物件データ
ご自宅とは別に、オフィスに近い都心エリアの中古マンションを購入したIさん。仕事帰りに泊まったり、趣味の音楽をたのしんだり。心はずむ大人の別邸にデザインリノベーションしました。邸内にはフレンチヘリンボーンやモールディングを取り入れてクラシカルな空気を演出。また、リビングには「見せる」クローゼットを造作しました。クローゼットの背面はダリアパープルで塗装し、間接照明を入れ、ヴィヴィットなカラーと光でリビングを彩っています。お好きな要素をふんだんに詰め込み、ご自宅とは180度異なる世界観を確立。大人が贅沢な時間をたのしむプライベート空間です。
BEFORE写真
ディテールへのこだわり
玄関前の廊下とリビングの床は、チークのフレンチヘリンボーンを採用。まわりをストレートのフローリングで縁どり、ヘリンボーンを強調しています。壁と天井はグレー塗装、モールディングを入れ、クラシカルに仕上げました。ライティングは最小限のダウンライトと、間接照明、クローゼットから溢れる光のみ。壁面にはブロンズミラーを貼り、エアコンはグレーで特注してインテリアに溶け込むように。イギリスの名門B&Wのスピーカーで奥行きのあるサウンドをたのしむ大人のリビングです。
ダリアパープルが際立つ
クローゼットの壁はダリアパープル。間接照明を入れ、ガラスで間仕切りしたことでグラマラスな印象に。お気に入りの服やシューズを飾るように収納できます。タンスは、こちらのスペースに合わせて二本松伝統家具をご購入。紫の漆塗りが上品な光沢を放ち、眺めて楽しいアイポイントとなりました。陰影のある空間は、ご自宅とはまた違ったくつろぎをもたらします。
モールディングの本棚
リビングのもう一方の壁面には本棚を造作。下部収納の扉にもモールディングを施し、統一感を与えました。たくさんの靴をお持ちだったことから下部を下足入れにしたこともポイント。玄関から近いため無理なく持ち運びできます。棚には愛読書や好きなお酒を棚にレイアウト。大切なアイテムが視界に入るだけで、わくわくするような喜びを感じさせてくれます。
白と黒のチェッカーパターン
玄関〜キッチンの床は白黒のタイルをチェックパターンで貼りました。エイジング風のタイルをセレクトし、ヨーロッパの教会のようなイメージに。壁にも同じ種類の黒いタイルのみを使用し、オープンながらも独立性のある空間としています。またコンパクトながらもバリエーションある料理ができるよう、ハイカロリーの3口コンロを採用。L型のカウンターキッチンでは、さっと食事を摂ることも可能。ミニ冷蔵庫と洗濯機はカウンター内に収納し、生活感を感じられないようにしています。
洗面室〜トイレ〜シャワールームの動線
既存は洗面室がなかったことから、トイレのレイアウトを変えてスペースを確保。洗面室〜トイレ〜シャワールームの動線でムダなく空間を活用。洗面側の壁には柔らかな曲線とランダム模様が美しいタイルを採用し、ブロンズの水栓をアクセントに。トイレからシャワールームの壁は、ゴールドとシルバーが混じり合うガラスボーダータイルに。金糸の刺繍のような極細な印象で、バスルームを使用するたびにゴージャスな気分が広がります。
ホテルライクなシャワールーム
別邸であることから、浴室はシャワーのみとしました。シャワールームはオーダーメイドで制作。床と壁はグレーのタイル、ニッチとガラス棚を設けてホテルのような空間に。hansgroheのマットブラックのシャワーシステムをセレクトしました。トイレとシャワールームの間はFIXガラスで仕切り、トイレから続くガラスボーダータイルの連続性と空間の広がりを感じさせています。
つながりと独立性
床のチェックパターンのタイルとフローリングの間は、真鍮の見切りを入れました。サイドの壁には姿見と真鍮のコートフックを設置。上部にも間接照明を入れてモールディングを引き立てるとともに、奥行きを演出しています。玄関とキッチンの間には袖壁を設け、ゆるやかに間仕切り。リビングやキッチンとのつながりを感じつつも、独立しているような趣のあるスペースです。