物件データ
叶える家
お住まいのマンションをデザインリフォームしたFさん。奥さまのテレワークが増えたこと、ご主人さまや帰省中のお子さまがデスクワークをする機会が多いことから「家中のどこでも仕事ができるようにしたい」とお考えでした。そこでリビング・ダイニングをワークスペースとして使えるように計画。突然のオンライン会議にも対応できるよう、キッチンサイドのカウンターにはメイク用のパウダーコーナーを設けています。またリビング〜玄関ホール~ダイニングが対角線上につながるという特有の形状を活かすため、玄関ホールの物置を撤去し、壁を透明ガラスのFIXに変更。リビング〜玄関ホール〜ダイニングを連続させることにより、いっそう伸びやかな空間に。仕事を中心としたFさんのライフスタイルにフィットする住まいが誕生しました。
リビングをワークスペースに
ルーフバルコニーに面した眺めのよいリビングは、奥さまのメインのワークスペースに。高級感のあるシックなインテリアに仕上げました。隣接する玄関ホールは広さが活かされていなかったことから、LDKに取り込み、広がりを演出したこともポイントです。カウンター収納を壁面〜窓際に連続させ、リビングと玄関ホールのつながりを強調。玄関ホールから居住空間に視線を移した時のアイポイントにもなっています。
生活感のないオープンキッチン
独立キッチンをオープンにし、セパレート型のコンパクトなキッチンを配置。キッチンとデザインを統一した収納には、ワインセラーやダストボックスなどをすべて収めて生活感を感じさせないようにしました。キッチン〜玄関ホール~リビングの活動的なスペースの床はタイル、ダイニング〜寝室など静かに過ごすスペースはヨーロピアンオークのフローリングを張り、広い空間にメリハリをもたらしています。
パウダーコーナー兼バーカウンター
仕事上、海外とのやりとりが多いという奥さま。突然のオンラインミーティングにも対応できるよう、キッチンサイドのカウンターの突き当たりに手洗いボウル&ミラーを設置し、パウダーコーナーとしました。プライベートゾーンに続く長い廊下は短縮し、カウンターと壁面のタイルを連続させたことにより、いつも過ごす空間が視覚的に広く感じられるように。カウンター下部には間接照明を入れ、上部収納のブラックガラスの扉からやわらかな光が溢れるようにし、雰囲気のよいバーカウンターの役割も与えています。
食事も仕事もできるダイニング
ダイニングは、食事と仕事ができるスペースとして計画。柱型に合わせてベンチとサイドテーブルを制作し、スペースを有効活用しています。カーテンボックスを撤去し、ロールスクリーンで壁面をフラットに仕上げ、すっきりとさせたこともポイントです。ロールスクリーンの採光は、PC作業や資料チェックなどシーンに合わせてコントロール可能。草木染めのヨーロピアンオークの足ざわりを感じながらリラックスできる空間となっています。
静かで美しい書斎
寝室サイドにはご主人さまの書斎を新設。カウンターはモールテックスで仕上げ、たくさんの本を収納できるよう上部と対面に本棚を制作。正面にはシックなアクセントクロスを張り、静けさを感じる雰囲気に。寝室からも美しく見えるように計画しました。
3部屋つながるプライベート空間
個室〜書斎〜寝室それぞれの引き戸を開放すればワンルームのように。3部屋の連続する窓越しに抜けのある眺望を楽しむことができ、ホテルライクな開放感に包まれてプライベートタイムを過ごせるようになりました。寝室のベッドヘッド~天井は木目メラミンで仕上げ、くつろいだ雰囲気に。
デザインガラスの引き戸
洋室と書斎、書斎と寝室の間の建具は、スチール×さまざまなデザインガラスでオリジナルの引き戸を制作しました。格子のガラス戸でデザイン性を高めつつ、閉めた状態でもおだやかなつながりを感じられるように。朝はたっぷりとした自然光がガラス越しに伝わり、さわやかな目覚めをいざなってくれます。
リビングとの境界を曖昧に
玄関ホールとリビングの間には半透明ガラスが入っていましたが、ガラスを大きくし、透明ガラスに変えて見通しをアップ。リビングとの一体感をより強めています。LDKとの間に間仕切りがないのは既存と同様ですが、リビング側の物置を撤去し間口を広げるなどして、居住スペースとの境界を曖昧にすることで邸内全体に開放感をもたらしました。