物件データ
ギャラリーだったRC造の建物を、部分リフォームしてお住まいだったSさん。RC造ゆえに寒さ・暑さや結露が気になっており、デザインも好みではなかったそうです。より心地よく過ごせるようにデザインリフォームしました。2階のメインフロアは、キッチンのレイアウトを変えて見通しのよいLDKに。南側に大きな窓を設け、自然光を取り入れられるようにしたことは大きなポイントです。構造計算のもと、壁を大きく開口し、邸内に明るさをもたらしています。キッチンから目の届く場所にキッズスペース、リビング横に子供部屋をレイアウト。子育てしやすい間取りもポイントのひとつです。外壁や階段室には断熱工事を行い、寒さ・暑さ対策も万全。これまでの不満をすべて解決し、心地よく過ごせるようになりました。
外観から室内まで新築のように
もともとは住居ではなかった建物。部分的にリフォームしていたものの、快適とは言い難い間取りに不便さを感じていたそうです。そこで暗さや家事動線、収納量の不足などを全面的に見直すことに。奥さまの家事動線や、お子さまを見守りやすい間取り、十分なWICやクローゼット、パントリーなど、これまでの不満を洗い出し、すべて解決しています。コンクリート打ち放しの外壁は劣化が進み、クラックや爆裂があったことから、鉄筋のサビを取りコンクリートを補修。外観から新築のように生まれ変わっています。
自然光を感じるLDK
新設した大きな窓からは、たくさんの自然光が注ぎます。既存の段差を利用し、小上がりのキッズスペースとしました。ここではお子さまが遊んだり、宿題をしたり。日当たりがよいため、室内干しのスペースとしても活用できるよう物干しを設けました。リビングと小上がりの間にはTVボードを設置し、ゆるやかにゾーニング。一部を半透明の擦りガラスとし、裏側にある書斎スペースの気配を感じられるようにしています。
居心地のよいキッズスペース
既存の段差を利用したキッズスペースには、素足に心地よいオークのフローリングを張りました。リビングと異なる方向に張り、視覚的にゾーニングしています。TVボードの裏側は本棚、壁際にはデスクを設け、少しこもった書斎スペースに。ご主人さまはお子さまの様子を見守りながら、仕事や調べ物ができるようになりました。
子供を見守るレイアウト
奥にあったキッチンを移動し、オープンの対面式に。奥さまからは、キッズスペースで過ごすお子さまの様子が一目瞭然です。ダイニングの横に子供部屋をレイアウトし、いつもお子さまと顔を合わせられるように。上部にFIXガラスを入れているため、お子さまが個室にいてもLDKから気配をうかがえます。グレーのアクセントクロスとカウンター収納により、ダイニング側のアクセントとしたこともポイントです。
「学ぶ」と「休む」を切り替え
子供部屋には構造上動かせない壁や柱がありました。それを活かして、デスク・本棚・クローゼットをレイアウト。学習スペースと就寝スペースを構造壁でゾーニングし、「学ぶ」と「休む」をスムーズに切り替えられるようにしています。構造上の制約を活かした空間構成です。
伸びやかな玄関ホール
車庫スペースだった1階には、ゆったりとした玄関ホール・納戸・WICを新設しました。玄関ホール〜WICの床には同一のタイルを貼り、連続性を強調。WICの引き戸を開放すればひと続きの大空間。より開放感を感じさせます。さらにミラーを設置し、奥行きをプラス。靴を履くときにちょっと腰掛けられるよう、木のベンチを造作しました。たくさんのゲストが訪れてもゆとりのある玄関ホールです。
大きな窓を新設
もともと大きな窓がなく、暗さが気になっていたことから、2・3階に大きな窓を設けました。構造事務所に確認し、RC壁のうち耐力壁ではない部分を開口。自然光をふんだんに取り込むととともに、通気性もアップ。お悩みだった結露が解消されました。外壁のコンクリートには爆裂破損し、鉄筋が露出していたことからメンテナンスを実施。鉄筋のサビを取り、コンクリートの破損部分を補修しています。大きな窓ガラスにより、新築時よりもスタイリッシュな印象が生まれました。