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「クラフトの評判をもっと知りたい」という方のために、お客様インタビューを行いました。
物件探しからリノベーション、資金計画まで、クラフトでトータルにお手伝いさせていただいたSさん。お子さまの誕生をきっかけにマンションを探すことになりました。当初から新築は考えておらず、「間取りもデザインも自分たちで好きなようにしたかった」と話します。
『マンションを買うのは不動産会社に』と思っていたところ…
CRAFT(以下C):エントランスのお庭や玄関のポーチなど個性的で、素敵なデザイナーズマンションですね。
奥さま:ありがとうございます。半年以上かけて探してやっと巡りあえた物件なんです!
C:具体的にはどのようなマンションがご希望だったんですか?
奥さま:駅が近いこと・商店街があること・最上階・ベランダが広いことの4つです。共働きなので、主人と私が通いやすい場所というのは大前提でした。自分たちで探してみると、なかなかイメージ通りのマンションが見つからず…苦戦しました。
ご主人さま:当初は『マンション購入は不動産会社に』『リノベーションはリノベーション会社に』と考えていたので、ネットなどを見て自分たちで探していました。ところがクラフトさんのホームページで〈仲介+リノベーション〉というのを知ったんです。物件探しからお任せできて楽そうだし、妻と『これはいいんじゃないか』と。
青山モデルルームを見て、リノベーションのすごさを実感
C:ありがとうございます。その後、青山モデルルーム(※)をご見学なさっていますね。
ご主人さま:はい。その時のことはよく覚えています。青山骨董通りからかなり分かりづらい場所にあって、行ってみると古いマンションですし。
C:すみません…。
ご主人さま:いえいえ、中に入ってみると『すごい!』と思いましたよ。あんなに古いマンションがここまでキレイになるなんて。このとき初めてリノベーションのイメージが明確になりました。それに不動産担当のKさんの雰囲気がとてもよかった。不動産屋さんには失礼ですけど、不動産屋さんのような押しの強さはなく、あくまでも控えめな態度で。『こういう方なら安心して相談できそうだな』と思ったんです。
(※)2022年、新青山モデルルームに統合しました。
C:そこで冒頭の話に戻るわけですが、半年かけて10件以上も内見されたとか。かなりじっくり探されていますね。
ご主人さま:はい。実は一度、物件探しをペースダウンしたことがありました。そのことをKさんに伝えると、それからは私たちの歩調に合わせて月一件くらいのペースで紹介してくれました。プレッシャーがなくて有難かったですね。
C:そうだったんですか。肩の力がぬけたところで、こちらのマンションに出会うことができたんですね。
奥さま:めずらしくKさんが強く勧めてくれたので、ちょっと疑心暗鬼で見に行ったんです(笑)。普通はマンションを買うときって、知っているエリアで探しますよね? でもこの街を訪れたのは内見のときが初めてだったんですから。Kさんのプッシュがなかったら、絶対に候補にならなかったと思います。
実際に訪れてみると、何もかも私たちの理想どおり。その日は、駅から活気のある商店街を通り抜けて、こちらのマンションを訪れました。商店街といっても下町のような雰囲気ではなく、有名な洋菓子屋さんやパン屋さんがあってわりとのんびりした雰囲気なんです。最上階で駅近で、ベランダが広くて眺めがよくって。予算も含めて私たちの条件にぴったりでした。
ご主人さま:そうそう。内見がたくさん入っている人気物件だったから、内見後すぐに売り主さんに購入の意志を伝えたんですよね。そしたら、衝撃的な事実が…。
C:衝撃的な事実…?
不動産担当の書いた『心のこもった』手紙
ご主人さま:なんと売り主さんが、売ることを止めてしまったんです。せっかく出会えた奇跡の物件だっただけに本当にショックでしたね。Kさんも『売り主都合なのでこればっかりはわかりません』と。
すると後日、その物件が今度は他の不動産会社から売り出されたことを知ったんです。そこでKさんが『なにか事情があるはずです。売り主さんに私たちの気持ちを伝えましょう』と。売り主さんへ心を込めて手紙を書いてくださいました。
奥さま:Kさんが売り主さんと何度かやりとりするうちに、売り主さんの真意がわかったみたいです。それからはKさんがその物件の売買も担当し、私たちに仲介してくださることに。私たち夫婦と売り主さんがテーブルに座って価格交渉をするという貴重な体験をさせていただきました。
C:そんないきさつがあったんですか。クラフトはバイヤーズエージェント(買主に寄り添う代理人)として物件探しをお手伝いさせていただいていますが、実際にご満足いただけたようでうれしいです。
ご主人さま:物件が決まると、後はスムーズでした。ただし物件価格がやや予算オーバーだったので、営業さんにはリノベーションの価格を調整していただき、デザイナーさんには予算内でプランニングしていただいて。チームワークがすごかったですね。
ゆとりのあるキッチンと、壁掛けTV、大きな収納
C:リノベーションにはどのようなご希望がありましたか?
奥さま:私がこだわったのはキッチンです。クローズドキッチンをオープンにして、奥行きのあるキッチンを置きたかったんです。デザイナーさんにはしっかりと希望を伝えましたし、ショールームを何度も見に行きました。キッチンと壁面収納の間はかなりの広さで、2人が行き来しても余裕があるくらいです。廊下~キッチン~リビングと回遊できる動線も助かっています。
C:キッチンからの眺めも最高ですね。サイドと正面には空が見えて開放的。子ども部屋の様子もよくわかるし、長時間キッチンに立つ奥さまにとってはまさに理想的な空間ですね。ご主人さまの理想はどのようなものでしたか?
ディテールまで突き詰めて考えてくれているのがわかる
ご主人さま:『大きな壁掛けTVを取り付けたい!』と、これだけです。映画を見るのが好きなので、家で大画面で映画鑑賞ができたらもう言うことないな…と。そこで提案してくださったのがタイルの壁。全体的にシンプルなインテリアの中、グレーのタイルがアクセントとなっています。あまりにうれしくて予定以上に大きなTVを買っちゃいました。後からデザイナーさんに『こんな大きなサイズを買うなんて聞いていません』と突っ込まれましたが(笑)
奥さま:そうそう『モノが表に出るのが好きじゃない』とお伝えしていたら、TVの壁の裏に収納を提案してくださったんです。ドアがなく、入ったらオープンの収納棚が並んでいます。わざわざドアを開け閉めしなくていいし、しまったものが一目瞭然だし。とても使いやすいです。
他にも天井がダクトで下がったところに天井カセット型エアコンを入れたり、ゆったりと見える幅広のフローリング、シンプルなバーチカルブラインドなど、ディテールまで突き詰めて考えてくれているのがわかりました。
C:奥さまもお仕事をなさっていますから、片付けがラクになるような収納計画は大切ですね。ご希望をしっかりとノートにまとめて毎回の打合せに参加してくださったそうで、『とてもわかりやすかった』とデザイナーが申していました。
奥さま:クラフトのみなさんはこちらの希望をしっかりと受け止めてくれるので、ついつい甘えてしまったような気がします。有線のことも..。
ご主人さま:そうだった!『有線を付けたい』と言ったら、クラフトの電気職人さんがいろいろ工夫してくれたんです。ちょっとそこの光っているスイッチを押してみてください。
C:…あれ、押せませんね。
ご主人さま:ここだけ、スイッチじゃなくってリモコンの受信機になっているんですよ。とても小さなことですが、こんな所にもクラフトさんの思いやりを感じます。こうして1年経って、ますます暮らしやすさを感じています。
インタビュー後記
それほど多くはないけれど、物件には譲れない条件をお持ちだったSさんご夫婦。諦めることなく、じっくり根気よく探していきました。ある時、クラフトの不動産担当に勧められるままに、見知らぬ街のマンションを内見。「はじめて訪れた街なのに、街もマンションも一目で気に入りました」。
この家に暮らしてから1年近くが経ちます。「近所のパティスリーがとっても美味しいんですよ」と嬉しそうに教えてくれた奥さま。ごく自然にこの街に溶け込んでいることがわかりました。
暮らしたこともなければ、訪れたこともない。意外と自分で思ってもみなかった街に、理想の暮らしが見つかるのかもしれません。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。