物件データ
海外在住のＣさんご一家は、日本滞在中のセカンドハウスとしてタワーマンションを購入。和モダンをテーマに、洗練された心地よい住まいにデザインリフォームしました。リビング横の元個室は、袖壁や吊り戸レールによって分断されていたため、LDKと一体の大空間に。キッチンは窓側へ大きく移動し、景色がより身近に感じられるようにしています。リビングの一角には、Cさんご希望のデイベット（寝椅子）を新設。開放感あふれるLDKで、ひとりの時間も愉しめるようになりました。白木のようにすっきりとした木と、グレーを基調としたインテリアは、都会の静かなくつろぎを感じさせてくれます。
状態のよい既存部分はそのまま活用
リビングやバスルームは、大胆なリフォームによってこだわりを叶えています。一方で、個室の収納本体やトイレの天然石のカウンターといった「状態の良い既存部分」は、そのまま残して活用することに。「大胆に変える部分」と「既存を活かしながらイメージを一新する部分」のメリハリあるプランで、コストバランスを図りながら満足度の高い住まいに仕上げました。
それぞれの時間を過ごす場所
広さは十分だったものの、リビングには元個室の袖壁と出入り口が残っていました。今回のリフォームでは入り口の位置や広さを見直し、開放感をアップ。柱による凹凸スペースを活用し、ご希望のデイベッドを新設したこともポイントです。リビングの一角にはワークスペースを設置。家族との時間を大切にしながら、休息や仕事ができるリビングルームが誕生しました。
居心地のよいLDK
デイベッド～玄関ホール～ベッドルーム入り口まで、突板張りの下り天井を連続させ、邸内全体のつながりを演出しています。入り口はテンパードアとFIXガラスにし、閉めたままでも伸びやかなイメージをキープ。料理中も窓の景色をより身近に感じられるように、キッチンは窓際に大きく移動しました。LDK全体のレイアウトを見直すことで、居心地のよさを高めています。
洗練されたダイニングキッチン
キッチンはCUCINAでオーダー。スペースを有効活用できる壁付キッチンは、収納扉や側面を天然木の突板で仕上げ、洗練された家具のように見せています。冷蔵庫はビルトインでフラットに収め、同じ突板の扉で生活感が出ないように。大きなアイランドカウンターには、小型のワインセラーをビルトインしました。料理中の作業台はもちろん、スツールを置いてダイニングテーブルとして使用する予定です。
さまざまな過ごし方ができるデイベッド
デイベッドはオリジナルデザインでオーダーしました。背面の壁にはナラのリブを貼り、間接照明で凹凸を際立たせてフォーカルポイントとしています。また、下り天井によってこもった雰囲気を演出し、プライベート感をアップ。座面の下は収納として活用できます。
モダンなベッドルーム
ベッドルームの壁～天井には木目の合板を張り、ヘッドボードのように仕上げました。木目を縦横に張り分けて、スポットライトで木目を際立たせ、モダンなイメージに。右サイドの収納は既存を活用しつつ、扉を交換することでイメージを一新しています。
木と石のバスルーム
和モダンホテルのような、木を使った浴室をご希望されていたCさん。メンテナンス性を考慮し、木目柄と石調のタイルを組み合わせ、和を感じる空間としました。入り口は、これまでの半透明ドアからテンパードアとガラスFIXとし、洗面室からも晴れやかな景色が見えるように。オーダーユニットバスにより、こだわりのある浴室を叶えています。
シックなパウダールーム
収納本体を残し、扉を交換することでイメージをリフレッシュ。他にも天然石のカウンターやミラーなど、状態のよい既存を活用しました。天井に張った突板や、スポットライトによる陰影が、プライベート空間にふさわしい落ち着きを与えています。
ホテルのエントランスのように
玄関へ入るとまず目に飛び込むのは収納で、インパクトに欠けていた玄関ホール。そこで生活感を排除し、より印象的な空間となるように一新しています。リビングへの通路幅を広げるとともに壁のスリットには半透明ガラスを入れることで、視線を遮りながらも玄関をやわらかな自然光で満たすように。家族やゲストをやさしく迎えてくれる、ホテルのエントランスのような玄関ホールとなりました。
