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リフォームをするときは事前に期間をチェックし、計画的に準備することが大切。しかし、予定通りに進まない場合もあります。また、リフォーム中は仮住まいが必要ですが、選ぶ際はいくつかのポイントを押さえなければなりません。
この記事では、リフォームの目安時期や長引く原因、仮住まいの選び方について解説します。ぜひリフォームプランを作るときの参考にしてみてください。
(作成日2023.4.22 更新日2023.12.27)
フルリフォーム期間の目安は? 住まいの種類別に解説
リフォーム期間の目安は、住まいの種類によって異なります。
戸建てのフルリフォームとマンションのフルリフォームに分け、期間の目安を解説していきます。
マンションのフルリフォームにかかる期間の目安
マンションのフルリフォームにかかる期間の目安は以下のとおりです。
設計期間:約2ヵ月〜
工事期間:約3ヵ月〜
マンションについても、リフォームの対象となる物件の広さやリフォームの内容によって期間が異なります。管理規約で工事時間が厳しく制限されていたり、工事内容が複雑、工事期間が長期休暇と重なる場合は工期がさらに伸びることも。完成のご希望日がある場合は、できるだけお早めにご相談ください。
戸建てのフルリフォームにかかる期間の目安
戸建てのフルリフォームにかかる期間の目安は以下のとおりです。
設計期間:約3ヵ月〜
工事期間:約4ヵ月〜5ヵ月
リフォームの工期は施工する建物の広さやリフォームの内容によって異なりますが、戸建ての場合、木造や鉄筋コンクリート造、鉄骨造など、住宅の構造によっても期間が異なります。
CRAFTの事例で見るフルリフォームの期間の目安
リフォームの期間は建物の種類やリフォームの内容によって異なると紹介してきました。
そこでここからは、よりイメージしやすいよう、実際にCRAFTで行ったマンションのフルリフォームと戸建てのフルリフォームの事例をもとに解説していきます。
マンションをフルリフォームした事例:設計期間3ヶ月+工期3.5ヶ月
築年数:12年
リフォーム面積:121㎡
工期:3.5ヵ月
費用:3,500万円
お子さまの成長に合わせて購入した中古マンションを、家族みんなが暮らしやすい間取りにリフォームしました。リビングとキッチンの仕切りをなくしたことで、約30畳の広々としたリビングに。キッチン・ダイニング・リビング全体の色や雰囲気を統一することで、空間により広がりを持たせています。また、家族の動線やプライベートスペースの確保を考慮してレイアウトを調整し、機能性も向上させました。
戸建てをフルリフォームした事例:設計期間3ヶ月+工期5ヶ月
築年数:32年
リフォーム面積:193㎡
工期:5ヵ月
費用:-万円
続いて紹介するのは、二世帯住宅のリフォーム事例。長らく使用していなかった1階全体は、思い切ってファミリー向けの賃貸住宅に。家賃収入の確保や相続税対策など、将来を見据えたリフォーム設計になっています。またリビングとダイニングキッチンの一体化や、寝室・WIC・洗面室をつなぐルート確保を実現。部屋全体に統一感が生まれ、日々の暮らしがスムーズになりました。
リフォーム箇所別の期間の目安
ここからは、住宅を部分的にリフォームをする際の目安期間を、対象となる箇所ごとに紹介していきます。
CRAFTはフルリフォーム専門のため、部分リフォームには対応しておりません。下記の日数は、あくまで参考としてください。
リビングのリフォームにかかる期間の目安
リビングリフォームの内容とリフォームにかかる一般的な期間については以下のとおりです。
リフォームの種類 | 目安期間(工事期間のみ) |
---|---|
床材の張り替え | 3〜5日 |
壁紙の張り替え | 3〜5日 |
床暖房の設置 | 5〜7日 |
キッチンのリフォームにかかる期間の目安
キッチンリフォームの内容とリフォームにかかる一般的な期間は以下のとおりです。
リフォームの種類 | 目安期間(工事期間のみ) |
---|---|
キッチンの入れ替えのみ | 3〜7日 |
キッチンの入れ替えと内装の変更 | 1週間 |
レイアウトの変更 | 2〜3週間 |
トイレのリフォームにかかる期間の目安
トイレのリフォームおけるリフォームの内容とリフォームにかかる一般的な期間については以下のとおりです。
リフォームの種類 | 目安期間(工事期間のみ) |
---|---|
洋式トイレから洋式トイレへの交換 | 半日〜1日 |
和式トイレから洋式トイレへの交換 | 2〜3日 |
トイレの内装の変更 | 1〜2日 |
浴室のリフォームにかかる期間の目安
浴室リフォームの内容とリフォームにかかる一般的な期間については以下のとおりです。
リフォームの種類 | 目安期間(工事期間のみ) |
---|---|
ユニットバスの交換 | 5〜7日 |
在来工法からユニットバスへの交換 | 10〜14日 |
外壁・屋根のリフォームにかかる期間の目安
代表的な外壁・屋根のリフォームの目安期間は以下のとおりとなってます。
リフォームの種類 | 目安期間(工事期間のみ) |
---|---|
屋根・外壁の塗装 | 1~4週間 |
屋根材・外壁材の交換(葺き替え) | 1~4週間 |
屋根材・外壁材の交換(カバー工法) | 5~7日 |
太陽光発電の設置 | 1~2週間 |
CRAFTはフルリフォーム専門のため、部分リフォームには対応しておりません。上記でご紹介した日数は、あくまで参考としてください。
CRAFTでリフォームするときの流れと期間の目安
CRAFTにリフォームをご依頼いただいた場合、以下のような流れで対応を進めていくことになります。
工程 | 概要 |
---|---|
1. ご相談 | ・現地調査 ・ヒアリング |
2. 基本プランの作成・見積り | ・基本プランの作成 ・概算見積り ・VRの作成 |
3. 設計契約・詳細打ち合わせ | ・設計契約の締結 ・ 詳細の打合せ ・ 実施設計図の作成 ・ 予算調整 ・ 再見積書の提示 |
4. 工事請負契約・着工 | ・請負契約の締結 ・ 本着工 ・ 中間検査 ・ 完了検査 |
5. お引渡し | ・仕上がりなどの確認 ・ 設備機器などの取り扱いに関する説明 ・ 各メーカーの保証書のお渡し ・ 工事中写真のお渡し |
※工程1〜3(戸建て:約2〜3ヵ月、マンション:約2〜3ヵ月)、工程4〜5(戸建て:約3〜5ヵ月、マンション:約2〜5ヵ月)
こちらは戸建てやマンションをフルリフォームする際の期間の目安となるため、部分的なリフォームの期間とは異なります。
フルリフォーム期間中の仮住まいの探し方
大がかりなリフォームを行う際は、一時的に「仮住まい」が必要になる場合があります。選択肢としては、短期賃貸住宅とUR住宅、ウィークリーマンション、ホテルなどが挙げられます。適切な仮住まいを選ぶために、以下の4つのポイントを考慮しましょう。
生活圏を変えない
フルリフォームの場合は長期となるため、今住んでいる街で仮住まいを探し、生活圏を変えないのもひとつの手。通勤や通学の距離も変わらず、ストレスなく過ごせます。
総費用を事前に知る
住まいによっては初期費用や違約金などが発生し、さらには食費や移動費などがかかるケースもあります。そのため、まずは引っ越し費用や1日あたりにかかる金額を計算し、事前に把握することが大切です。
無駄な出費を抑える
今使っている家具・カーテンのサイズが合わなければ、新たに購入しなければなりません。無駄な出費を抑えるためにも、仮住まい先の間取りチェックは忘れずに行いましょう。
お子さまの通学区域
仮住まい先が、お子さまの通う学校の学区外だと、転校せず通うための諸手続きをしなければなりません。その際は必要書類や手続き方法などについて、事前に学校へ確認しておきましょう。
CRAFTではリフォーム期間中の仮住まい物件やトランクルームをご紹介しています。リフォームの際はお気軽にお問い合わせください。
リフォーム期間が長引く5つの原因と対策方法
フルリフォームは、当初予定していたよりも期間が長引く場合もあります。ここでは、工期が延びる主な原因を5つご紹介します。
構造体が劣化している
解体してみてはじめて、構造の劣化が判明するケースがあります。そのまま放置すると危険ですし、後からの改修は二度手間になるため、お施主さまに相談の上、すぐに改修工事を行うケースがほとんどです。その場合は、費用・日数ともに変動する可能性があります。「リフォーム期間は伸びるケースもある」ことを想定しておきましょう。
繁忙期や連休と重なっている
同じリフォーム内容でも、時期やタイミングによって長びく場合があります。リフォームをスムーズに行うためには、依頼の多い時期や連休を避けるのがおすすめです。具体的には、以下の時期に気をつけましょう。
(1)繁忙期
繁忙期に依頼すると、職人の人手不足・必要部品や材料の不足などが起き、リフォーム期間が長引きます。スケジュールどおりのリフォーム完了を目指すなら、繁忙期を避けて依頼するのがベストです。
リフォームの繁忙期は、一般的に9〜12月末と3〜5月といわれています。「年内中にリフォームを完了したい」「新年度に入り住まいの暮らし方を見直したい」などの理由から、需要が高まる傾向にあるためです。
(2)連休
リフォーム業者ごとに休日が設けられており、そのタイミングと重なると作業がストップします。あらかじめ業者に確認したうえで、リフォーム期間を計画しましょう。また、ゴールデンウィークやお盆休みなどの連休にも注意が必要です。
天候に左右される
天候の変化によって、工事の進捗が遅れる場合もあります。特に外装リフォームは、天候の影響を受けがちです。悪天候によって、資材の到着が遅れたり、作業が中断されたりすることも。リフォーム時期を決める際は、季節や時期による天候の影響も視野に入れておきましょう。
家具や荷物が多い
フルリフォームの場合、仮住まい先やトランクルームに荷物を移動させる必要があります。このとき、荷物があまりにも多かったり片付いていなかったりすると、リフォーム開始時期がずれ込むことも。リフォーム前に整理しておくと、仮住まいへの引っ越しから、リフォームまでの流れがスムーズになります。
近隣住民・管理会社とのトラブル
マンションリフォームの場合、管理組合からの許可申請が必要です。リフォーム内容や時期、搬入経路などが規約に違反していないかどうか、確認が行われます。規約内容によっては、「土日に作業できない」「エレベーターが使えない」などの制限があり、工期が伸びる可能性もあります。許可がおりるまでに2〜3週間程度かかるため、余裕のある計画が大切です。
また騒音やホコリなどで、少なからず近隣住民からクレームが入り、決まった時間しか工事ができなくなるケースも。リフォーム内容や搬入経路が決まった段階で事前に挨拶をしておくと、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
〈まとめ〉リフォームにかかる期間をふまえて、早めに計画を立てよう
リフォーム期間や仮住まいの選び方、期間が長引く原因について解説しました。
リフォーム計画を立てても、さまざまな原因により工期が前後することがあります。ときには天候不良や内部構造の劣化など、アクシデントが起こる可能性もあるでしょう。そのため大切なのは、なるべくスムーズに作業が進むように準備を進めておくこと。まずは仮住まい先の検討・荷物整理など、できることから始めてみましょう。
CRAFTでは希望エリアにおける仮住まい先の紹介をはじめとした、リフォーム前後のサポート体制が充実しています。リフォーム時期や仮住まいに関する不安やお悩みなどがあれば、まずはお気軽にお問合せください。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。