンションリフォームの工事時間を配慮する
同じ騒音でも、昼間と夜の時間帯によってお隣さんが受ける心証はまるで違います。
マンションリフォームをする際も同じです。同じ内容のリフォームをするにしても、工事をする時間帯に気を配るだけで、トラブルを大きく回避することができるのです。
工事時間を配慮するポイントは3つのポイントを意識してみましょう。
①マンションリフォームの工事はできるだけ日中にする
②マンションリフォームの工事は休日に行わない
③お隣さんのライフスタイルを把握した上でマンションリフォームの時間帯を考える
それぞれ詳しくご紹介します。
①マンションリフォームの工事はできるだけ日中にする
マンションリフォームの工事は日中に行った方がトラブルを回避しやすいです。日中の方が夜間に比べて騒音が響きにくく、また仕事などでお隣さんが家を留守にしていることも多いからです。
しかし、お隣さんが夜に勤めているなどの場合は、昼間に睡眠をとっていることが多いので、注意が必要です。できれば工事の時間帯に関してはお隣さんとしっかりと話し合った方が良いです。
②マンションリフォームの工事は休日に行わない
休日は家でゆっくりしたいという家庭が多いので、工事は控えた方がよいでしょう。
ここで述べた「休日」というのは、あなたの休日ではなく、お隣さんの休日のことを指します。「月曜日はお隣さんも仕事に行っているはずだ」と短絡的に考えるのではなく、やはり工事をする日に関してもお隣さんとの話し合いは必須といえます。
③お隣さんのライフスタイルを把握した上でマンションリフォームの時間帯を考える
上の2つの項で勤務時間に関して述べましたが、これはライフスタイルの1つの要素に過ぎません。
勤務日や勤務時間のほか、お隣さんの睡眠時間や家族構成(特に小さなお子様がいる家庭など)、休日のスケジュールなど、様々な要素を考慮して工事の日程を設定しなければなりません。このような理由からも、事前告知はできるだけ早くしておいた方がよいのです。
対処方法③マンションリフォームの予定はしっかりと立てる
工事の日程は、様々な要素によって変わってしまうものです。代表的なのは、年末年始を挟んでしまうケースです。工事が予想以上に長引き、年末年始が重なると、それだけで約1週間工事の日程がずれてしまいます。
このようなことがないように、工事の予定に関しては、かなり早い段階でリフォーム会社や管理人と打ち合わせて、できるだけ予定通りに工事が進むようにしましょう。
対処方法④マンションリフォームの工事中もマナーを守る
騒音への配慮は、事前告知だけでは十分とは言えません。工事中のマナーでも騒音トラブルの原因となることがあります。
①工事が始まってからも配慮を
マンションリフォームの工事中であっても、近隣住民に対する配慮は欠かさず行わなければなりません。例えば窓を閉めるだけでも、外に漏れる騒音をかなり小さくすることができます。工事が始まってしまっても騒音をできるだけ小さくすることはできるのです。
②リフォーム会社の人やお隣さんに小まめに挨拶を
工事期間中は、リフォーム会社の人やお隣さんに小まめに挨拶しましょう。マンションリフォームは数日にわたって行われますが、仮住まいに住んでいると、工事期間中でも快適に過ごすことができます。しかし、お隣さんは数日その騒音に悩まされなければなりません。工事期間中は仮住まいに住み、あとは丸投げという状態にならないよう心掛けなければなりません。
騒音トラブルなくリフォームを行い快適な毎日を
リフォームはあなたの生活をより快適にしてくれます。しかし、本当の快適な生活は近隣住民との良好な人間関係によって初めて実現できるのです。特にマンションを住まいにしている人は、人間関係が一戸建て以上に重要になってきます。せっかくリフォームをしたのに、お隣さんとの関係が悪くなってしまっては本末転倒ですよね。
お隣さんへの最大限の配慮によって、トラブルなくマンションリフォームを成功させて、より快適な生活を手にいれましょう。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。