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海外から日本への移住をきっかけに、物件探しをはじめたご夫婦。アメリカで築100年近くの戸建てをリノベーションして暮らしていたご経験から、日本でも中古物件に惹かれたそうです。そうして購入した物件は、玄関からLDKまで間仕切りのないワンフロアや、木の質感にこだわってリノベーションしました。
「物件探し・リノベーション・工事もすべて信頼してお任せできる会社に出会えてよかった」というKさんに、お話をお聞きしました。
アメリカでは古い家で暮らしていたから、中古物件は当然の選択
CRAFT(以下C):Kさんもご主人さまも、人生の大半をアメリカで過ごされてきたそうですね。今回、日本の中古戸建てを購入された経緯を教えていただけますか。
Kさん:家族で日本へ移住することになり、住まいが必要になりました。アメリカでは家を「資産」としてとらえるため、日本でも賃貸ではなく「購入したい」という気持ちが強かったんです。
C:新築は検討されなかったのでしょうか。
Kさん:以前も1934年の家をリノベーションして暮らしていたので、私たちにとっては中古物件が当然の選択肢でした。その頃からクラフトさんとメールでコンタクトをとり、途中で帰国して一時賃貸で仮住まい。そこから本格的に物件見学をスタートしました。
C:物件探しではどのような条件をお持ちでしたか?
Kさん:駅近の戸建て、スーパーが近くて、子育てしやすい街がいいと思っていました。それから、1階にLDKをレイアウトできる物件であることも希望。まだ日本のことがわかっていなかったので、エリアも含めてご提案いただきたいと考えていました。
Kさん:世田谷区や目黒区の戸建てを4件ほど見学して、気に入ったのがこちらの物件です。駅近でスーパーと公園が近く、築年数が浅くて建物はきれい。家の中に入るとキッチンの吹き抜けにはトップライトがあり、明るくて居心地がよさそう。「キッチンはこの位置がベストだから、配水やガス管などは動かさなくて済む」「1階は広いリビングダイニングにしよう」と、イメージが広がりました。
C:リノベーションのご経験があったからこそ、リノベ前提で物件を見ることができたんですね。
Kさん:はい。もちろん「リノベーションでできる、できない」といった専門的なところはクラフトさんに相談させていただきました。そういうサポートがあったから、安心して購入できました。
それに不動産担当の方は「物件を決めさせよう」という雰囲気がまったくありませんでした。「ここは嫌です」なんてはっきりと言うと、「私もそう思います」と共感してくださったり。常に、私たちの立場から物件を見てくださっていました。そういう積み重ねがあり、クラフトさんへの信頼が増していきました。
間仕切り壁やドアはなし。ワンフロアをつなげて開放的に
C:いよいよリノベーションが始まるわけですが、どのようなところにこだわりましたか?
Kさん:1階は壁やドアをなくしてワンフロアをつなげ、リビング・ダイニングをレイアウトしたことです。
C:おっしゃるとおり、1階はワンルームのようですね。廊下はルーバーでゆるやかに仕切られていますが、視線が通るので伸びやかさを感じます。めずらしい間取りですね。
Kさん:とにかくオープンな雰囲気にしたいと思いました。アメリカの家も「玄関に入ったらすぐにリビング」だったので、同じような間取りをイメージしていました。
Kさん:トップライトのあるキッチンには明るいタイルを貼って、さわやかなイメージに。壁面の収納棚にはあえて扉を付けませんでした。
C:2階の洗面室から直接ファミリークローゼットにアクセスできる動線も、Kさんのこだわりでしょうか。
Kさん:はい。洗面室とつながっていると身支度が便利ですし、洗濯がラクになるかな、と。今までは洗濯をしたら各部屋の収納にしまって…と時間がかかっていたのですが、今はさっとファミリークローゼットにしまうだけ。デザイナーさんには「子供部屋が狭くなってしまってもよいですか?」と心配されたんですが、「それでもいいので、これだけは作ってください」とお伝えしました。
C:Kさんのなかで、優先順位がはっきりとしていたんですね。
Kさん:そうですね。部分的にですが「こうしたい」というイメージははっきりとしていたので、ゆずれないところはしっかりとお伝えしました。
夫のこだわりは板張りの天井と、プロジェクターです。あたたかい雰囲気が好きなのと、大画面でスポーツと映画を観たかったようです。
Kさん:驚いたのは、リクエストしていないのにデザイナーさんが木の天井に合わせてベージュの天井カセット型エアコンをセレクトしてくださっていたこと。言われないと気付かなかったくらいです。
また、プロジェクタースクリーンをすっきりと収納できるよう、木のボックスを計画してくださいました。ボックスはオープンの飾り棚にもなるので家族の写真を飾っています。
キッチンも、実際に使ってみて初めてこの空間に合わせて緻密に考えられていることがわかって…。本当に細かいところまで考えてくださっていて、暮らしてから感動することばかりでした。
C:引っ越してから、デザイナーのさりげない工夫に気付いてくださったんですね。玄関前には洗面台があり、帰宅後の手洗いもスムーズですね。壁のタイルはKさんがセレクトされたのですか?
Kさん:はい。デザイナーさんが私たちの好みに合わせてピックアップしたタイルの中から、私たちがセレクトしました。床や天井など他の素材も、基本的にはご提案いただいたものから選ぶだけだったので、仕様決めはとてもスピーディーでした。
普段はリノベーションのことを忘れているほどで、「物件を選んだ後はいつの間にかリノベーションが終わっていた」という感じです。
いつも一歩引いて、困ったときや迷ったときは必ず力になってくれる
C:とても順調にリノベーションが進んだんですね。逆に大変だったことはありますか?
Kさん:この家を買う時に突然、売主さんの都合で予定日に契約ができなくなってしまうという事がありました。いつ引き渡してもらえるかわからない状況になり…。すごく困ったんですが、クラフトさんにご紹介いただいた弁護士さんに相談し、無事に解決しました。
クラフトの営業担当の方は、いつも一歩引いて寄り添ってくれて、困ったときや迷ったときは必ず力になってくれる。影武者のような感じでしたね。本音でアドバイスしてくださるので、私も本音で話すことができました。
また、暮らしてから「コンセントを増やしたい」「クローゼットにハンガーパイプを付けたい」などと相談したら、すぐに工事担当の方が対応してくださって。アフターフォローもすばらしいと思います。
物件探しからリノベまで、信頼して任せられる会社を見つけること
C:不動産、営業、設計、工事それぞれの担当者との信頼関係があったからこそ、物件購入~リノベーションまでストレスなくできたのですね。これから中古物件を買ってリノベーションする方に、アドバイスをお願いいたします。
Kさん:「こだわるところ」と「任せるところ」をはっきりと分けることでしょうか。私たちは間取りにはこだわってリクエストしたけれど、仕様や素材は基本、デザイナーさんにお任せしました。プロが考えてくれた中から選ぶほうがきれいな空間にまとまり、暮らしやすいだろうと考えたからです。
まだ引っ越してきたばかりですが、家族みんながとても快適に過ごしています。物件探しからリノベーションまでの1年間も、あっという間だと感じるくらいスムーズでした。そのためには、物件探し・リノベーション・工事もすべてまとめて、安心してお任せできる会社に出会うことが大切なのではないかな、と思います。私たちはクラフトさんにお願いできて、本当によかったです。
こちらの詳しいプランは、デザインリフォーム・リノベーション事例 #20806をご覧ください。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。