物件データ
1階と地下1階は2年前にクラフトでリフォーム済みで、今回は残る2階をリフォームすることにしました。吹き抜けを活かしたダイナミックな間取りとデザインがポイントとなっています。壁にはタイルや鏡、カラーガラスを用い、その艶やかな質感で空間をゴージャスに装飾。モノトーンのシンプルな配色ながらも、素材一つひとつの存在感がぶつかり合ってインパクトのあるLDKに生まれ変わっています。また、ゆったりと食事ができるように吹き抜け部分にダイニングを移動。さらに、隣接していた和室をなくしてリビングスペースを拡大しています。和室だった部分は、天井が下がって包まれるような安心感あることから、リビングに。住まいのプランニングと家具のコーディネート、トータルな空間構成を行ってOさんのご希望を叶えています。
お好みの世界感を実現するため
家具もコーディネート
Oさまとは2年前からのお付き合いなので、デザインの好みを把握していました。完成のイメージがしっかりしていて、使いたい素材などのアイデアも豊富だったことから、じっくりとお話をお聞きして、できるだけ希望を叶えるようプランを工夫。さらに、インテリアコーディネートにもクラフトが参加。空間に合う家具をアドバイスするだけでなく、既製品にないデザインはオリジナルで造作。お気に入りのシャンデリアに合う照明や、空間バランスを考慮したダイニングテーブルなど、細部にまでこだわったプランニングでお好みの世界感を実現しています。
リビング・ダイニング
LDKに一体感を持たせるために、ダイニングの位置を大幅に移動。天井まで届く大きなサッシからは十分すぎるほどの光が注ぎ込み、朝も昼も明るさに包まれて食事ができるようになっています。さらに、高台で隣家の視線も気にならない場所に位置するため、バルコニーの腰壁をガラスに変えてこれまで以上に景色をたのしめるようにしました。
リビング
和室だったリビングの一部は天井が低く、包まれるような落ち着きを感じさせています。表面が鏡のようなタイルをリズミカルに貼って、モノトーンの空間に動きを持たせました。一枚ずつ面取り加工を施されたタイルは、見る角度によって違った表情を見せてくれます。隣には凹凸のある黒いタイルを。個性の強いタイル同士がお互いを引き立て合い、華やかな雰囲気をつくりだしています。
ダイニング
吹き抜け部分の既存の柱はガラスで覆い、間接照明を入れました。内側に特殊な紙を入れたことで、点灯時に内側の電球を見せず、やわらかな光を放ちます。隣の黒いタイルの柱と幅をそろえ、等間隔で並べてスタイリッシュに。階段下はリビングのTVボードになっており、お持ちのオブジェを飾れるようにしています。
ダイニング
ダイニングテーブルは空間に合わせてデザインしたクラフトオリジナル。ステンレスのメタリックな質感とガラスの冷たさが直線で重なり合い、クールな印象です。Oさんの好みや理想をきちんと把握し、いくつものCGパースをつくりながらデザインをブラッシュアップしていきました。ゲストを迎えてもゆったりと食事をたのしめる、ゆったりサイズとなっています。
キッチン
キッチンには小窓やトップライトを設けたことで、昼間は自然光で料理ができるようになりました。壁に厚みのある小窓は飾り棚としても利用可能。壁に貼った黒いカラーガラスは、光沢ある質感で空間をうつくしく、かつ上質に見せています。ステンレスと黒いガラスの無機質さのなかに、光や素材の表情がただよい、長時間過ごしたくなるような心地よさが生まれました。
廊下
階段ホールの奥には、愛猫のトイレスペースを設けています。ガラス戸の下部は猫専用の入り口となっていて、自由に出入りすることができます。スタイリッシュな空間をペットに邪魔されないための工夫を施し、人も猫も快適に過ごせるようになりました。
艶やかな素材を使って、
大空間をゴージャスに
柱の存在を強調し、照明入りのガラスを連続させるなど、吹き抜けの大空間ならではのダイナミックなデザインを提案しました。同じ黒い素材を使う場合も、クラフトではひと工夫。テレビ台とキッチンは鏡面仕上げに、キッチン背面はカラーガラス、柱はタイル貼りと、異なるテクスチャーで変化を持たせました。それぞれの素材が艶やかに重なり合い、重厚さが漂うゴージャス感が生まれています。
お持ちの物のサイズに合わせた収納
ダイニングとキッチンの間にはパントリーを造作し、お持ちのグラスやコーヒーカップのコレクションをディスプレイできるガラスケースを設けました。また、キッチンに置くものを細かくヒアリングし、収納を設計。カトラリーなどの小物から米を入れる桐箱まで、すべてのサイズに合わせてつくっているため、生活感のない暮らしが可能になりました。