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ご結婚をきっかけに、築12年のマンションを購入したKさんご夫婦。
愛犬との生活にぴったりな伸びやかな1LDKに変更。リビング・ダイニングと寝室は”室内窓”でつながりを持たせ、大きなワンルームのように。寝室続きのWIC、広い土間のストレージ(納戸)など、お二人のライフスタイルに寄り添うような住まいです。
「新築マンションよりも、リノベーションのほうが僕たちには合っていた」と話す、Kさんにお話をうかがいました。
新築と比べると、中古マンションはどうしても見劣りするような気がして
CRAFT(以下C):まずはリノベーションのきっかけを教えていただけますか?
ご主人さま:はい。結婚後の新居を探していたとき、こちらのマンションを見つけました。ふたりの通勤や環境を考えると、こちらがベスト。ただ1つだけ…設備や内装の古さが気になっていました。
これまで新築マンションに暮らしていたので、それに比べると設備は古いし、見劣りする気がして。そんなことからリノベーションに興味を持つようになったんです。
C:はじめからリノベーション前提にマンションを買ったわけではなく、”気に入ったマンションに不満があったから”リノベーションすることにしたわけですね。すごくストレートで納得できます。クラフトにお声がけくださったのは?
ご主人さま:まずは本やネットなどで、私たちの好みのデザインを探していました。「これカッコいいね!」と出てきたのが、リノベーションスープの「男前インテリア」の記事。どの写真もすごく好みで、さっそくクラフトさんに問い合わせてみることにしました。
クラフトのファーストプランに、心をわしづかみに
C:おふたりとも、ものすごい決断力とスピード感ですね。他社さんにもお声がけされたのでしょうか?
ご主人さま:ええ。念のためにもう一社。このマンションの施主会社の関連リフォーム会社でした。実は、そちらはファーストプランの仕上がりがすごく早かったんです。クラフトさんよりも断然早かった(笑)。
でも仕上がりは、僕たちの要望をまったく無視したもの。「私たちのプランなら3ヶ月でリフォームが終わりますよ」と言われましたけど、でもそれは違うな~と。
しばらくしてクラフトさんのプランをいただいて、本当に驚きました。大げさではなく。私たちのやりたいことを反映しているうえ、+αの提案をしてくれたんです。
奥さま:そうそう。思いついたままに言っちゃってましたから、それが全部叶えられるなんて思ってもみなかった。プランを見て、もう心をわしづかみにされた感じでしたね。
具体的な要望は伝えていないのに、”想い”をプランに取り入れてくれた
C:ところで1LDKという間取りは、おふたり暮らしとはいってもかなり潔い気がしました。室内窓で寝室もつながってるような感じだから、ほとんどワンルームのようなイメージですね。
ご主人さま:実は、間取りに関してはそれほど具体的な要望を出していなかったんです。デザインは”男前インテリア”ということを伝えましたが、間取りとしては「リビングと収納を広くしたい」「ワークスペースが欲しい」というくらい。
とにかく、”間取りをどういうカタチにできるか”ということを知りたかった。「まずはプランをいただいてからじゃないと具体的なことを言えないな」と思いました。
それなのに、こちらの想いをプランに取り入れてくれていた。たとえば自由ヶ丘モデルルームを見たとき「奥のリビングの感じがすごく落ち着きますね」と言ったんです。すると、リビングに木のオープンシェルフを提案してくれたり…。
何気なくつぶやいたことを、しっかり受け止めてくれていたんですね。
C:こちらにお邪魔して面白いな~と思ったのが天井。キレイな壁の隙間から、一部だけコンクリートがのぞいていますね。
奥さま:解体すると、思ったよりも低い位置に梁がでてきたんです。ツルツルできれいな打ち放しの梁。デザイナーさんによると、こんな梁はめずらしいんだそうです。「おもしろいのでこのまま見せましょう」と言われて。そのほうが高い天井高をキープしやすいこともあって、おすすめ通りにしました。アクセントになっていいですよね。
デザイナーには『静かに燃える情熱』を感じた
C:床はチーク、壁と天井は珪藻土、キッチンの床はタイル、寝室の一部の壁に木のパネル…。たくさんの素材を使い分けていらっしゃいますが、選ぶのは大変だったのはないでしょうか?
奥さま:打合せでは理想のイメージに合ったサンプルをいくつかご用意いただけたので、私たちは最終決定するだけでした。”デザイナーさんに導かれた”という感じです。
ご主人さま:最初のプランとCGを見てデザイナーさんのセンスに惚れ込んだので、「この人について行けば間違いないな」という安心感がありましたね。デザイナーさんには、なんというか…『静かに燃える情熱』のようなものを感じました。
C:静かに燃える情熱…ですか?
ご主人さま:最初は淡々としたイメージだったんですが、合う回数を重ねるうちに『情熱にあふれていて、とてもきめ細やかな方』という印象に変わったんです。そうすると僕たちも「ある程度は、やっぱりプロにお任せした方がいいだろう」という気になれた。
C:なるほど。ある意味デザイナーに身をゆだねてみてら、わりとスムーズにことが運んだんですね。
『休みの日は家で過ごしたい』と思うように
C:ワンちゃんも先ほどから気持ちよさそうに走り回っていますね!引っ越されて3ヶ月。暮らし心地はいかがですか?
ご主人さま:すごく居心地がよくって、妻とこの子(愛犬)と一緒にリビングで過ごす時間が増えました。
外出も減りましたね。私たちはどちらかというと出かけるのが好きなタイプで、昔はゴルフや旅行などしょっちゅう行ってたんですけど。ここに越してきてからは、『休みの日は家で過ごしたい』と思うようになりました。
奥さま:私もおうちが大好きになりました。毎日仕事が終わって家に帰るのがすっごく楽しみなんです。自分たちの暮らしがこんなに変わるなんて、思ってませんでしたね。
インタビュー後記
もともとは新築マンションにお住まいだったご主人さま。最後に両方の家で暮らしてみての感想をお聞きしたところ、「間取りも素材も設備も、ひとつひとつじっくり選びたいという僕のようなタイプは、リノベーションが合ってる」だとか。
家へのこだわりが強い人は、リノベーションするほうがいい。『自分のやりたいことをできる』のは、絶対的にリノベーションだから。力強い言葉で、確信を持って語ってくださいました。
リノベーションで大切なのは、デザイナーと信頼関係を築くこと。
思ったことをどんどんぶつけて、後は信頼して任せる。迷ったらデザイナーや営業、工事の担当者に相談してみる。そんなリノベーション会社を見つけることができれば、「リノベーションの90%は成功したもの」と言えるのではないでしょうか。
※こちらの詳しいプランは、デザインリフォーム・リノベーション事例 #17004をご覧ください。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。