物件データ
ご両親から譲り受けた一戸建て。法規的な理由で建て替えができないため、リフォームすることに。両側に隣家が迫り暗い印象だったLDKは、光がふんだんに届く2階に移動。白を基調としたデザインで明るさと広がりを強調し、大きな窓とバルコニーを新設して東西からの採光と通風を確保。フラットだった天井は勾配天井に替え、視覚的な開放感を演出。吹き抜けとなった階段を上がるたびに、ゆっくりと視界が開け、その先に広がる伸びやかな空間を予感させます。周辺の環境に配慮しながら間取りをプランしたこともポイントです。人通りの多いにぎやかな通り側を水まわり、静寂な竹林側を居室にし、静かな暮らしを実現しました。
陽当たりのよい2階にLDKを
光と風に包まれる
ヒアリングと現地調査を繰り返し、階段や居室のレイアウトが異なるいくつものプランを提案しました。その中でYさんが気に入ったのは、隣家や通りに面しているにぎやかな西側に水廻り、竹林がうつくしく静けさが漂う東側に居室をまとめるプラン。さらに、最も自然光が注ぐ2階にLDKを配置し、大きな窓やバルコニーを設けたことで、光と風が東から西へ心地よく通り抜けるようになりました。また、築45年が経過していたことから躯体強度を見直し、基礎を補強。新たに断熱材や複層ガラスを入れるなど、安全性・快適性も向上しています。
リビング・ダイニング
自然光が注ぐ2階にLDKを新設。隣家が迫って採光できなかった窓をなくし、東西に大きな窓とバルコニーを設けたことで、東へ西へと心地よい風と自然光が注ぐようになりました。フラットだった天井の階段ホール側を下げ、LDK側を上げて勾配天井に。階段を上がるとリビング側に視線が開け、実際以上の開放感を演出。さらに間接照明を入れたことにより、いっそう広がりと明るさを感じられるようになりました。
キッチン
子どもたちと会話したり、食事の進行を見ながら料理ができるよう、キッチンはオープンの対面式に。階段側の壁は青く塗装し、白さが際立つ空間のアクセントとしました。キッチン側から見たときに、青・白・赤がフランス国旗のようで、家事をたのしくさせてくれます。
リビング・ダイニング
LDKでは青々とした竹林が目に映り、木の葉が揺れるたびにさわやかな気分を誘います。白を多用した空間において、竹の緑や照明の赤、階段側の壁の青がアクセントカラーに。また、お子さまが子ども部屋に向かう動線上にLDKがあるため、自ずと家族の触れあう時間が増えました。
子ども部屋
子ども部屋の壁はYさん自らが塗装。鮮やかな印象の水色で、冴え渡った空の中に居るようなすがすがしさです。居室の随所に使ったビビットカラーは、目に触れるたびに気持ちを明るくしてくれるそうです。
洗面室
1階の洗面台も白で統一して明るくさわやかな印象に。壁一面には鏡を配し、明るさや実面積以上の広さを感じさせています。洗面台と鏡の間には、透明感のある赤系のガラスモザイクを貼って、シンプルな空間を可愛らしく演出しました。
外壁・屋根
直線で構成されたクールな外観。リブ状の金属サイディングを張ることで、縦のラインが強調されよりシャープさが加わりました。また、外観を黒でまとめたことにより実際以上のボリューム感が出て、周辺の家々の中で圧倒的な存在感。室内に入ると白が際立つ、ギャップがたのしい住まいとなっています。
白い壁と勾配天井
限られたスペースに明るさと開放感をもたらすため、リビングのフラットだった天井を勾配天井に変更。さらに、床・壁・天井だけでなく、設備や収納、建具まで白で統一しました。真っ白な邸内のアクセントとして、階段の壁の一面を青く塗装。玄関から正面に見える青い壁が、視線を伸びやかに奥へと誘います。