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フルリフォームの間取り変更はどこまでできる?リフォーム事例、注意点をご紹介!

フルリフォームの間取り変更はどこまでできる?リフォーム事例、注意点をご紹介!
マンションリフォームの間取り変更はどこまでできる?リフォーム事例、注意点をご紹介!

目次

壁や床を撤去して構造躯体だけの状態にしてから行う住宅のフルリフォームは、間取りを変更するのにベストなタイミングです。ただし、デメリットや注意点、できないこともあるため、事前にそれらを把握しておかなくてはいけません。

そこで今回は、間取り変更をともなうフルリフォームを検討している方に向けて、必要な知識をご紹介します。

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(作成日2024.2.13 更新日2024.12.3)

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フルリフォームで間取り変更するメリット

フルリフォームで間取り変更するメリット

フルリフォームでの間取り変更には、さまざまなメリットがあります。

効率的に間取りを変更できる

フルリフォームでは、壁や床など住宅の構造以外のすべて部分を解体して、一から作っていきます。邪魔になるものをすべて撤去してから進めていくため、間取りの変更も効率的に行いやすくなります。

不満のない理想の住宅を実現できる

間取りの変更も含めて住宅をフルリフォームすると、

「リビングが小さくて窮屈」
「動線が悪くて効率よく家事ができない」

など、既存の間取りに関するあらゆる不満を解消できるようになります。

小さいと感じていたキッチンを広くしたり、部屋を設けてプライベートな空間を確保するなど、あらゆる要望に答えられるため、理想の住まいを実現したいときにおすすめです。

ライフスタイルの変化にあわせて間取りを変更できる

間取りの変更をともなうフルリフォームは、

  • ・結婚
  • ・出産
  • ・子どもの独立

など、ライフイベントによるライフスタイルの変化にも対応可能です。

例えば、子どもが生まれると家族が団らんできる大きなリビングが欲しくなったり、子ども部屋を設けたくなります。一方、子どもが独立して家を出ていくと子ども部屋が必要なくなりますが、フルリフォームによって間取りを変更することで、そのときの家族構成にあった最適な間取りに変更できるようになります。

建て替えるよりも安く間取りを変更できる(戸建て)

戸建てを大きくつくり変える方法には「建て替え」と「フルリフォーム」がありますが、費用を抑えたいのであれば断然フルリフォームがおすすめです。

フルリフォームは、壁や床などは撤去しますが、構造躯体は既存のものをそのまま活用します。これにより、既存の建物を構造部分まですべて撤去する建て替えに比べ、費用を抑えやすくなります。

フルリフォームで間取り変更するデメリット

フルリフォームでの間取り変更には、メリットだけでなく、注意点となるデメリットもあります。

費用がかかる

フルリフォームは住宅を全体的に改修するため、費用が高くなります。間取りを変更するとなるとなおさらです。

建て替えに比べると安く間取りを変更できますが、部分的なリフォームよりは高くなるので、その点を踏まえつつ資金計画を立てるようにしましょう。

工期が長くなる

大規模な工事になる間取りの変更を含むフルリフォームは、工期も長くなります。具体的な工期はそれぞれのケースによって異なりますが、工事が始まってから引き渡しが完了するまでに2〜5ヶ月ほどかかることも珍しくありません。

工事期間中は住み続けることができないので別の住まいを用意する必要がありますが、工期が長くなると、その分家賃などの費用もかさんでいくので注意しなくてはいけません。

思い通りの間取りにできないことがある

フルリフォームでの間取り変更では、住宅の構造による制限によって思い通りの間取りに変更できないこともあります。

工夫次第で理想に近い間取りを実現することはできますが、制限によって思い通りの間取りを実現できない可能性がある点は押さえておく必要があります。

フルリフォーム時の間取り変更でできること・できないこと

フルリフォーム時の間取り変更でできること・できないこと

フルリフォーム時の間取り変更では、できることとできないことがあります。

フルリフォーム時の間取り変更でできること

フルリフォーム時の間取り変更では、

  • ・部屋を増やす・減らす
  • ・リビング、ダイニング、キッチンをつなげて大きなLDKにする
  • ・水回り設備の位置を変更する
  • ・生活動線を整える

など、さまざまなことができます。

例えば、壁を設けて個室を増やすこともできますし、逆に、壁をとって大きな空間を作ることも可能です。フルリフォームで間取りを変更すると、住まいが大きく変わり、住心地や快適性が格段に向上します。

フルリフォーム時の間取り変更でできないこと

戸建ては比較的自由に間取りを変更できますが、マンションは「専有部」と「共用部」に分かれているという性質上、できないことがあるため注意が必要です。

マンションの場合、リフォームの対象となるのは専有部のみです。共用部にあたる以下の箇所はリフォームすることができません。

  • ・部屋内の天井、床、壁(躯体部分=構造強度にかかわる骨組み部分)
  • ・窓枠、窓ガラス、網戸
  • ・ベランダ、バルコニー、専用庭
  • ・エントランス、共用廊下、屋上・エレベーター
  • ・電気、給排水の共用設備

天井や床、壁に囲まれた住居部分は専有部にあたるため、間取りの変更を含め、リフォームできるようになっています。

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フルリフォームの間取り変更で叶える理想の暮らし

フルリフォームの間取り変更でどのような暮らしを叶えられるのか、事例を交えながら紹介していきます。

フルリフォームのご希望1「趣味を楽しみながら暮らしたい」/ 築14年 / 5200万円(マンション)

【お客さまのご要望】

  • ・リビングでゆったりと過ごしたい
  • ・読書や音楽鑑賞を楽しみたい
  • ・モノをすっきりとしまいたい

港区 / 夫婦 / 築14年 / リフォーム面積:132㎡ / 5200万円

フルリフォームのご希望1「趣味を楽しみながら暮らしたい」/ 築14年 / 5200万円(マンション)

こちらは、多彩な趣味をお持ちのご夫婦が住むマンションのフルリフォームの事例です。本やCD、ワードローブが増えてきたことをきっかけに購入した132㎡のマンションをフルリフォームしました。

もともと3LDKだった空間を、広々としたリビングのある1LDKに変更。洗面室は窓側に移動し、朝の身支度を心地よいものに変えています。

小上がりや2か所のライブラリースペースでは、ご夫婦がそれぞれ趣味に没頭できるようになっています。SICとWICによってパブリックスペースを整頓しやすくしたこともポイントです。

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フルリフォームのご希望2「生活動線を改善したい」/ 築9年 / 4500万円(戸建て)

【お客さまのご要望】

  • ・家族3人と愛犬でゆったり過ごせるLDKにしたい
  • ・生活動線を改善したい
  • ・大量のDVDを収納したい

目黒区 / 夫婦+子ども1人+犬2匹 / 築9年 / リフォーム面積:140㎡ / 4500万円

フルリフォームのご希望2「生活動線を改善したい」/ 築9年 / 4500万円(戸建て)

こちらの事例では、「LDKが過ごしにくい」「浴室と寝室が離れすぎ」などの不満を解消するためにフルリフォームを行いました。

まず、寝室を移動してLDKを大胆に拡大。間延びした印象になるのを避けるために、壁を立ち上げて背面をDVDライブラリーにしました。

また、いつも愛犬と過ごせるよう、リビングの一角にドッグスペースもレイアウトしています。

移動した寝室は、浴室やWICなどのプライベートな空間とひとまとめに、寝室〜WIC〜玄関につなげたことで、外出時・帰宅時の動線がスムーズになりました。

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間取り変更を含むフルリフォームの費用相場

マンションで間取り変更を含むオーダーメイドのフルリフォームをする際の費用相場は、「35万円〜(㎡)」になります。100㎡のマンションをフルリフォームするのであれば、3,500万円ほどはかかると考えておくべきです。

戸建ての間取りを変更しながらこだわってフルリフォームする際の費用相場は、「40〜50万円(㎡)」ほどです。200㎡の戸建てであれば、8,000万円ほどかかることになります。

フルリフォームで間取り変更した戸建ての事例

間取りの変更を含む戸建てのフルリフォームの事例を紹介していきます。

事例1. 書斎と倉庫をホテルライクな寝室に / 築16年 / 4800万円

事例1. 書斎と倉庫をホテルライクな寝室に / 築16年 / 4800万円
リフォーム・リノベーションデザイン事例 #21214

こちらは、地下の間取りを変更した戸建ての事例です。

もともとは書斎と倉庫、ウォークインクローゼットが配置されていましたが、寝室とドレッシングルームがひと続きになる大空間に変更しました。

全体のデザインとガラス張りのクローゼット、天井に設置した間接照明があいまって、ホテルのような非日常的な空間に仕上がっています。

事例2. 独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築42年 / -万円

事例2. 独立していた個室をつなげて大空間のLDKを実現 / 築42年 / -万円
リフォーム・リノベーションデザイン事例 #20278

こちらは、間取りの変更によって大きなLDKを実現した戸建ての事例です。

リフォーム前は、

  • リビング
  • ダイニング
  • キッチン

が、それぞれ独立していたため、窮屈な印象の空間になってしまっていました。

そこで、これらをゆるやかにつなげて、大空間のLDKに。LDKのどこで過ごしていても外の景色が目に入る、心地よいスペースになっています。

フルリフォームで間取り変更したマンションの事例

間取りの変更を含むマンションのフルリフォームの事例を紹介していきます。

素材感が広がるリビング

マンションリフォームの間取り変更はどこまでできる?リフォーム事例、注意点をご紹介!
リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00432

リビングサイドに和室がある昔ながらの間取り。リフォームでは和室を取り込んでLDKを大きく拡大しました。

壁は塗装・タイル・モルタルとぬくもりある素材をセレクト。黒と白のモルタルを重ねた左官仕上げの壁は、光の反射でコテ跡が浮かび上がります。

梁の出っ張りを利用して、ダウンライト・スピーカー・プロジェクターを組みこみ、インテリアと機能性を実現しています。

家族の気配りが伝わる空間

マンションリフォームの間取り変更はどこまでできる?リフォーム事例、注意点をご紹介!
リフォーム・リノベーションデザイン事例 #00429

築16年のメゾネットマンションは、立地や景観は最高のシチュエーション。しかし孤立したキッチンは、小さな子供の様子をうかがうのに非常に不便でした。

開放的なオープンキッチンにリフォームすることで、南の窓から眺める美しい景色を背に、リビング・ダイニング・子ども部屋まで見通しの効く効率的で機能的なLDKへと生まれ変わりました。

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フルリフォームで間取り変更するときに注意したい5つのポイント

フルリフォームで間取り変更するときに注意したい5つのポイント

1. 住宅の構造によってリフォームの内容が制限される可能性がある

マンションの構造もリフォーム前に念頭に入れなければなりません。一般的なマンションの構造は「ラーメン構造」「壁式構造」と言われる2種類です。各構造において、リフォームにおけるメリット・デメリットをご紹介します。

●「ラーメン構造」

ラーメン構造は中高層マンションに用いられる建築構造で、柱と梁をつないで建物を支える仕組みのことを言います。ラーメン構造の特色は高い耐熱性・耐風性を発揮して耐火にも優れています。

壁に支えとしての機能がないため、壁を壊して自由な設計がしやすいという特徴があります。一方でデメリットとしては、柱と梁が太いため室内に凹凸が生じやすいと言う点です。

●「壁式構造」

壁式構造は5階建てまでのマンションによく用いられる構造です。床版と壁版を組み合わせたこの構造は耐震性・遮音性・断熱性に非常に優れた構造です。

壁に凹凸がなく、柱の出っ張りがないため広い空間を活用できます。一方でデメリットとしては、躯体の構造壁を動かせず、リフォーム時に間取り変更が制限されてしまいがちな点です。

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2. マンションの管理規約によってリフォームの内容が制限される可能性がある

すべての分譲マンションの所有者は、マンション管理組合に加入します。その管理規約の中には通常「専有部分の修繕等」という項目を設けて、リフォームを想定した場合の条項・条件の記載があります。予めこの記載に目を通し、規定に沿った方法や間取りで計画することが大切です。

3. 水回りを含む間取り変更は排水経路の確認が必要

マンションの水回りの移動には「配管をどこまで動かせるか」がポイントになります。

床下に十分なスペースがない場合は、排水管の必要な傾斜をとることができません。専門家に必ず相談したうえで大幅な異動の場合は、緻密な計画を立てましょう。

4. リフォーム中は仮の住まいを用意する必要がある

リフォーム期間中は水が使えなくなり、日常生活に不便が生じます。またフルリフォームの場合、住みながらの工事は心身ともに負担が大きいため、仮住まいを用意して万全の準備で取り掛かることをお勧めします。

リフォーム会社によってはウィークリーマンションや短期の賃貸マンションの紹介を行っている業者もありますので、相談してみるのも良い手段です。

5. 実績とノウハウが豊富な信頼できるリフォーム会社に依頼する

リフォーム会社は実績件数が多く、個人のニーズに合った計画を進めてくれる業者を選ぶようにしましょう。また、デザインセンスも必要です。各リフォーム会社のホームページにあるリフォーム事例を見て、ご自身の好みに合うかどうかをチェックしましょう。

フルリフォームで間取りを変更するときに事前にやっておくべきこと

フルリフォームで住まいの間取り変更を変更する際は、以下の対応を事前に行っておくようにしましょう。

フルリフォームで間取り変更するときに注意したい5つのポイント予算を確認しておく

間取り変更を含む住宅のフルリフォームは費用がかかります。

予算を大きくオーバーすることも決して珍しくないので、予算をしっかりと把握しつつ、やりたいことの優先順位を決めるなどの対応を進めておくようにしましょう。

間取りのイメージを固めておく

フルリフォームで間取りを変更するのであれば、事前に間取りのイメージを固めておくことも大切です。

間取りのイメージややりたいことが固まっていないと、「イメージしていた間取りと違う」「生活しづらい」など、失敗してしまいかねません。

現在の家族のライフスタイルだけでなく、将来のこともイメージしながら理想の間取りのイメージを固めておきましょう。

予期せぬ事態に備えて準備しておく

住宅のフルリフォームでは、費用が想定以上になったり、工期が延びるなど予期せぬ事態にみまわれることも珍しくありません。

そうなったときにあわててしまわないよう、予算を少し多めに確保しておいたり、工期が延びることを想定して仮住まいを契約するなど、予期せぬ事態への備えも万端にしておくようにしましょう。

〈まとめ〉ライフスタイルに合わせた間取り変更で、理想の暮らしを叶えよう

マンションの間取り変更でできることや事例をご紹介してきました。大胆な間取り変更なほどプランが難しくなるため、実績の多いリフォーム会社に依頼しましょう。

また、もしこれから中古マンションを買って、間取り変更をするなら、マンション購入前に管理規約や構造、配管の位置などをチェックし、「どんな間取りにできるか」を知ることが大切です。

CRAFTはマンションリフォームのみはもちろん、リノベ向きのマンション探しもサポートしています。。物件を探す前に理想の間取りをお聞きし、それをリフォームで実現できるマンションだけをご紹介。間取り変更前提で中古マンションをお探しの方も、ぜひCRAFTにご相談ください。

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リフォーム・リノベーション相談会
CRAFT 編集部

<著者>CRAFT 編集部

一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。

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