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一軒家をリフォームすれば、住まいの雰囲気を残しつつ機能・デザインをアップデートできます。そこで今回は、一軒家リフォームを具体的にイメージできるよう、施工内容・メリット・注意点について、実際の事例をもとに解説します。
一軒家のリフォームでできることとは?
まずは一軒家の代表的なリフォーム内容をチェックしてみましょう。具体的には、以下の4つがあります。
自由な間取り変更ができる
フルリフォームでは一旦壁や柱をすべて撤去するため、暮らしに合った間取りに変更できます。建築基準法に適合していれば、増築リフォームも可能です。
内装・外観を新しくできる
リフォームを通じて床材や壁材を無垢フローリングやタイルにするなどお好みに変更できるほか、外観イメージも一新できます。スケルトンリフォームの場合でも、外壁は残して内装のみ変更することも可能。お客さまのご希望や、ご予算に合わせたリフォームができます。
配管・内部設備を新しくできる
浴室やトイレ、キッチンなど水回りの交換も可能です。水回りを移動する際は、給排水経路の見直し・内部構造の補強などもあわせて行います。配管が劣化している場合は、交換することも。普段は見えない部分をしっかりとチェックできる点も、リフォームの大きなメリットです。
耐震工事・断熱工事ができる
木造住宅や築年数の古い住宅は、リフォーム前に目視で建物の状態をチェックしますが、そこで耐震的に不安な要素があれば耐震工事を行います。その結果を踏まえて、耐震補強をお勧めするケースも。
また天井・床・壁への断熱材の充填や、ペアガラスへの交換などにより、住まい全体の断熱性能を向上させることも可能です。
CRAFTによる一軒家のデザインリフォーム事例3選
一軒家のリフォームがよりイメージしやすいよう、CRAFTが行ったリフォーム事例を3つ紹介します。
事例1「中庭の魅力を存分に引き出すデザインリフォーム」
築年数:31年
リフォーム面積:123㎡
工期:4ヶ月
「開放感とぬくもり」を意識し、住まいの中心にある中庭の魅力を最大限引き出したリフォーム事例です。
まずは中庭に面した壁を大きな窓に変え、つねに中庭が視界に入るような開放感あふれる住まいに。中庭には新たに水盤を設置し、まるでリゾートのようなリラックス空間を演出しています。
部屋の随所に木を使用しているのもポイントです。なかでも、玄関とリビングをつなぐドアはCRAFTオリジナルで製作。ワイルドな木目と節が特徴的なオークを使用し、住まいのアクセントになっています。さらに部屋全体に床暖房を設置したことで、デザイン・機能面の両方から、あたたかみを感じられる住まいへと生まれ変わりました。
事例2「木造のぬくもりのなかで海を望める別荘へ」
築年数:28年
リフォーム面積:130㎡
工期:5ヶ月
「海が見える」「木造住宅ならではのぬくもりを感じられる」という2つの魅力をいかせるよう、随所に工夫を施したリフォーム事例です。
2階にあった既存の和室をリビングに取り込むことで、広々としたLDKを実現。また既存の船底天井をダイニング手前まで延長し、新たに露出した梁はオークパネルを貼ることで、空間の伸びやかさを演出しています。
元々あった柱は撤去・新設し、補強工事を実施。空間に馴染むよう、柱の表面には木材を使用しています。さらに一部の窓を塞いで壁の面積を追加し、強度アップ。長く快適に暮らせるように、耐震補強やガラス交換といった性能のアップデートも行いました。
事例3「日当たりのよい2階にリビングを」
築年数:18年
リフォーム面積:78㎡
工期:4ヶ月
新築時から暮らす愛着ある住まいの雰囲気はそのままに、光が差し込む明るい住まいへとリフォームした事例です。
「住宅密集地」のため、1階のLDKに自然光が入ってこないことが課題でした。そこで、まずは日当たりのよい2階をダイニングキッチンに変更。ダイニングの横には大きな出窓を設置し、明るい自然光を感じながら食事を楽しめるようにしています。
さらに、住まい全体の見通しをよくするため不要な壁を撤去したほか、梁を露出させて天井を高くしています。あわせて2階の外側にあったバルコニーの壁をルーバーに変更したことで、より多くの光が差し込む開放感あふれる空間となりました。床暖房や複層ガラスの設置など機能面も向上し、一年を通してあたたかく快適な住まいが完成しました。
建て替えよりもお得?一軒家リフォームならではのメリット
一軒家はリフォームのほかに「建て替え」という選択肢もあります。では、あえてリフォームを選ぶことで得られるメリットとは、どのようなものが考えられるでしょうか。
費用を安く抑えられる
建て替えとは全てを解体し、一から建て直す方法です。新築費用の他に解体費用などがかかります。一方リフォームは、柱や梁などの躯体部分を残した状態からスタートします。そのため、既存の構造を生かして改修できるリフォームは、建て替えよりも解体・建築費用が安くなる傾向にあります。
建て替えよりも工期が短くなる
建て替えとリフォームを比べると、解体作業のある・なしで工期に違いが生まれます。工期の目安は、リフォームの場合1〜4.5ヶ月、建て替えでは4〜8ヶ月です。工事内容や広さによって変わるものの、リフォームのほうがよりスピーディーといえます。
思い出を残すことができる
リフォームの魅力は、建物の一部を残せること。スケルトンリフォームの場合でも、希望があればこれまでの暮らしを引き継いだデザインにできます。愛着のある天窓や、板張り天井を残すなど、ディテールにこだわりたい方は、CRAFTのようなデザインリフォーム会社を選ぶのがおすすめです。
一軒家リフォームを考える際の注意点
リフォームにはメリットが多くある反面、注意すべき点もあります。以下3点の内容をおさえたうえで、慎重にリフォームを検討しましょう。
費用が高くなる可能性がある
住まいの状態によっては、建て替え以上にリフォーム費用がかかるケースも。考えられる理由としては、内部構造・躯体部分の劣化があります。配線や配管に不具合がみられたり、基礎部分の腐食が進んでいたりすると、別途費用がかかります。場合によっては、建て替えを検討する必要も出てくるでしょう。CRAFTでは、状況に応じて「リフォーム」ではなく「建て替え」をおすすめすることもあります。
間取り変更に制限がかかる
撤去できない柱・壁などがあり、間取り変更に制限が生まれることも。そのため、希望の間取りにできない可能性を想定しておく必要があります。希望するレイアウトは事前にリフォーム会社に伝え、リフォームで実現可能かどうか相談してみましょう。
リフォーム会社を間違えると、イメージ通りにならない
趣味やライフスタイルに合ったデザインにしたい・家事動線がスムーズな住まいにしたいなど、人によってリフォームの目的は異なります。また、リフォーム会社によって得意とする分野は違います。そのため、まずはリフォームの目的や優先したい内容を明確にしたうえで、それらが実現できる会社を慎重に選びましょう。
下記のコラムでは、リフォーム会社を選ぶ具体的なポイントについて解説しています。会社選びにお悩みの際は、ぜひ参考にしてみてください。
〈まとめ〉一軒家リフォームは実績の多いCRAFTにお任せ
今回は一軒家のリフォームについて、メリットや注意点、実際の事例などを紹介しました。自由な間取り変更ができる点が魅力的な一軒家のリフォーム。一方で、想定よりも費用が高くなるケースがあるなどの注意点もあります。
築年数やライフスタイルの変化などにより、住まいに関する悩みは何通りも存在します。CRAFTではこれまで数多くのリフォームに携わりながら、多くの課題を解決してきました。お住まいについて気になる点がありましたら、お気軽にお問合せください。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。