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お客さまインタビューvol.12「ビルで暮らしてみたら」

お客さまインタビューvol.12「ビルで暮らしてみたら」
お客さまインタビューvol.12「ビルで暮らしてみたら」

「クラフトの口コミや評判をもっと知りたい」という声をいただきます。そこで、クラフトでリフォーム・リノベーションしたお客さまにインタビューしました。

ビルをリノベーションして住む。都心らしい住まい方の1つですが、Aさんもその1人です。

15年前に渋谷区の小さなビルを購入し、1・2階をテナントに、3・4階を住居にリノベーション。「15年暮らした今も快適。クラフトにお願いして本当によかった」と笑顔で語ってくださいました。

たまたま散歩中にビルの前を通りがかり、見学することに...

CRAFT(以下C):”ビルをリノベーションして住む”というのは、当時はめずらしいことだったと思います。ビルで暮らすことになった経緯を教えていただけますか?

Aさん:1999年に赴任先のアメリカから帰国し、しばらくは夫婦で都内のマンションに暮らしていました。しかし、実は上の階の騒音に悩まされていて…。新築で購入したばかりのマンションですが「引っ越したい」と思っていました。

ある休日、妻と犬の散歩をしていたときのことです。偶然こちらのビルの内見会をやっているところに通りかかり、不動産屋さんに「見て行きませんか?」と声をかけられて。ビルなんて買うつもりはなかったから、わりと軽い気持ちで見せてもらいました。築30年の古いビルで、1階がパン屋さん、2階が社員寮として使われていたようです。

中に入ってみると、暗くて天井も扉も低いんですが、趣があって…。一目惚れのように、心をぐいっと持っていかれました。

「テナントさんに入ってもらって、上に住むのもいいな」と...

お客さまインタビューvol.12「ビルで暮らしてみたら」

C:こちらのビルとは巡り合わせがあったんですね。その前はマンションで暮らしていたそうですが、ビルに住むことに抵抗はありませんでしたか?

Aさん:まったくありませんでした。マンハッタンで暮らしていたときに、戦前の古い建物をリノベーションして暮らす人を沢山見ていましたから。むしろ『古いビルに暮らすのも面白そうだな』と思っていましたね。

それに妻も僕も、子どものころから住宅のチラシを見るのが好きだったんです。販売図面を見ながら、そこでどんな暮らしをするかを想像していると楽しいんですよね。

このビルを見た時も、そんなわくわくするような楽しさがありました。下にはテナントさんに入ってもらって、上に私たちが住む。家賃収入も見込めるし、にぎやかで楽しそうだし、そんな暮らし方もいいんじゃないか、とね。

コスト的にも工期的にも、リノベーションがベストだった

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C:すぐにビルに住む様子がイメージできたんですね。建て替えではなく、リノベーションを選んだのはどうしてですか?

Aさん:実はリノベーションと同時に建て替えも考えていました。でもいざ調べてみると、更地にするだけでかなりの費用がかかるし、RC造だから新築するにも余計費用がかかることがわかりました。前のマンションのローンも残っていて、できるだけ費用を抑えたかったこともあり、建て替えより低コストのリノベーションを選びました。

工事期間の問題もありましたね。暮らしていたマンションが売れ、私たちができるだけ早く出ていく必要がありました。リノベーションなら、更地にして立て直すよりも格段に工期が短くなりますよね。これは大きなポイントでした。おかげで仮住まいをせずに、スムーズに引っ越すことができました。

クラフトに決めたのは、デザイナーがよかったから

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C:たくさんのリノベーション会社を検討されたと思いますが、クラフトに任せてくださったのはどうしてですか?

Aさん:ビルをリノベーションするにあたり、大手を含めて4社ほどに相談しました。そのなかでクラフトに決めたのは、デザイナーさんがよかったから。最初は”私たちの暮らし方”を知っていただくために、デザイナーさんと何時間も話をしました。私たちが暮らしのなかで大切にしているものを100%理解したうえで、プランを提案してくださったんです。

お酒を飲むスペースは調光のスイッチに。また私は夜中にトイレに起きるので、隣で寝ている妻の目が覚めないようにと、トイレ前のライトを10wの暗い電球にしていただいたり。こうした小さなことは、私たちの暮らしを知り尽くしていないと気がつかないことですよね。今でも『こんな素晴らしい方に出会えてよかった』と思っています。

プランのすべてが、暮らしにフィットするものばかり

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隣の建物が迫っていて光を取り込みにくい状態でしたが、できるだけ部屋に間仕切りの壁をつけず、ガラスブロックで明るくなるように。

リビングは明るくて眺めのよい4階にし、寝室は3階に。通常は逆のパターンが多いと思うのですが、階段を下りながら気持ちが落ち着くので「3階にしてよかった」と思いました。また窓はすりガラスにしているので、カーテンも必要ない。『こうあるべき』といった決まりごとにとらわれず、私たちの暮らし方を主軸としています。プランのすべてが私たちの暮らしにフィットしていました。

15年経っても変わらない快適さ。テナントもずっと同じ

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C:リノベーションして15年経ちますが、暮らしてみていかがでしょうか

Aさん:リノベーションで配管も交換したので、水漏れのようなトラブルもなく、ずっと快適に過ごしています。今でもクラフトさんにお願いしてよかったと思いますね。

実は1・2階のテナントさんも、15年間変わっていないんです。初めて内見にいらしたときに「ここのビルが好きだったんです」と一言。私たちも大好きなビルなので、うれしかったですね。今でもよく顔を合わせますが、あの頃は赤ちゃんだったお子さんが中学生になっていたりして、なんだか家族のような気持ちでいます。

テナントさんが下にいてくれるから、私たちも安心して暮らせている。長いお付き合いのテナントさんには、本当に感謝しています。

その2年後、隣の土地に賃貸用のビルを新築することに

C:テナントさんとはとてもよい関係を築いていらっしゃるんですね。ビルをリノベーションした2年後に、ご自宅の隣に賃貸用のビルを新築されていますね。こちらもクラフトにご依頼いただいたそうですが

Aさん:お付き合いのある不動産屋さんから「お隣の土地を買いませんか?」と連絡があり、どうしようか迷ったのですが…。クラフトさんに相談して買うことにしました。立地的にテナントが見込めると思ったので、とにかくスタイリッシュで、賃貸の面積がたくさんとれるような設計をお願いしました。

1・2階は店舗、3・4階はオフィス用のフロアに。ただし道路に面した1階は貸しやすいけれど、2階は借り手がつきづらいということがありますよね。こちらは2階に外階段を付けているので、1階とそう変わらない条件で貸せています。

ここで暮らすと、他の家での暮らしなんて考えられない

C:新築したビルは現在も満室のようですね。”テナントさんと上手くやっていくコツ”のようなものはありますか?

Aさん:『人を見る』です。私はビルを「借りたい」というテナントさんがいたら、まず経営者に会って話を聞きます。あまり干渉するつもりはないけれど、やっぱり同じコミュニティで過ごすので、よい人に借りていただきたい。相性がよい人だとトラブルがないし、私たちも楽しいです。

長くビルに住んでみて、たくさんのメリットを感じています。まずは、マンションのように音を気にしなくていいこと。次に下にテナントさんがいるので一戸建てよりも防犯効果が高いこと。

当時はビルに住む人はまだまだ少なかったのですが、暮らしてみて正解だったと思います。他の家で暮らすなんて考えられないくらい、私も妻もこの家が気に入っていますから。

インタビュー後記

15年前、クラフトでビルを店舗付き住宅にリノベーションしたAさん。ビルでの暮らし、テナントさんとの関わりを楽しんでいらっしゃるご様子に、とても安心しました。

子どもの頃から住宅のチラシを見て、夢をふくらませてきたというAさんご夫婦。マンハッタンの古いビルで暮らす人々を目の当たりにしたからこそ、ビルでの暮らしを「面白そうだ」と思えたのかもしれません。

最近では、都心のビルに住む人が少しずつ増えています。「15年暮らしても、やっぱりこれ以上の家はないと思う」。迷いのないこの言葉を、とても心強く感じながら聞きました。

※こちらの詳しいプランは、デザインリフォーム・リノベーション事例 #00102をご覧ください。

中野 瀬里乃

<著者>中野 瀬里乃

大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。

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