物件データ
物件探しからクラフトに依頼し、中古マンションを購入したMさん。デザインリフォームでは、ご愛用のヴィンテージ家具や小物が映える空間がご希望でした。シンプルさを追求しつつも、壁は塗装、リビングの飾り棚やキッチンサイドの壁はモールテックスの左官仕上げと、職人の手仕事を感じさせる趣ある空間に。間取りは大きく変えず、レイアウトを変えることでオープンの対面キッチンや大きなWICを実現。玄関サイドをオープンの作業スペースとしたこともポイントです。開放感のある空間でピアノを弾いたり、読書をしたり、趣味の時間を楽しめます。また、夫婦ともにリモートワークのため、リビングサイドにオープンのデスクスペースも設けました。ライフスタイルに寄り添う、好きなものに囲まれた暮らしを叶えています。
物件のポテンシャルを活かす照明計画
物件購入時に決め手のひとつとなった天井高を活かしました。リビングの天井は、エアコンを天井埋め込みカセットエアコンに交換し、すっきりとした空間に。折り上げ天井とすることで奥行きをもたらしています。お気に入りのペンダントライトやフロアライト、間接照明が引き立つ空間を作り上げるため、ダウンライトはあえて設置せず、シンプルな空間を追求しています。
北欧家具がなじむ住まい
床にはオークの挽板フローリングを張り、壁は塗装に。最大限まで天井を高くとり、ゆったりとくつろげる空間に仕上げました。アルテックのダイニングテーブルやスツール、パイミオチェアなど、前居から愛用している北欧家具がしっくりとなじんでいます。
シンプルを極めたリビング
リビングには飾り棚を設け、ベージュ系のモールテックス仕上げに。シンプルな空間にやわらかな表情を与えています。天井にはダウンライトを設けず、フラットな状態に。お気に入りのフロアライトや間接照明に自然と目が向くように空間を演出しています。
間接照明で表情ゆたかな空間に
キッチンやデスクカウンターの上部は下がり天井とし、間接照明を入れました。やわらかな光の陰影が洗練された雰囲気を醸し出すとともに、奥行きを感じさせています。同時に、リビング・ダイニングとキッチンやデスクコーナーをゆるやかにエリア分けしています。ご夫婦が同じ空間にいながら、思い思いのひとときを過ごせるように。
風や光を感じるキッチン
壁付きのL字型だったキッチンはレイアウトを変え、バルコニーから入る風や自然光を感じながら料理ができる対面型に。kitchenhouseにオーダーしたキッチンはアッシュベージュをセレクトし、サイドのモールテックスの壁と色を調和させました。フルフラットのため開放感があり、家族が向かい合って会話や料理を楽しめます。
モールテックスの存在感
キッチンの前面と背面カウンターには、食器やキッチンアイテム、食材ストックなどをたっぷりとしまえる収納を確保。フルフラットのオープンキッチンでもすっきりとした状態を保てます。サイドの壁にはよく使う調理道具や食材などをディスプレイしながら置けるニッチを設けました。壁はオリジナルで調合したベージュ系のモールテックスで仕上げ、味わいのある質感を楽しめるようにしています。
リビングにワークスペース
ご夫婦ともにテレワークが中心のため、バルコニーからの自然光が心地よいリビングサイドに、オープンのデスクカウンターを設けました。仕事に集中しやすいよう、下がり天井と壁でゆるやかに仕切ってこもり感のある空間に。デスクカウンターの奥は廊下からLDKに入る動線上のため、本や小物をディスプレイできる飾り棚を設けてアイポイントとしています。
玄関サイドにオープンスペース
玄関サイドに設けたオープンスペースは、お気に入りのオブジェを飾るスペースに。読書をしたり、ピアノを弾いたりと自由に過ごせる空間としました。オンライン会議の際も活躍しそうです。床はオークのフローリングをヘリンボーン張りとし、リビング・ダイニングと異なる印象に。あえて壁を設けず、家具を置いてゆるやかに仕切ることで、空間の広がりや明るさが感じさせています。
表情ゆたかな素材が調和
洗面カウンターは片側に寄せて、洗顔やメイクなどの作業スペースが十分にとれるように計画。天板はモールテックスで仕上げ、下部の棚はナラ集成材を、正面の壁にはモザイクボーダータイルを貼っています。洗濯機の上部には真鍮のパイプを、サイドの壁には真鍮のタオル掛けを設置。シンプルながら存在感のある素材を調和させています。
廊下はゆったりと伸びやかに
オープンスペースを設けるとともに廊下の幅を広げ、ゆったりとした印象に。廊下とリビングの間にはFIXガラスを入れ、扉を閉めても空間のつながりを感じさせています。また、長手方向にフローリングを張ることで、実面積以上に伸びやかな空間を演出しています。