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家族の仕事や学校のタイミングに合わせて新生活をはじめたい。それには、工事にかかる期間を逆算してリフォームを始める必要があります。
マンションのリフォーム期間はどれくらいかかる…?
リフォーム中は仮住まいしなければダメなの…?
この記事では、フルリフォームと部分リフォームに分けて、工事期間や仮住まいの考え方を解説しています。
(作成日2023.11.4 更新日2023.12.27)
マンションのフルリフォームにかかる期間
住まい全体に手を入れるフルリフォームなら、大胆な間取り変更や水回りを移動することもできます。フルリフォームは構造躯体のみを残して解体するため、ゼロから間取りや水回りの位置を決められるためです。
準備・設計期間
フルリフォームにあたり、新しい住まいのプランニングや、着工前の打ち合わせやスケジュール確認、近隣挨拶などを行います。これらの準備にかかる期間は、2〜3ヶ月ほど。
また、並行してリフォーム中に仮住まいする物件も探しておきます。毎年3月前後は転居する人が最も多くなる時期のため、引越しのタイミングが年度末になる場合は、特に早めに動くのがおすすめです。
工事期間
リフォーム工事にかかる期間は施工面積により異なってきますが、一般的なファミリー向けマンション(70㎡程度)の場合、2.5〜5.5ヶ月ほどが目安です。
さきほどの準備・設計期間の約2〜3ヶ月と、工事期間とを合わせると、マンションのフルリフォームには4〜9ヶ月ほどかかると見ておきましょう。デザインにこだわるプランや大掛かりな工事を行う場合や、リフォーム期間はさらに長めになります。
また、以上は一般的なリフォームを想定しているため、現場の状況によってはリフォームが長引くこともあります。
マンションの部分リフォームにかかる期間
マンションを部分的にリフォームする場合の、一般的な工事期間の目安を確認してみましょう。現場の状況やリフォームの内容によっては、さらに工期が必要になることもあるため、あくまでも目安として参考にしてください。
クロス張替えの期間
クロス(壁紙)の張替えにかかる期間は、6畳の居室であれば1〜2日ほどが目安です。天井のクロス張替えも行う場合は、さらに1〜2日プラスします。
お風呂(ユニットバス)のリフォーム期間
ユニットバス(システムバス)のリフォームにかかる期間の目安は、3〜4日ほど。バスタブのみの交換など、限定的な工事の場合であれば1日以内で終わることもあります。既存の浴室がモルタルやタイルで仕上げた在来工法の場合は、ユニットバスへ入れ替えるリフォームで4〜7日ほどかかります。
キッチンのリフォーム期間
既存のキッチンを新しいものに入れ替える場合、リフォーム期間の目安は2〜3日ほど。壁付けキッチンから対面型への変更などレイアウト変更をともなう場合は、電気やガスの配管工事も必要になるため1〜2週間かかります。キッチンの配置が変わるとクロスやフローリングの張替えも必要になり、さらに1〜2日プラスとなります。
キッチンはリフォームの範囲や施工内容のバリエーションが幅広く、プランにより工期が大きく異なってくるため、リフォーム会社によく確認を取りながら計画を立てましょう。
トイレのリフォーム期間
トイレのリフォーム期間は、便器の交換のみであれば1日以内。早ければ1〜2時間程度で完了することもあります。和式便器から洋式へと変更する場合は、2〜3日ほど。クロスや床材の張替えや、配線工事も必要なリフォームは、3〜5日ほどかかります。
【リフォームの工期に関する注意事項】
上記は一般的な内容をご紹介しており、CRAFTの工期とは異なりますのでご注意ください。
マンションのフルリフォーム期間の注意点
フルリフォームなら仮住まいが必要
工事期間が数日程度の小規模なリフォームであれば、生活に生じる制約も小さいため、住みながら施工するケースがほとんどです。浴室やキッチンが使用できない期間がある場合、銭湯や外食の利用を考えておくとよいでしょう。
マンションのフルリフォーム期間中は、原則的に仮住まいすることになります。家具や居住スペースを移動しながら工事を進めることはできません。工事中に生じるホコリや騒音、絶えず人が出入りするストレスは想像以上に大きく、暮らせるレベルではないからです。
仮住まい先としては一般的な賃貸住宅のほか、ウィークリーマンションや長期滞在型ホテルに宿泊するという選択肢もあります。
途中でプラン変更をするとリフォーム期間が延びる
工事が始まってからプラン変更をすると、作業のやり直しや追加作業が生じ、リフォーム期間が伸びる可能性があります。工事内容の変更を希望する場合には、できるだけ早くリフォーム会社に相談しましょう。
マンションの制約が多くてリフォーム期間が伸びる
マンションのリフォームは一戸建てに比べて制約が多く、期間が長めになることがあります。引越や工事の申請など、管理組合とのやりとりに時間がかかることがあるためです。また、管理規約で定められているリフォームの日程や時間帯の制限により、工期が長引くこともあります。
リフォーム期間が伸びると費用もかかる
追加工事や仕様変更、天災によるやむを得ない工事の中断などにより、当初の予定よりもリフォーム期間が伸びてしまうこともあります。仮住まいをしている場合、スケジュールが長引いたぶんの家賃や滞在費費用がかかります。想定外の状況にも対応できるよう、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
ペットの仮住まいも忘れずに
ペットと暮らしている方なら、仮住まいもペット可の必要があるため、早めに探し始めましょう。ペット可物件は戸建て賃貸に多い傾向があります。
ペットの性格によっては、短期間の部分リフォームでも工事の騒音や人の出入りが大きなストレスになることがあります。ペットホテルや、知人・家族に預けるなど、負担が小さくなるように準備してあげましょう。
マンションのリフォーム期間にかかる費用
マンションをフルリフォームする期間に必要な、仮住まいに関する費用です。
往復の引越し費用
仮住まい先への引っ越しと、リフォーム完了後の新居への引越しをするため、往復の引越し費用がかかります。
仮住まいの家賃や宿泊料
仮住まい先の賃貸住宅の家賃や、ホテルの滞在費がかかります。賃貸住宅の場合は、初期費用(敷金・礼金等)、毎月の光熱費の支払いも必要です。
倉庫やトランクルームのレンタル料
仮住まい先に荷物や家具が入りきらない場合は、倉庫やトランクルームを借りて預けることになります。収納量が多いほど利用料もかかるため、持ち物の整理や不用品を処分する機会にするのもよいでしょう。
〈まとめ〉マンションのフルリフォームにかかる期間は、4〜9ヶ月を目安に
マンションのフルリフォームにかかる期間は、準備・設計期間と工期を合わせて4〜9ヶ月ほどとなります。何らかの理由で長引く可能性も考慮に入れて、余裕を持った計画を立てましょう。
マンションのフルリフォームは実績豊富なCRAFTへお任せください。また中古マンションの仲介〜リノベーション、ご自宅の売却や工事中の仮住まい先、トランクルームのご紹介なども含め、総合的なサポートを提供しております。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。