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「中古マンションのリノベーションがしたい!」と思ったときに、気になるのが実際の工事の流れやかかる期間、費用についてではないでしょうか。
この記事では、フルリフォームを専門に手掛けるCRAFTが、中古マンションのリノベーションの流れについて詳しく解説します。
中古マンションのリノベーションにかかる期間・費用
まずは、中古マンションのリノベーションにかかる期間・費用のおおよその目安を把握しておきましょう。
〈1〉リノベーションにかかる期間の目安
リノベーションをする際は、工事だけでなく「物件の現地調査」「ヒアリング」「プラン提案・打ち合わせ」「引っ越し」の期間についても考えておく必要があります。
リノベーションの範囲や住宅の規模によっても変わってきますが、工事前・工事の期間はそれぞれ以下が目安です。
・工事前:2~3ヶ月ほど
・工事期間:2.5~5ヶ月ほど
あわせると少なくとも半年ほどかかるため、余裕を持ってスケジュールを立てるのがおすすめです。
大規模な改修や特殊な要望がある場合は、それ以上の時間が必要となることも。詳しい期間については、打ち合わせ時にリノベーション会社に確認しておきましょう。
〈2〉リノベーションにかかる費用内訳&相場
リノベーションにかかるのは、工事費用だけではありません。主なリノベーション費用の内訳を見てみましょう。
・デザイン・設計費
・人件費
・現場管理費
・資材・設備費用
・耐震・断熱補強費用
・その他の細かな費用(引っ越し費用、仮住まいの家賃など)
フルリノベーションの場合、仮住まいにかかる家賃も費用の一部として考えておく必要があります。
マンションのリノベーション費用は、一般的には1000万以内に収まることが多く、500~750万円ほどがボリュームゾーンといわれています。
しかし、リノベーションの費用は「リノベーションの内容」「物件の広さ」「建物の状態」によっても大きく変わるため、一般的な相場が参考にならないケースも少なくありません。
費用感が気になる場合は、CRAFTの事例を参考にするのがおすすめです。住まいの広さや希望など、ご自身のケースに近い事例を見つけて、費用の参考にしてみてください。
中古マンションをリノベーションする流れ8ステップ
中古マンションのリノベーションでまず何をすべきか、リノベーション会社への依頼の流れ・タイミングなど、わからないことも多いですよね。
中古マンションのリノベーションは、主に以下のステップで進みます。
1.中古マンション物件選び・購入
2.リノベーションのイメージを明確化する
3.リノベーション会社を決める
4.ヒアリングと現地調査
5.プランの提案と設計
6.工事費用の確定と工事の契約
7.施工開始
8.検査・引き渡し
ここからは、それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
〈1〉中古マンション物件選び・購入
リノベーションを前提として中古マンションを選ぶ場合は、「やりたいリノベーションが実現できるか」という点を必ずチェックしておきましょう。
マンションの場合、玄関ドア・ベランダやバルコニー・サッシ、パイプスペースなどの共用部分はリノベーションできない部分です。物件によっては、管理規約でリノベーション内容が制限されていることもあります。
また、構造上の問題で壁の撤去や間取り変更が難しいケースもあるため、注意しましょう。
リノベーション前提の場合、物件探しとリノベーションを同時進行で進めるとスムーズです。中古マンション購入とリノベーションをワンストップで行えるリノベーション会社を選ぶと、物件探し・リノベーションの両面でサポートしてもらえます。
〈2〉リノベーションのイメージを明確化する
リノベーションを成功させるためには、イメージを明確にすることが大切です。
「壁をなくして広々としたリビングにしたい」「キッチンを明るい場所に移動したい」「こんなインテリアが似合う部屋にしたい」「家事がスムーズな間取りにしたい」など、希望がたくさんあっても、実際に見てみないとうまくイメージできないことも。
自分がやりたいことや、似た物件の事例画像をたくさん集めておくと、イメージしやすくなります。
家族で暮らす住まいのリノベーションの場合、将来のライフステージについても考えつつ、優先順位付けをするのがおすすめです。
この段階での具体的なイメージがないと、リノベーション期間が長くなってしまったり、「もっとこうすればよかった」という後悔につながってしまうことも。
大体の予算も含め、理想のリノベーションのイメージを明確化しましょう。
〈3〉リノベーション会社を決める
情報収集を行い、リノベーションを依頼する会社を選びましょう。インターネット・雑誌・無料相談会など、さまざまな方法で情報収集ができます。
複数社から相見積もりを取って比較検討するのも一つの方法ですが、見積金額だけで決めるのは、あまりおすすめできません。プラン内容や使用している素材、設備が違う場合は比較にならないためです。
リノベーション会社を選ぶときは、「希望するリノベーションを実現できるかどうか」という点をしっかり見極めることが大切。リノベーション会社によって得意分野が異なるため、ホームページでリノベーションの事例集などを確認しておきましょう。
〈4〉ヒアリングと現地調査
リノベーション会社が決まったら、リノベーションに向けた物件の現地調査とヒアリングです。
現地調査では、「建物の構造的な制約や法的な制限」「劣化の状態」「希望のリフォームは実現できるのか」など、時間をかけて物件の細部までチェックします。
現地調査の結果によっては、当初希望していたリノベーションが難しいことも。その場合は代替案の提案を行い、理想に近づけるための工夫をします。理想の住まいに向けてとことん話し合えるリノベーション会社だと安心です。
ヒアリングでは、希望の間取りや生活動線、ライフスタイルや価値観、趣味、好みのテイストやデザインなど、リノベーションに向けてじっくりと話し合いを行います。
希望するイメージを伝えられるよう、ある程度情報をまとめておくと認識のずれをなくすことができるでしょう。
〈5〉プランの提案と設計
ヒアリングと現地調査の結果を基に、リノベーション会社が2、3案ほどのプラン提案を行います。
それぞれの案に対するお客さまのフィードバックを受け、調整を行いながら理想的なプランに練り上げていきます。
プランの提案・設計は、リノベーションでも最も楽しく、ワクワクする工程です。理想とするリノベーションを実現するためにも、妥協せず納得できるまで話し合いを重ねましょう。
この工程での確認・調整を慎重に行うことで、後の工程での手戻りを防ぐことにもつながります。
〈6〉工事費用の確定と契約
プランが確定したら、見積もりを出してもらい、調整を重ねてスケジュール確定・契約締結に進みます。
後のトラブルを防ぐためにも、施工内容や工事の範囲、工事費用、引き渡し日、約款などに問題がないか、必ず確認しましょう。
何かわからないことや気になる点があれば聞いておき、疑問を解消することが大切です。
〈7〉施工開始
契約を結び、管理組合への工事申請や近隣への挨拶を済ませたら、いよいよ施工開始です。
リノベーションは解体工事から行いますが、「新築時の図面と実際の状態が違う」「配管が劣化していた」「シロアリ被害があった」など、解体して初めてわかることもあり、計画通りにいかないことも。
状況に合わせて工夫できる、対応力や経験に優れた実績豊富なリノベーション会社をパートナーにしておくと安心でしょう。
また、施工中は定期的に進捗状況を共有してもらうことも大切です。中間検査での進行確認はもちろん、気になることがあればすぐに答えてくれるなど、きめ細かにフォローしてくれるリノベーション会社がおすすめです。
〈8〉完了検査・引き渡し
施工が完了したら、完了検査を行い、問題なければ引き渡しです。保証内容やアフターサービスの内容についても、良く確認しておきましょう。
万が一、住宅設備の不良や工事の不良があれば、すぐに対応してもらいましょう。とはいえ、工事不良はプロでなければ気づけないことも。
CRAFTでは、リノベーション後もメンテナンスや補修に対応しています。お引越し後に気になることがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。
中古マンションのリノベーションを成功させるポイント
ここでは、中古マンションのリノベーションを成功させるポイントをご紹介します。
〈1〉修繕・こだわりたいポイントの優先順位をつけておく
予算内でリノベーションを行いたい場合は、修繕が必要な箇所(水漏れがある場所、経年劣化した床材など)と、デザインや機能にこだわりたい箇所(キッチンのカウンター材質、照明器具など)に優先順位をつけておきましょう。
予算内でどのように理想を叶えるか、という点もリノベーションの大切なポイント。信頼できるリノベーション会社を見つけて、何でも相談してみましょう。
〈2〉できること・できないことを知っておく
耐震壁、配管、電気配線の位置など、マンションの基本構造によっては、希望する間取りに変更することが困難な場合があります。
また、水回りの設備は配管の位置に依存するため、配管を動かせず、希望通りに移動できないことも。ただし、制限がある中でも最大限に工夫することで、理想に近づけることは可能です。
その物件でできること・できないことを知った上で、どのようにすれば希望のリノベーションを実現できるか、リノベーション会社とじっくり話し合いましょう。
〈3〉ワンストップリノベーション会社を選ぶ
リノベーションを前提として中古マンションを探しているのであれば、物件探しからリノベーションまでワンストップで対応している「ワンストップリノベーション会社」を選ぶのがおすすめです。
不動産会社・銀行・リノベーション会社・施工会社それぞれとの煩雑な手続きを一元化でき、経済的にも時間的にも無駄のないリノベーションが実現できます。プロジェクト全体のコミュニケーションがスムーズになることで、各工程でのトラブルを減らせることもメリットです。
CRAFTの中古マンションのリノベーション事例
ここでは、実際にCRAFTが手がけたリノベーション事例をいくつか紹介します。
〈リノベーション事例1〉リラックスと和が交錯する心地よい暮らし
お客さまがお好きな和モダンな雰囲気を基調として、ご希望の間取りとデザインにリフォーム。
廊下からリビング・ダイニング、天井に至るまで、白木を思わせる明るい木材を用いて全体のトーンを統一し、家族が安心してくつろげる空間に。
随所に障子や曲線をちりばめ、柔らかな雰囲気を取り入れています。
〈リノベーション事例2〉開放感と機能性をひとつに
お子さまが生まれるのをきっかけに、築49年のヴィンテージマンションをデザインリフォーム。無駄なスペースも目立っていた既存の構造をリノベーションし、ゆったりとしたスペースに間取り変更しました。
キッチンの位置も変え、ダイニングと横並びに配置。水回りの動線も整理され、リビング・ダイニングからキッチン、洗面室、そして玄関ホールと自然な流れで移動できる暮らしやすい間取りになりました。
〈まとめ〉リノベーションは会社選びが大切!
リノベーションでは、工事期間以外にもヒアリングや現地調査、その後の打ち合わせなどに期間が必要です。流れを把握しておき、スムーズなリノベーションにつなげましょう。
リノベーションは、完成に向けて一緒に全力を尽くせるパートナー選びが非常に重要です。対応力やデザイン力はもちろん、実績や経験が豊富で、センスや考え方など相性がいい会社を選びましょう。
CRAFTは、一人ひとりのライフスタイルや価値観に合わせた、オーダーメイドのリノベーションをご提案。中古マンション選びからもサポートする、ワンストップリノベーション会社です。リノベーション前提で物件を探すため、希望のイメージを叶えやすいという点がメリット。
物件購入後は、デザインだけでなく、機能性や動線、さらには将来のライフプランまで考慮したプランをご提案します。まずは一度お気軽にお問い合わせください。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。