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都内では新築・中古ともに高級マンションの売れ行きが好調です。
そこで今回は港区を代表する高級マンションをご紹介。希少すぎて売り出し中ではない物件がほとんどですが、高級マンションのトップオブトップを知ることで、物件探しの基準も変わってくるはず。また港区の5つのエリアごとの街なみの違い、港区の高級マンションを買う際の注意点、リノベーション事例もまとめました。
1位〈パークマンション南麻布〉 港区の最高ポジション
南麻布4丁目の高台、南東の角地。それだけでも価値があるのに、バルコニーの先にはフランス大使館の公邸が広がっています。有栖川宮記念公園に面したマンションはいくつかありますが、フランス大使館に面したマンションである程度規模感があるのは、〈パークマンション南麻布〉と〈プラウド南麻布〉だけです。
静まり返ったフランス大使館の緑を借景したお部屋は、まるで別荘のよう。「希少な立地」という意味で、資産価値も十分に守りきれる高級マンションではないでしょうか。
今後このような立地に新築マンションが建つ可能性はほぼないでしょう。「南麻布4丁目」アドレスという希少性、さらにデザイン性・スペック共に誰もが認める高級マンションです。
＊DATA＊
住所：東京都港区南麻布4丁目
最寄駅：広尾駅 徒歩8分
竣工：2004年
分譲：三井不動産 住友商事
2位〈プラウド南麻布〉 まるで軽井沢の別荘
こちらもフランス大使館に面した高級マンション。〈パークマンション南麻布〉と違うのは、坂を下った平地にあり、フランス大使館の約1ヘクタールの森に面している点。2013年のフランス大使館建替えの一環として開発され、「フランス大使館の一部」と言っても大げさではないマンションです。
外観がとにかくカッコいいです。外壁にはフランス大使館と同じ素材が使われ、アルミの大庇がモダンな美術館のような印象。建物全体は大使館の森を抱くようにゆるやかにカーブしており、バルコニーからはフォレストビューをたのしむことができます。
60年間の定期借地権のため、この立地と仕様にもかかわらず価格が抑えられていたこともあり、販売とともに完売してしまいました。
＊DATA＊
住所：東京都港区南麻布4丁目
最寄駅：広尾駅 徒歩7分
竣工：2013年
分譲：野村不動産
3位〈麻布霞町パークマンション〉未来のヴィンテージマンション
港区の高級マンションといえば、やはり外せないのが〈麻布霞町パークマンション〉。三井不動産レジデンシャルが建てたパークマンションシリーズの最高峰です。六本木・青山・広尾に囲まれた閑静な住宅街。周囲にはいくつもの高級マンションがあるにも関わらず、やはり別格。
外壁にはタイルと御影石がふんだんに使われており、ヨーロッパのお城のような雰囲気。もはやマンションというよりも大使館や美術館、あるいはそれ以上の風格と高級感を備えています。
今年で築21年でとなり、そろそろヴィテージマンションと言ってもさしつかえのない年代です。これから20年、30年先、魅力がますます醸成されていくでしょう。
＊DATA＊
住所：東京都港区西麻布4丁目
最寄駅：広尾駅 徒歩8分
竣工：2000年
分譲：三井不動産レジデンシャル
4位〈ザ・ハウス南麻布〉 由緒ある土地に君臨するキング
有栖川公園の近く、北上坂途中にある〈ザ・ハウス南麻布〉。建設された2004年は「都内最大級の大型億ション」として世間をさわがせました。
この不遜とも言えるたたずまいはさることながら、土地の歴史がかなりプレミアム。西武鉄道グループの迎賓館「米荘閣」があった場所なのです。さらにさかのぼると実業家・成瀬正行がジョサイア・コンドルに設計させた自邸、さらに江戸時代には坂名の由来となる河内狭山藩北条氏の下屋敷がありました。つまり典型的な高級住宅街の一等地だとわかります。
スイス大使館、ノルウェー大使館、有栖川宮記念公園もほど近く。ザ・南麻布という立地に加え、敷地内にも既存の樹木を活かした庭園があり、外観もエントランスも高級ホテルさながら。なんとフロントに立つのはホテルオークラから派遣されたホテルマンです。
＊DATA＊
住所：東京都港区南麻布5丁目
最寄駅：広尾駅 徒歩4分
竣工：2004年
分譲：野村不動産 ニチメン
5位〈ザ・パークハウスグラン南青山〉希少すぎる青山名作マンション
表参道の中心地。表参道交差点と根津美術館の間にあるのが〈ザ・パークハウスグラン南青山〉です。正真正銘の青山の一等地。商業地ながらも交差点から一本入るので、びっくりするくらい落ち着いています。
御影石の外壁にマリオンが連なるクラシカルなファサード。間口の大きなエントランスと、横に走る大きな庇。まわりにあるハイブランドにひけをとらない高級感がただよっています。
総戸数は101戸ながら、協力事業者への分譲が8割を占めていたため結果、市場に出たのは20戸のみ。稀少性の高いマンションとして常に注目されています。
＊DATA＊
住所：東京都港区南青山5丁目
最寄駅：表参道駅 徒歩4分
竣工：2016年
分譲：三菱地所レジデンス・東京建物・三菱倉庫
6位〈元麻布ヒルズ〉麻布の空を貫く、美しきランドマーク
元麻布のランドマークタワー。上層階にボリュームのある個性的なデザインで、まわりに高いビルがないこともあり、とにかくものすごく目立ちます。
ふつうのタワーマンションと〈元麻布ヒルズ〉が大きく違うのは、緑の多さ。敷地面積の1/2ほどは樹木や花が植えられたオープンガーデンです。遠くから見ると「ザ・元麻布」というような突き抜けて近寄りがたい感じがあるのですが、敷地内に入ると静かで、緑も多くてゆったりしており、とても感じのよいマンションです。
凛としつつも懐が深い、港区を代表する高級マンションです。
＊DATA＊
住所：東京都港区元麻布1丁目
最寄駅：麻布十番駅 徒歩6分
竣工：2002年
分譲：森ビル
7位〈マジェス元麻布ガーデンズ〉6棟のマンションが紡ぐ世界観
敷地内に足を踏み入れると、そこは水を打ったような静けさ。ゆったりとした広い通りには街路樹が続き、石畳に美しい影を落としています。その左右には3階～5階建ての低層マンション6棟。もともとあった外国人向けの高級賃貸マンションを、2018年に東急不動産が一棟リノベーションして誕生した〈マジェス元麻布ガーデンズ〉。ブランドの知名度はそれほど高くないものの、現地を見るとハイスペック仕様で建てられていることがよくわかります。
敷地内には滝が流れ、植栽ゆたかで、ライトグレーとガラスの上品なマンションと調和。周囲に視線を遮るものがなく、日当たりもよく、静か。〈マジェス元麻布ガーデンズ〉自体がひとつの高級住宅街のような雰囲気です。
六本木や麻布などへのアクセスを重視したいけれど、静かな暮らしは守りたい。そんな方におすすめです。オリジナリティ・希少性はもちろん、住み心地は完璧です。
＊DATA＊
住所：東京都港区元麻布３丁目
最寄駅：麻布十番駅 徒歩9分 六本木駅 徒歩12分（棟により異なる）
築年数：2001年
分譲：東急不動産 両備ホールディングス
港区の高級マンションをリノベーションした事例
中古の高級マンションを買う方のほとんどが、何らかのリノベーションを行います。水回りやクロスの交換のみの部分リフォームの場合もあれば、間取りも設備もすべて交換するフルリノベーション の場合も。今回はCRAFTでフルリノベーションした事例をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
〈事例1〉ミラノの邸宅のようにリノベーション
港区にある高級マンションをリノベーションしました。広々としたLDKには大理石や御影石、アンティーク煉瓦など重厚感のある素材を使用し、まるでミラノの邸宅のように。さまざまな素材を使いながらも統一感があるのは、グレイッシュカラーでまとめているため。
伝統的な素材とモダンなデザインが印象的な、港区のマンションにふさわしい空間となっています。
〈事例2〉可憐なナチュラルモダンにリノベーション
港区にあるタワーマンションをリノベーションしました。都心の高層階からの眺めを存分に楽しめるように、独立キッチンはオープンに。個室と廊下の一部をとりこみ広げたLDKには、たくさんの自然光が注ぎ、明るい印象です。
お持ちのCassinaのソファやBaccaratのシャンデリアがフィットするシンプルモダンなインテリアに。ヘリンボーンの床や、モールディング、イタリア製のタイルが上質な雰囲気で邸内を彩ります。
〈事例3〉東京タワーを望むリュクスな空間にリノベーション
港区のタワーマンション。220㎡という贅沢な広さを活かしてリノベーションしました。リビングサイドにあった洋室をとりこんでLDKを拡大し、奥まっていたキッチンを窓側に移動。リビングに入った瞬間、東京タワーの姿が視界に入り贅沢な雰囲気が広がります。
邸内は割肌の石をアクセントに。折り上げ天井には木のフローリングを貼り、華やかでぬくもりあるインテリアに仕上げています。
同じ港区でも、エリアごとに雰囲気が違う！購入前にチェック
港区は大きく芝、麻布、赤坂、高輪、芝浦・港南の5つのエリアに分かれています。それぞれのエリアで、イメージがまったく違うことも港区の魅力です。それぞれの街の特徴をご紹介します。
芝エリア
虎ノ門や新橋などオフィス街が多い芝エリア。にぎやかなイメージですが、オフィス街から少し離れると愛宕神社や増上寺や芝公園などゆったりと過ごせるエリアも。最近ではThe Okura Tokyoがリニューアルし、2023年秋には麻布台ヒルズが完成しました。これまで駅がなく、陸の孤島感があった麻布台ですが、華やかな注目スポットになりそうです。（これから新駅が誕生するという噂も…）生活感のないスタイリッシュなライフスタイルを送りたい方におすすめのエリアです。
麻布エリア
仙台坂や狸坂など、歴史的な坂が多いことで知られている麻布エリア。アップダウンが多いゆえに、高台にはたくさんの高級住宅街が点在しています。周囲には大使館も多く、セキュリティ面でも安心。住宅街から少し歩けば麻布十番商店街があり、六本木や青山も徒歩圏内。買い物環境のよさは言うまでもありません。自然ゆたかな有栖川宮記念公園やインターナショナルクールもあるため、子育て世代にもおすすめのエリアです。
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赤坂エリア
青山通りを始め、都会的な雰囲気がただよう赤坂エリア。ファッション関係の方や芸能人、文化人が多く、華やかな街並みが印象的です。周辺には隠れ家的なレストランや深夜まで空いているバーなどが多く、外食が好きなDINKSや共働きのご家庭にもぴったりなエリア。一方で、秋には神宮外苑や青山霊園の並木が紅葉し、自然の美しさもたのしむことができます。
高輪エリア
西と東でイメージが異なるのが高輪エリア。西の白金エリアはイチョウ並木で有名なプラチナ通り、庭園美術館や自然教育園、八芳園など、緑ゆたかな人気の高級住宅街となっています。恵比寿にも隣接しているため、買い物環境にも恵まれています。
東の高輪エリアには泉岳寺や高輪大木戸跡、皇族の別邸など歴史的な文化財が点在。格式高いエリアとして知られています。一方でホテルやタワーマンションが多く、歴史性と現代性のコントラストをたのしめる街です。
芝浦・港南エリア
レインボーブリッジやお台場の夜景など、眺めが魅力的な芝浦・港南エリア。たくさんの運河が流れているため、ゆったりとした日常を過ごすことができます。窓からは夜景や運河など美しい景色をたのしめるタワーマンションが多いことも特徴です。モノレールやゆりかもめ、水上バスなど、独自の交通があるのも芝浦・港南エリアならでは。埠頭公園やお台場海浜公園などレジャースポットにも恵まれており、愛犬とのお散歩やランニングなどアクティブに過ごしたい方におすすめです。
港区の高級マンションを買うときの5つのチェックポイント
1.管理体制
「マンションは管理を買え」と言われるほど重要な管理体制。高級マンションほど管理体制は充実している傾向です。24時間警備のほかに、コンシェルジュやホテルのサービスを受けられることも。またエントランスやゴミ捨て場など共用部の掃除が行き届いているかも大切．ご自身の満足できる管理体制が整っているかを確認しておきましょう。
2.静けさ
港区でも繁華街や道路に近いエリアは、音が気になるかもしれません。購入後に二重窓にすることで大佐ウクはできますが、音に敏感な方は、繁華街や道路の近くは避けましょう。南麻布のような完成な住宅街がおすすめです。
3.築年数
港区にあるヴィンテージマンションのなかには1981年以前に建てられた旧耐震のものもあります。古いマンションの場合は「耐震性に問題はないか」「躯体が劣化していないか」などをチェックしておきましょう。
4.資産価値
「売りやすい、貸しやすい」マンションを選ぶことも大切です。いくつかの選択肢があるなら、駅近や最上階のプレミアムフロア、角部屋など人気のあるマンションを購入しておくと将来の売却や賃貸がスムーズです。
5.リノベーションの自由度
中古マンションを購入する方のほとんどが何かしらのリノベーションを行います。ここで大切なのが「どこまでリノベーションできるか」です。たとえば低層マンションに多い壁式構造だと、構造躯体となるコンクリート壁は撤去できす、間取り変更が制限されてしまいます。また直床のため水まわりを移動できないことも。
CRAFTでは見学に同行し、しっかりとチェックします。不動産のプロとリノベーションのプロが上記の懸念点に関してアドバイス。安心して購入いただけます。
〈まとめ〉港区はハイクラス物件の宝庫！空き物件がなくてもあきらめないで
港区で住みやすそうな高級マンションや、エリアごとの街の違い、リノベーション事例をご紹介しました。港区は指名買いの多い人気エリアなので、ご希望のマンションが売られていことも。そんなときCRAFTにご相談ください。市場に出ていない物件や、ご希望のマンションと同じ立地やグレードのマンションをご紹介できることもあるからです。
もしリノベーション前提で物件を探すなら、CRAFTにお任せください。まず「理想の暮らし」をヒアリングし、そのご希望通りにリノベーションしやすい一流の物件だけを、厳選してご紹介します。
CRAFTのモデルルームで「中古物件購入＋リノベーション」について相談する
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＜著者＞中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。
