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駅から徒歩7分ほど、大通りから少し入った静かな住宅街。Kさんが購入したのは築16年の川沿いのマンション。窓の外には、桜の木がしだれかかるように風に揺れていました。
物件購入~リノベーションまでクラフトにお任せいただいたKさんにインタビューしました。
最初から中古を買ってリノベーションする予定だった
CRAFT(以下C):はじめから新築ではなく、中古マンションを買ってリノベーションするご予定だったそうですね
ご主人さま:はい。新築マンションはデザインも間取りも決まっていて、つまらないと感じていました。それよりも中古マンションを買ってリノベーションしたほうが、私たちの好きなようにできると思っていました。
C:それで今回、物件探しからリノベーションまでクラフトにご依頼くださったんですね。
奥さま:最初は不動産会社で物件を探していて、2件ほど内見しました。でも壁をとってリビングを広くしたり、キッチンを動かしたりと、思っているようなリノベーションができるかどうかを自分たちで判断できなかったんです。「それなら初めからリノベーション会社の物件紹介にお願いしよう 」という話になりました。
C:数社の中で、クラフトを選んでくださったのはなぜですか?
奥さま:クラフトさんの”デザイン性”と”人”です。モデルルームとHPのデザイン事例を見て、「やっぱり素敵だな」と思っていました。もう1つ魅力的だったのは、不動産担当の方の人柄ですね。知識もあって、聞いたらどんなことでも答えてくれて、いつも先回りして考えてくれていて。「絶対にこの方にお願いしたい!」と思いました。
やっと出会えたのは、桜と川が見える眺めのよいマンション
C:LDKの窓からはやわらかい自然光が注ぎ、川の音が響いて心地がよいですね。都心とは思えない環境です。物件探しはスムーズでしたか?
ご主人さま:正直なところ、わりと大変でした。クラフトさんに物件探しをお願いしてから半年の間に、10件は内見しましたね。中には駅近の物件もあって『いいな』と思ったんですが、そこは電車の音が気になってしまって…。考えれば考えるほど迷ってしまいました。
奥さま:そうなんです。こちらのマンションの前にも気に入った物件があったんですが、迷っている間に他の方に買われてしまいました。「またイチから探すのか….」とがっかり(笑)。
それからしばらくは、なかなかよい物件が出てきませんでした。ここを見つけた時は、窓からの眺めが本当に素敵だと思いました。クラフトさんの勧めもあって、今度は当日に申し込むことに。初めての物件購入でどうしたらいいかわからない私たちを、どんどん引っ張っていただけて心強かったです。
広いLDK、回遊性できるクロークなどたくさんのアイデアを
C:たしかに人気のある物件は足が早いので、出会ってから買うまでのスピードが勝負ですよね。「このマンションならご希望の間取りとデザインでリノベーションできる」と判断した不動産担当の後押しがあったからとは言え、スピーディーに決断できてよかったと思います。
物件を契約したらいよいよリノベーションですね。どのような間取りをご希望でしたか?
奥さま:インダストリアル、無骨で男っぽい雰囲気が希望でした。あとLDKも広くしたかった。子どもがまだ小さいので、ほとんどの時間を親子3人でリビングで過ごしていますから。
C:そうした要望をたくさんいただいたら、プランニングに入ります。ファーストプランが仕上がってきて、いかがでしたか?
奥さま:最初にプランを見せていただいて「こんなこともできるんだ」と、とにかく驚きの連続でした。水回りを大きく移動したり、廊下を短くしたりと、たくさんのプランを見せてくださって。とくにキッチン~パントリー兼クローク~玄関とつなげるプランは、とても便利そうだと思いました。
玄関側には引き戸がないので丸見えなんですが、クロークも無骨な雰囲気でまとめていただけたので、友人からも「かっこいい」と言ってもらえます。買物した食材をそのままキッチンに運べるし、逆に買い忘れがあるときは、キッチンからそのまま外出用のコートを着て出かけたり…何かと助かっていますね。
LDKの広さも大満足です。和室をなくしてLDKを広げ、あとは夫婦と子ども部屋だけのミニマルな間取り。窓が増えて、本当に明るく眺めのよいLDKになりました。
モルタルやコンクリート躯体、古材でインダストリアルに
C:クラフトが提案した複数プランの中から、お二人のベストを採用されたんですね。インテリアにもこだわりがあったとうかがいました
ご主人:『インダストリアル』『無骨で男っぽい』がテーマでしたから、玄関の床、キッチンの腰壁、TVボードをモルタルで仕上げてもらいました。モルタルは思っていたよりもムラが出て、カッコよくなりました。
このコンクリートの天井も、はじめからリクエスト。僕は背が高いので、普通のマンションの天井高だと窮屈に感じてしまうんです。特に古いマンションだと天井をくぐる感じなんですよね。でもこの物件はもともと天井が高かったし、リノベーションでさらに上げたので快適。子どもを肩車しても余裕があるほどです。
クラフトらしさも感じる、無骨な空間に
奥さま:実は最初は『男性のデザイナーがいいな』と思っていたんです。無骨なインダストリアルなテイストって、やっぱり男性のイメージですから。ところが女性のデザイナーさんにプランをいただいて『この方でよかった』と。男性以上に男性っぽいけど、女性らしい繊細な配慮もあって、カッコ良くて暮らしやすい住まいになりました。
ご主人さま:私たちの好みをしっかり理解してくださって、イメージにぴったりなプランを提案してくださったのはうれしかったです。こうしたラフな空間はカジュアルになりがちですが、この家はほどよく上品さがあると言うか…。クラフトさんらしさを感じます。
奥さま:リビングのべンチもデザイナーさんが提案してくれました。これは「あってよかった」と思いますね。ホームパーティーのときは、友人にベンチに座ってもらったり。そこからだとソファに座った人と会話がしやすいし、LDKも見渡せるし、窓の外に桜も見えて。友人には「すごい!」「カフェみたい!」とか言われます。
C:窓際で本を読んでも気持ちがよさそうですね。もともとこちらは和室だったため、デザイナーは既存の腰窓を活かしたベンチをご提案させていただいたようです。座面下にはお子さまのおもちゃを収納できて、とても便利そうですね。
物件探しは、スピードと決断力がないとダメ
C:物件探しからリノベーションまでクラフトにお任せいただきましたが、振り返ってみていかがでしたか。
ご主人さま:物件購入は、思っていたよりもずっと大変でした。見れば見るほどわからなくなるし、いいなと思ってもぐずぐずしていると他の人に買われてしまいます。これは経験してみないとわからないことですね。これから物件を探す方がいたら「とにかくスピードと決断力が大切」とお伝えしたいです。
でも物件の仲介からリノベーションまでワンストップでやっていただけたので、本当に楽でした。妻も働いていて、2人で仕事と育児でバタバタしていますが、窓口が1つだったので効率よく勧められたような気がします。
奥さま:デザイナーさんや営業さんとの打合せも楽しかったです。「ここをこうするとデッドスペースができます」「こんな動線なら奥さまの家事がやりやすくなります」など。建築的なことに詳しくなくても、丁寧に説明していただけたので設計の意図をよく理解できました。何より『クラフトのデザイナーさんと営業さんがお勧めしてくれるなら間違いない』と思っていました。信頼してお任せしてよかったです。
インタビュー後記
ご自身で物件を探すことに不安を感じ、クラフトにお声がけくださったKさんご夫婦。
Kさんの人柄と好み、家族構成、勤務先などを丁寧にヒアリングしたことで、さまざまな点から納得できる物件をご紹介することができました。物件探しの前に、ご希望のリノベーションや理想の暮らしをヒアリングしていたことも大きなポイントです。
カウンターや棚に、ご自身でセレクトした小物やグリーンをセンスよく並べていた奥さま。ご主人さまの笑顔と、お子さまの笑い声。ここでの暮らしに満足しているご様子がうかがえました。
※こちらの詳しいプランは、リフォーム・リノベーションデザイン事例 #16074をご覧ください。
<著者>中野 瀬里乃
大学卒業後、出版社・フリーライターを経て、2013年リノベーション会社CRAFTへ入社。自社HPやオウンドメディアにてリノベーション・不動産・建築・インテリア関連の事例紹介やコラムを多数執筆。