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『逗子マリーナ』は、リゾートマンションの中でもとくに注目度の高い物件です。都心から車で1時間でアクセスできる別荘地。青い海の向こうには、江の島や富士山が広がります。『憧れ・ステータス・リラックス』を一気に手にすることができるマンション。
しかし古い棟では築40年を超えるため、購入後にリノベーションをする方も。昔ながらの窮屈な間取り・設備・内装が気になるのは確かですね。今回は、逗子マリーナのように特徴的なリゾートマンションをリノベーションするときのポイントをご紹介します。
逗子マリーナとは?
逗子マリーナは、マンション、ハーバー、レストラン、ウエディング施設などから成る複合施設です。湘南の海に面し、ロケーションは抜群。1970年代に海外リゾートをイメージして開発されました。ハーバーにはヨットやクルーザー、モーターボートなどを停泊するマリーナのほか、敷地内にプールやテニスコート、スポーツクラブも。長期バカンスを過ごす人々のための別荘地といえますね。
逗子マリーナのマンション自体は、1970年~1989年にかけて9棟・1226戸が分譲されています。通りにヤシの木が植えられ、夕陽が海に沈む様子は西海岸さながら。2015年には逗子マリーナにロンハーマンがオープンしているほどです。
この時代に建てられたリゾートマンションは、大半が施設の老朽化などから人気が暴落していますが、逗子マリーナは別格。今でもステータスをキープし、都心で暮らす人々の”セカンドハウス”や”別荘”として、活用されています。
逗子マリーナの人気は、修繕や管理体制のよさ、施設のリニューアルといった運営側の努力も大きいでしょう。”古くても価値が落ちない”という意味で、都内のヴィンテージマンションに近いものがあります。
逗子マリーナの真価は眺望にあり
窓からの眺めこそ、リゾートマンションの真価が問われるところですね。
棟の向きや配置にもよりますが、海に面した逗子マリーナからの眺めは言うまでもなく、カーテンを開けるとそこには水平線が広がります。夏は逗子や鎌倉の花火大会が見えることもあるそうです。
逗子マリーナをリノベーションする際は、ぜひこのオーシャンビューを活かしてプランニングしましょう。
リゾートマンションをリフォームする際のポイント
逗子マリーナは、最も古い棟で築46年。そのままで暮らすには、内装も設備も古すぎるため、入居前にリノベーションする方も少なくありません。開放的な間取り、南仏や地中海、アジアン、といったリゾート感のあるインテリアにしたり。フルフォームなら、間取りもインテリアも思いのままに変えられます。
そこで、リゾートマンションのリフォーム事例をご紹介。実際の逗子マリーナの事例ではありませんが、リゾートマンションならではの開放的なプランは、逗子マリーナのリフォームの参考になるはずです。
〈リノベーション事例1〉子どもとバカンスを過ごすため
仕事が忙しいお施主さまは、「夏は子ども達とたのしい思い出をつくりたい」と、リゾートエリアのマンションを買ってリノベーションをしました。壁をなくして大きなLDKを設け、入り口の両サイドに二段ベットをレイアウト。90㎡を、完全なるワンルームとした贅沢な間取り。せっかくのセカンドハウス、本邸ではできないことにチャレンジしましょう。
床には素足に心地よいヨーロピアンオークのフローリングを張りました。床のレベルを一段上げて小上がりとし、床に座ってくつろげるように。海で泳いで疲れた子供たちが、床の上で一眠りすることも。
いつもと違う空間で、いつもと違う過ごし方。子ども達に、夏休みの特別な思い出をつくってくれそうです。
〈リノベーション事例2〉南仏リゾートの別荘のように
マンションを買って、週末を家族や友人と過ごす別荘にリノベーションしました。
壁を抜いて天井高を上げ、広々としたLDKに。床は深みのあるスギの無垢フローリング、天井にはアクセントとなる化粧梁を設けました。
さらにリビングと寝室の間にはあえて厚い壁を設け、開口部はR(曲線)に。水色の珪藻土でこってりと仕上げ、趣をたっぷりと。フローリングや梁、壁厚や開口によって、南仏の古民家のような趣を演出しています。
リビングには暖炉を造作。冬の海を眺めながら家族で暖炉を囲むのも、また違ったたのしさがありそうですね。バイオエタノール暖炉なら、逗子マリーナのようなマンションでも導入可能です。
〈リノベーション事例3〉海に浮かんでいるような
週末をご夫婦で過ごす別荘としてマンションを購入。大きな窓に映る海の景色を活かしてリノベーションしました。
アムスタイルのオーダーキッチンをインテリアの主役に。マットなステンレスとナラ材によるフルフラットなキッチンは、重厚な家具のような趣を放っています。海を背景に最高級のキッチンが整然とたたずむ様子は圧巻。玄関に入った瞬間に、別世界にひきこまれるような錯覚を覚えます。
天井には光沢のあるイタリア風の漆喰を。自然光や海のゆらぎを映し込むような、やわらかな表情を見せています。
サンセットを見ながら夫婦でお酒を飲んだり、食事をしたりと、リゾートマンションを贅沢に味わいつくすためのプラン。逗子マリーナのリノベーションにもおすすめです。
〈リノベーション事例4〉モダンなリゾートホテルライク
バルコニーの先に大きな海が広がるリゾートマンション。その眺めを活かすため、開放的なワンルームのように計画しました。廊下や寝室はあえて壁で仕切らず、リビングとひと続きに。邸内のどこにいても潮風や波の音が伝わってきます。
床や壁にはグレーのタイルを貼り、キッチンカウンターはモールテックスの左官仕上げに。シームレスな美しい仕上がりを追求しました。キッチン前には小上がりを設け、座ったり、横になってくつろいだりできるように。蹴込みに黒皮鉄を使ってクールに仕上げていることもポイントです。
スタイリッシュなリゾートホテルのような別荘。たくさんの友人を招いてホームパーティーをするのにもぴったりな空間です。
〈まとめ〉逗子マリーナをこだわってリフォームするなら、実績あるCRAFTへお任せ
逗子マリーナをリフォームするのにおすすめな事例をご紹介しました。
大切なのは、逗子マリーナのポテンシャルを最大限に活かすこと。『窓から見える景色』は、逗子マリーナの大きな魅力です。壁を減らしてワンルームのようにしたり、壁やドアをガラスに変えて見通しを高めたり。リゾート感が一気に高まります。
逗子マリーナをこだわってリフォームするなら、実績のあるCRAFTへお任せください。「どのように過ごしたいか」をじっくりとヒアリングし、オーダーメイドのプランをご提案します。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。