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エレガントで品があり、トレンドに左右されないインテリアの定番「クラシックモダン」。
大切なのは「クラシックとモダンの要素を、どれくらい取り入れるか」を意識すること。今回は、イメージの異なる〈クラシックモダン〉なリビング・ダイニング事例をご紹介します。
〈クラシックモダン事例1〉クラシック度★★★★★ モダン度★
ご愛用のアンティーク家具が調和する、クラシックモダンなリノベーションしました。
リビング・ダイニングの床には、重厚なアカシアをヘリンボーン張りに。スイス漆喰を塗った壁には陰影があらわれ、古い洋館を思わせます。
一方で、抜け感をつくりさりげなくモダンな要素をプラスしたこともポイントです。折り上げ天井には間接照明を入れ、奥行きを感じられるように。玄関ホールとの間はガラス仕切り、見通しをアップしました。ほどよい開放感のただよう、クラシックモダンなインテリアとなっています。
〈クラシックモダン事例2〉クラシック度★★★★ モダン度★★
重厚感ただようヴィンテージマンション。その歴史にふさわしい、クラシックモダンな住まいにリノベーションしました。
窓際の壁にはアンティーク煉瓦を貼り、対面には木目が美しいダークブラウンの棚を造作。天井にはコテ跡を残しながら珪藻土を塗り、洋館のような趣をもたらしています。
一方で、天井高を上げて開放感をアップ。床にはオフホワイトのカーペットを敷き、白と茶のコントラストをつくっています。クラシックテイストながらも、モダンなイタリアンファニチャーが調和するシックな空間です。
〈クラシックモダン事例3〉クラシック度★★★ モダン度★★★
こちらもヴィンテージマンションです。マンションの持つ趣を活かしながら、アンティーク家具がなじむモダンな住まいに。
床はエイジング加工を施したオーク、壁と天井は白く塗り、アンティーク家具の存在を際立たせています。外壁のレンガが室内の窓際まで続いているという既存のデザインはそのまま活かし、LDKのアクセントに。
ステンレスキッチンのメタリックな質感と、アーティスティックなシャンデリアでモダンさを添えています。リビングに使用したダークグレーのアクセントクロスもポイント。さまざまなテクスチャー、色をミックスし、モダンさが際立つクラシカルな空間に仕上げました。
〈クラシックモダン事例4〉クラシック度★★ モダン度★★★★
モダンさが際立つ、美しいクラシックな住まいにリノベーションしました。
随所にモールディングや框ドアを使用し、エレガントな欧米邸宅のように。一方で、リビングや廊下はアンティーク煉瓦を貼った壁の上から白いペンキをざっくりと塗ったり、ブルーグレーのメタリックな特殊塗装を施すなど、NYのアパートメントのような遊び心のある一面もあります。
リビングとダイニングの間にはカウンターを設け、輸入クロスを使ってアイポイントとしました。過ごすスペースによって印象が変わる、サプライズのある住まいに仕上げています。
〈クラシックモダン事例5〉クラシック度★ モダン度★★★★★
眺めのよいタワーマンション。洗練されたモダンな空間ながらも、どことなくクラシカル感のただよう住まいにリノベーションしました。
LDKを拡大した大空間。床一面をフレンチヘリンボーン張りにし、クラシックな気分を一気に盛り上げています。グレーに塗装したフローリングを使用し、クラシカルさが強く出すぎないようにしたこともポイント。
リビングの織り上げ天井にはmoooiのヘラクレウムエンドレスを設置。可憐な照明やシンプルな家具により、フラットな気分で過ごせるクラシックモダンな空間に仕上げています。
〈まとめ〉心地よい「クラシックさ」と「モダンさ」のバランスを考えよう
クラシックさとモダンさ、それぞれバランスの異なる5つのリノベーション事例をご紹介しました。
クラシックな要素が多い=重厚でオーセンティックな雰囲気
モダンな要素が多い=スタイリッシュでホテルライクな雰囲気
クラシックモダンなインテリアと言っても、ずいぶん印象が変わることがわかりますね。「どの要素をどのくらい取り入れるか」は、お持ちの家具との相性や、お気に入りのホテルから決めてもよいでしょう。
心地よいインテリアへのリフォームは、CRAFTへご相談ください。
<著者>CRAFT 編集部
一級建築士・二級建築士・インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士・宅地建物取引士が在籍。さまざまな知識を持つプロフェッショナル集団が、リノベーションや物件購入についてわかりやすく解説します。