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2戸を1つにつなげて伸びやかに

リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00254 東京都 世田谷区
2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254
2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254
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2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254

物件データ

所在地:東京都 世田谷区 / 家族構成:夫婦+子ども1人 / 築年数:20年 / リフォーム面積:120㎡ / 工期:4ヶ月 / 費用:2470万円
2戸を1つにつなげて伸びやかに

ご両親が所有するマンションの1戸を住居とし、隣のもう1戸を書斎として利用していましたが、お子さまが成長するにしたがって手狭になり、2戸を1つにしてゆったり暮らしたいと考えていました。構造壁は撤去できなかったものの、入念な調査と構造計算に基づいて開口部を設け、2戸を1つにつなげています。既存の細かな間取りをデザインに活かしたこともポイントです。歩くごとにつぎつぎとシーンが切り替わるようしつつ、隣室とその奥の部屋まで見通せるようにし、ひと続きの部屋の床には同じフローリングを張って伸びやかな印象に。それぞれの独立した空間につながりを持たせるため、たくさんの視覚的効果を使っています。

入念な構造計算に基づいて、2戸を1つに。
光あふれる開放空間

お住まいのマンションはRC(鉄筋コンクリート)造の壁式構造。耐震性と気密性には優れていますが、大規模な間取り変更が難しいのが問題点です。そこで入念な構造計算を行い、壁をなくしても構造上問題のない場所を算出し、2戸をつなげて1戸にしました。さらに、細かく仕切られていた間取りを活かして部屋を移動するごとに視界が切り替わるようにデザイン。透明のFIXガラスの壁や格子を使って、奥行きやつながりも強調しています。太陽の光が隅々まで行き届くような開放感のある住まいに仕上げました。

2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254

リビング・ダイニング

子ども部屋からリビング方面を見渡すと、左はダイニングとリビング、右はキッチンとギャラリーと、居室が層のように連なって見えます。隣室だけでなくその奥の部屋まで見通せるように設計したことで、奥行きを感じながら、のびのびと暮らせるようになりました。足が自然と奥へ導かれるような空間構成で、移動するたびに変わる視界が新鮮です。

ギャラリースペース

コンパクトな玄関を抜けると、視界が一気に開けます。広々としたギャラリースペースの左の壁には、柔らかくあたたかい印象の大谷石。右の壁は、Yさんが自ら大胆な塗り跡を付けた珪藻土で仕上げて、2つの素材感の対比がうつくしく記憶に残る空間に仕上げました。大谷石は壁の裏側のキッチンまで張り巡らすことで、邸内に統一感をもたらすとともに、暮らしにぬくもりを添えています。

2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254
2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254

リビング・ダイニング

オリジナルでデザインしたウォールナットのTVボードは、隣のダイニングのPCカウンターと同じ素材・奥行きにして、2つの部屋がつながるように演出しました。また、TVボードの裏側にあたるギャラリーと、リビングの間仕切りの一部を半透明のガラスにして、光と人の気配を伝えています。きめ細かな工夫を凝らして隣室とのつながりや奥行きを持たせ、実際以上の広がりを感じられるようにしました。

キッチン

お子さまを見守りながら暮らしたい、というYさんご夫婦のご希望に沿って、独立していたキッチンを住まいの中心に配置し、ダイニングや子ども部屋を見渡すことができるようにしました。さらに、南側を向いた対面式にしたため、リビングの先のバルコニーまで見通せるように。バルコニーの腰壁を撤去したおかげで、料理中でも庭の澄み切った景色をたのしめるようになりました。

2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254
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バスルーム

以前は廊下や玄関だったスペースを取り込んで、広々とした浴室につくり替えました。さらに、これまでより浴槽を大きくし、浴槽を囲むタイルの腰掛けも幅広にして、ゆったりした入浴が可能に。壁や浴槽などを白でまとめ、清潔ですっきりとした印象に仕上げています。もともと玄関ポーチだった部分に設けた坪庭を、浴室の地窓からも眺められるようにし、視覚的な癒しも演出しました。

和室

南側の日当りのよいエリアはリビング・ダイニングを配置し、北側には客間や、奥さまの着物の着付け部屋として利用できる和室を設けました。市松模様の畳の下は収納スペースとしています。丸窓から注ぐ自然光が、ほの暗い室内をしっとりと照らします。南側とは趣を変えて、静寂感のただよう落ちついた空間に仕上げました。丸窓にはマンション共有の廊下に面した既存のサッシを隠す役割も。

2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254
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撤去できない構造壁を活かし、
シーンが切り替わるよう演出

壁式構造ながらも、入念な構造計算に基づいて開口部を設け、2戸をつなげました。空間を細かく仕切っている壁は撤去できないことから、この間取りをデザインに活かすことに。進むごとに視界が開けてシーンが切り替わり、どんどん奥へと導かれていきます。また、「帰宅後お風呂に直行したい」というご主人さまのご要望を叶える動線も設けました。

ピーカン、大谷石、珪藻土。
自然素材のぬくもりで包む住まい

家族の集うリビング・ダイニングと子ども部屋の床には、肌ざわりのよさと、キャラメル色と白の木目のコントラストが特徴的なピーカンの無垢材を使用しています。玄関ホールの先に設けたギャラリーの壁の片面には、柔らかみのある大谷石、もう片面はYさん自らが大胆に塗り跡を付けた珪藻土で仕上げています。壁の存在を引き立てるため、床には黒のタイルで細いラインを描きました。

2戸をつなげて1戸にリフォーム・2戸をつなげて1戸にリノベーションデザイン事例 #00254
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限られた空間は、奥行きを
感じさせるデザインに

細かく仕切られた間取りでも、広がりを感じられるように見せています。たとえば、LDKからは、隣室やさらにその奥の部屋まで見通すことができ、奥行きを演出。また、1枚が長いフローリング材を隣室まで続けて敷設することで、隣り合う部屋同士につながりが生まれ、空間が続いているような伸びやかさが。視覚的効果を使ったデザインにより、開放感を持たせました。

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